他の方のコメントにある通りたまに口調や呼び方などが原作通りでなかったり作風の影響(勢いのあるギャグテイストだったり、ちょっと皮肉な応酬を楽しむ作風だったり)でキャラクターが原作とは少し違う性格であったりというのはありましたが、漫画家さんが一度はヘタリアを読んでいるというのは分かりましたし、アンソロジーですので個人的には気にならない範疇でした。
また、プロの漫画家さん全員がヘタリアのファンであるという訳ではないので、細かいキャラ設定の把握を求めるのは酷であると感じました。
作風の影響を除いてもキャラや口調が迷走しがちだったのは日本とフランスかな?
完璧に原作通りを求めるならばアンソロジーの購入はやめておいた方がいいかもしれません。
次に、腐要素ですが、他のコメントの方はあると言っているようですが原作以上の特にそういった表現は感じられませんでした。
読んで数ページとおっしゃっているので鳥屋さんのドイツとイタリアの仲直りのエピソード(仲直りするときにイタリアがドイツに「大好きだよ!」と言っている)かな?と思うのですが…。
ドイツとイタリアは主人公と準主人公(?)なだけあってエピソードも多く仲が良い描写はありますが、原作とそれほど変わらないと思います。
どんなに深読みしても腐かな?と思えるシーンはそこしかなかったので、上述のエピソードがダメそうな方はやめておいた方がいいかもしれません。
また、他の方が日本の女装があると書かかれていますが正確には女装ではないですし、その作家さんは男性なので腐のような意図はないと思います。
このアンソロジーは腐要素についてはないと言っていいと思うので、私は安心して見ていられました。
最後に、登場人物の内訳が 枢軸>女の子>他 ぐらいで、連合の出番は枢軸の1/2以下の頻度なので連合が好きなお方には物足りないかもしれません。連合の中の内訳はイギリス>フランス=アメリカ>ロシア>中国ぐらいです。
北欧やルーマニア、ギリシャなどは出ていましたが中国含めアジアキャラ(香港など)は一回も出ていなかったような気がします…。
まとめると、プロの漫画家さんが原作のような軽いコメディタッチで二次創作してくれた枢軸中心アンソロジー、というような感じです。
私は楽しめました。何より腐要素がなくプロの漫画家さんがヘタリアを描いてくださったということがとても嬉しかったです。
内容紹介
「ヘタリア」初の公式アンソロジー!!カバー&口絵、日丸屋秀和描き下ろし!唐々煙、いらすとや、えすとえむ他豪華作家陣執筆!! カバー&口絵:日丸屋秀和/口絵(カラー):いらすとや、えすとえむ、唐々煙/イラスト:亜沙美、皇なつき/漫画:あくた琳子、揚立しの、石川チカ、江口カイム、桑田乃梨子、露木彩、鳥屋、松羅弁当、祀木円、雪子、連打一人