両親からの虐待、逃げ出した先での更なる地獄。それでも主人公は生きる。絶対に希望だけは捨てない。
著者の体験を元に書かれたこの作品、まだ文章は拙い。だけど、それだけにパワーがこちらに直撃する。
風俗が行き場のない女たちのセーフティネットであること、生活保護の必要性をまざまざと見せつけられます。
せめて主人公の少女がこれから先、微かに残った希望を叶え、生きていかれるよう願わずにはいられない、そんな作品でした。
見る人によっては途中で投げ出すでしょう。救いが何もない。でもこれは知っておかねばならない世界です。
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ヘドロの国のアリス (つばさパブリッシング) Kindle版
救われるべき命が救われない、この国の機能不全「福祉」を赤裸々に描いた衝撃の問題作!
作者の体験をもとに書かれたフィクション。
……………………
実の母親に煮えたぎった天ぷら油を頭から浴びせられた美貌の被虐待児、兎丸愛利栖。
鬼畜の元から逃げ出し、「アリス」という源氏名で風俗嬢になるも、右半身の凄絶なケロイドのせいで客がつかない。
そんな彼女が最後に辿り着いたのは、社会の奈落の奈落──「風俗の墓場」だった。
この国が、男達が、恵まれた者達が、「人間」アリスを踏み躙る。
今日もアリスは嗚咽を殺して泣き続ける。
……………………
【内容】
第1話 初めの奈落
第2話 死んだらあかんで
第3話 奴隷
第4話 世界に見捨てられた少女
第5話 持たざる者の選択
第6話 第二の奈落
第7話 邪悪な善意
第8話 生活保護の壁
第9話 最後の奈落
第10話 仕組まれた罠
最終話 誕生
作者の体験をもとに書かれたフィクション。
……………………
実の母親に煮えたぎった天ぷら油を頭から浴びせられた美貌の被虐待児、兎丸愛利栖。
鬼畜の元から逃げ出し、「アリス」という源氏名で風俗嬢になるも、右半身の凄絶なケロイドのせいで客がつかない。
そんな彼女が最後に辿り着いたのは、社会の奈落の奈落──「風俗の墓場」だった。
この国が、男達が、恵まれた者達が、「人間」アリスを踏み躙る。
今日もアリスは嗚咽を殺して泣き続ける。
……………………
【内容】
第1話 初めの奈落
第2話 死んだらあかんで
第3話 奴隷
第4話 世界に見捨てられた少女
第5話 持たざる者の選択
第6話 第二の奈落
第7話 邪悪な善意
第8話 生活保護の壁
第9話 最後の奈落
第10話 仕組まれた罠
最終話 誕生
- 言語日本語
- 発売日2020/1/22
- ファイルサイズ2905 KB
登録情報
- ASIN : B08454R3ZC
- 出版社 : つばさパブリッシング (2020/1/22)
- 発売日 : 2020/1/22
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2905 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 283ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 160,343位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 22,609位絵本・児童書 (本)
- - 29,632位文学・評論 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会的弱者が、どういった過程を経て底辺に留まるのか…その仕組みをリアルな心理描写等によって暴いてくれている。
アメリカンニューシネマにも通じる…弱者同士だからこそ生まれる友情というのか、そういったものも感じられた。
映像化するのもありだと思う。教材的な側面もあるので、多くの若者に読んでもらいたい。しかし1番に読むべきは、政治や福祉に携わる人かな。
勿論、娯楽としても楽しめます。とにかくオススメ!
アメリカンニューシネマにも通じる…弱者同士だからこそ生まれる友情というのか、そういったものも感じられた。
映像化するのもありだと思う。教材的な側面もあるので、多くの若者に読んでもらいたい。しかし1番に読むべきは、政治や福祉に携わる人かな。
勿論、娯楽としても楽しめます。とにかくオススメ!
2021年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「最後は生活保護がある」と政治家が発言し議論が起きてますが、そこに至れない人もいます。
そして家出する子供を「甘え」と切り捨てる大人も多いですが、その背景を知る事も必要だと思い知らされます。
更に、全く見当違いの支援をして自己満足に浸る「恵まれた人たち」の存在。
本書はかなりショッキングな内容ですが、偉い人たちにこそ読んで欲しいと思いました。
どの段階で、どのようなケアをすることが望ましいのか、是非考えて欲しいです。
そして家出する子供を「甘え」と切り捨てる大人も多いですが、その背景を知る事も必要だと思い知らされます。
更に、全く見当違いの支援をして自己満足に浸る「恵まれた人たち」の存在。
本書はかなりショッキングな内容ですが、偉い人たちにこそ読んで欲しいと思いました。
どの段階で、どのようなケアをすることが望ましいのか、是非考えて欲しいです。
2020年7月2日に日本でレビュー済み
虐待の末、家出をして、激安風俗嬢、立ちんぼ。虐待時に熱湯をかけられ、半身ケロイド故、通常の風俗で雇用されないアスカの物語。
世の中には、這い上がりたくても這い上がれない人がいるというのは、わかる。しかし、ルポタージュだったらいいのだが、小説だとすると、半分美女という設定も十分に生かされておらず、文章は繰り返しが多く、無意味に冗長だと思う。
人間の本質の深淵をのぞくようなテーマであるにもかかわらず、文体ゆえにライトノベルとして扱われるくらいなら、ルポタージュとして成立させるのも、いいのではないかと思う。
世の中には、這い上がりたくても這い上がれない人がいるというのは、わかる。しかし、ルポタージュだったらいいのだが、小説だとすると、半分美女という設定も十分に生かされておらず、文章は繰り返しが多く、無意味に冗長だと思う。
人間の本質の深淵をのぞくようなテーマであるにもかかわらず、文体ゆえにライトノベルとして扱われるくらいなら、ルポタージュとして成立させるのも、いいのではないかと思う。
2020年3月28日に日本でレビュー済み
「相手を見ようとしない善意はただの悪意にしかならない」、小説中のこの言葉に強く共感します。
登場人物の「あゆみ」に似た人物を、法曹界の自称「人権派」に見つけることができます。
(ここからは、「売春=絶対悪」であり、この世から消し去るべきもの、消し去ることができるもの、と考える人は見ないことをお勧めします)
同じ業種であってもブラック企業とまともな企業があるように、「いわゆる管理売春」と呼ばれる組織にも極悪な事務所もあれば、個人事業主(売春婦)と手を携えて困窮女性のセーフティーネットになっている事務所もあります。もちろん営利が目的なのでボランティアとは違いますが。
売春婦の皆さんの業務環境が劣悪にならないような制度の構築を、ブラック企業の撲滅と同じ観点でとり組んでいくべき段階ではないか。この小説もその辺りを考えるきっかけになるかと思います。
登場人物の「あゆみ」に似た人物を、法曹界の自称「人権派」に見つけることができます。
(ここからは、「売春=絶対悪」であり、この世から消し去るべきもの、消し去ることができるもの、と考える人は見ないことをお勧めします)
同じ業種であってもブラック企業とまともな企業があるように、「いわゆる管理売春」と呼ばれる組織にも極悪な事務所もあれば、個人事業主(売春婦)と手を携えて困窮女性のセーフティーネットになっている事務所もあります。もちろん営利が目的なのでボランティアとは違いますが。
売春婦の皆さんの業務環境が劣悪にならないような制度の構築を、ブラック企業の撲滅と同じ観点でとり組んでいくべき段階ではないか。この小説もその辺りを考えるきっかけになるかと思います。
2020年5月1日に日本でレビュー済み
性に対する目覚め前子供達に聞かせてあげて欲しい
選挙で投票をしない人たち
是非読んで欲しい
投票に行く人たちには
投票に行く前に読んで欲しい
いま死にたい
そう思っている人や
挫けそうになっている人
福祉系で働こうとしている方は
これを読むことによって
あなたの目のあたりにする
現実に対するショックへの
セーフティネットになると思います
ただ正直にいうと、表現の拙さは否めません
手塚治虫さんやさいとう・たかをプロと比べるとですが。
それでも当事者という真実が星4つの理由
この武漢発コロナの影響下で1年後どのように変わったか
執筆されることを期待しています。
選挙で投票をしない人たち
是非読んで欲しい
投票に行く人たちには
投票に行く前に読んで欲しい
いま死にたい
そう思っている人や
挫けそうになっている人
福祉系で働こうとしている方は
これを読むことによって
あなたの目のあたりにする
現実に対するショックへの
セーフティネットになると思います
ただ正直にいうと、表現の拙さは否めません
手塚治虫さんやさいとう・たかをプロと比べるとですが。
それでも当事者という真実が星4つの理由
この武漢発コロナの影響下で1年後どのように変わったか
執筆されることを期待しています。
2020年6月20日に日本でレビュー済み
ここには地獄があります。今日生きていくことがあまりにも厳しすぎる世界です。
フィクションとはありますが作者様の体験を元にしてあることもあり、今この日本でも起こりうる、いや、既に起こっているのかもしれない話でしょう。
読者の目線から本作の主人公であるアリスの境遇を否定することは簡単です。「あの時ああしておけば、こういうふうにはなっていない」そう言えると思います。ただ、彼女をよく知らない、知ろうとしない人間がそう言ってしまうことがこの問題の本質なのかなと私は考えます。何が彼女をここまで追い詰めたのかは作品からも読み取れますが、読者一人ひとりがその答えを考えていかなければいけない事だと思います。
本作に出てくる人物から感じる恐怖は、作者様が実際に体験されたことを参考にされており、非常にリアリティが高いです。歯の無い人って本当に恐ろしいです。あるはずのモノが無い、そしてそのまま放置されているという状況は貧困と怠惰を象徴していると思います。
「救われない人間」をどうすれば助けられるのか、私も向き合って考えたいと思わせてくれる作品でした。
フィクションとはありますが作者様の体験を元にしてあることもあり、今この日本でも起こりうる、いや、既に起こっているのかもしれない話でしょう。
読者の目線から本作の主人公であるアリスの境遇を否定することは簡単です。「あの時ああしておけば、こういうふうにはなっていない」そう言えると思います。ただ、彼女をよく知らない、知ろうとしない人間がそう言ってしまうことがこの問題の本質なのかなと私は考えます。何が彼女をここまで追い詰めたのかは作品からも読み取れますが、読者一人ひとりがその答えを考えていかなければいけない事だと思います。
本作に出てくる人物から感じる恐怖は、作者様が実際に体験されたことを参考にされており、非常にリアリティが高いです。歯の無い人って本当に恐ろしいです。あるはずのモノが無い、そしてそのまま放置されているという状況は貧困と怠惰を象徴していると思います。
「救われない人間」をどうすれば助けられるのか、私も向き合って考えたいと思わせてくれる作品でした。