第4回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作にして、著者のデビュー作です。
イケニエビト、タマシイビトの設定が面白く、その残酷な境遇には胸を打たれました。
ただ、タマシイビトの双子の少女についてももっと詳しく掘り下げて欲しかった。
そうすればその世界観にもっと深みが出た気がします。
読み味が独特な作品で、このホロ苦さは好きな人にはハマりそうですが何処か中途半端な印象も受けました。
また描写不足か、明美の恋心にまったく共感できませんでした。設定が面白いだけに残念。
ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J) (日本語) 文庫 – 2008/9/1
森田 季節
(著)
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本の長さ261ページ
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言語日本語
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出版社メディアファクトリー
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発売日2008/9/1
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ISBN-104840124221
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ISBN-13978-4840124225
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「僕、女の子を殺したんだ」―始まりは、思いがけない人物からのそんな電話。どこか満たされない日々を送る高校生の明海は、孤高の歌姫に魅せられた同級生の少年・神野の信じがたいような昔話をいともあっさりと受け入れてしまう。なぜなら明海も小学生の頃、神野と同じく一人の少女を殺めたことがあるからだった―。よみがえるひと夏の記憶、殺されるためだけに存在する「イケニエビト」の少女、人の記憶を食らう「タマシイビト」からの逃避行。第4回MF文庫Jライトノベル新人賞「優秀賞」受賞作。三人の少年少女によるビター・スウィート・ストーリー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
森田/季節
『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』が、第4回MF文庫Jライトノベル新人賞にて優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』が、第4回MF文庫Jライトノベル新人賞にて優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2008/9/1)
- 発売日 : 2008/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 261ページ
- ISBN-10 : 4840124221
- ISBN-13 : 978-4840124225
- Amazon 売れ筋ランキング: - 863,831位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0
星5つ中の4
5 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年5月31日に日本でレビュー済み
『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』です。ライトノベル、それも萌えの大艦巨砲主義を驀進するMFというレーベルから出た受賞作にしては、随分とあり得ないくらいにスタイリッシュなタイトルです。かえって目を引くのも事実ですが。
とりあえず表紙イラストに出てはいるのですが、主人公の明海は本編ではギター弾くわけではありません。
そんな些細な問題もあるのですが、内容は良いです。
なんといってもまず文章が安定していて、安心して読めます。ただ安定しているだけでなく、文章の端々からセンスの良さが自然とにじみ出ていて、読んでいてラノベとしてはかなりのハイレベルさに感心します。
京都の女子高校生主人公の心理を、一人称で冒頭から上手く描いています。ちょっと物事に対して反骨的な内面態度で臨む感じが、上手く読者の共感を呼びます。
そこへ、イケニエビト、タマシイビトといった設定を盛り込んだ展開へと移っていきます。
ここへくると、過去の話になるし、登場人物の名前が増えるし、イケニエビト等の設定が続々と出てくるので、ちょっと大変なのですが、そこをじっくり読んでいけば十分に消化できます。また、じっくり読むに適した文章であることも良いと思います。
大きな謎解きがあるでもなく、でもそれなりのどんでん返しみたいのはあって、基本は奇妙な三角関係です。まさにシナモンみたいな味付けでしょうか。
細かな伏線もきっちり回収されているし、読後感も良かったです。読了して、やっぱりMF的萌えは無かったけど、そんな物に頼らずとも読者を魅了することができる良作だったと思います。
とりあえず表紙イラストに出てはいるのですが、主人公の明海は本編ではギター弾くわけではありません。
そんな些細な問題もあるのですが、内容は良いです。
なんといってもまず文章が安定していて、安心して読めます。ただ安定しているだけでなく、文章の端々からセンスの良さが自然とにじみ出ていて、読んでいてラノベとしてはかなりのハイレベルさに感心します。
京都の女子高校生主人公の心理を、一人称で冒頭から上手く描いています。ちょっと物事に対して反骨的な内面態度で臨む感じが、上手く読者の共感を呼びます。
そこへ、イケニエビト、タマシイビトといった設定を盛り込んだ展開へと移っていきます。
ここへくると、過去の話になるし、登場人物の名前が増えるし、イケニエビト等の設定が続々と出てくるので、ちょっと大変なのですが、そこをじっくり読んでいけば十分に消化できます。また、じっくり読むに適した文章であることも良いと思います。
大きな謎解きがあるでもなく、でもそれなりのどんでん返しみたいのはあって、基本は奇妙な三角関係です。まさにシナモンみたいな味付けでしょうか。
細かな伏線もきっちり回収されているし、読後感も良かったです。読了して、やっぱりMF的萌えは無かったけど、そんな物に頼らずとも読者を魅了することができる良作だったと思います。
2011年5月10日に日本でレビュー済み
女性作家の文章に憧れた男性が書いた小説だと思いました。
新井素子や清水マリコに憧れて書いたが、出来上がった作品は中村九郎の作品に似た、って感じです。
ロクメンダイスほどではありませんが、かなり似た読みにくさがあります。
私はそういう作品嫌いではないので星3つ付けましたが、多分そういうのが嫌いな人はレビューすら書くのが億劫になる作品だと思います。
女子高生なのに思考の例えにやたら野球が出てくるのも作者が野球好きだからでしょう。
新井素子や清水マリコに憧れて書いたが、出来上がった作品は中村九郎の作品に似た、って感じです。
ロクメンダイスほどではありませんが、かなり似た読みにくさがあります。
私はそういう作品嫌いではないので星3つ付けましたが、多分そういうのが嫌いな人はレビューすら書くのが億劫になる作品だと思います。
女子高生なのに思考の例えにやたら野球が出てくるのも作者が野球好きだからでしょう。