いまいち知名度の低いGaucheですが、いわゆるScheme処理系の1つです。この本もGaucheに限らず一般的なSchemeの学習書としても良いと思いました。
たまにSchemeは覚えることが少ないと言う人がいますが、現実的にはこの本くらいのボリュームが必要ですね。Lispの本というとやたらアカデミックなもの、トリッキーなもの、簡単すぎるものばかりの中で、すごく良心的な本です。一応Cなどを既に知ってる人向けに書かれている気がします。
基本的なことを網羅して、かつ程よい練習問題が載っているので、まるでCにとってのK&Rのように、Schemeにとってのバイブルと言えるのではないかと思います。SchemeやLispの理屈や哲学だけでなく、実用的なところにまで触れていて、このくらい出来るんだという意気込みを感じました。
基本的にはなんでもPythonでやっていた私ですが、今まではPythonがLispから影響を受けたであろう機能、lambda式やmapなどは使わず完全に手続き型的なプログラミングスタイルでやっていました。でもこの本でそれらの強力な使い方を知ることが出来ました。
今でもGaucheよりPythonの方が便利で高機能だと断言できますが、そういう意味でプログラミングの幅が広がったと思います。第一Pythonにはこのような良書がないので。
lispの括弧だらけのソースコードにはもう慣れて、そのほうが分かりやすいとさえ感じるようになりました。実際そのほうが都合が良いのです。
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プログラミングGauche 大型本 – 2008/3/14
Kahuaプロジェクト
(著),
川合 史朗
(監修, 監修)
Gauche(ゴーシュ)は、プログラミング言語Schemeの処理系のなかでもきわめて実用的で軽快な処理系です。
豊富なライブラリが用意され、スクリプト言語処理系として手軽に扱うことができます。
本書は、Schemeの初心者を対象に、Gaucheの基礎からプログラミングの実際までを詳しく解説。 Gaucheの開発環境でプログラマがどのように考え、作業していくのかを、順を追って理解できます。
本書によって、SchemeやGaucheのコードを読み解く準備ができ、実用的なGaucheプログラミングへの第一歩を踏み出せることでしょう。
豊富なライブラリが用意され、スクリプト言語処理系として手軽に扱うことができます。
本書は、Schemeの初心者を対象に、Gaucheの基礎からプログラミングの実際までを詳しく解説。 Gaucheの開発環境でプログラマがどのように考え、作業していくのかを、順を追って理解できます。
本書によって、SchemeやGaucheのコードを読み解く準備ができ、実用的なGaucheプログラミングへの第一歩を踏み出せることでしょう。
- 本の長さ524ページ
- 言語日本語
- 出版社オライリージャパン
- 発売日2008/3/14
- ISBN-104873113482
- ISBN-13978-4873113487
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
Gauche(ゴーシュ)は、プログラミング言語Schemeの処理系のなかでもきわめて実用的で軽快な処理系です。豊富なライブラリが用意され、スクリプト言語処理系として手軽に扱うことができます。本書は、Schemeの初心者を対象に、Gaucheの基礎からプログラミングの実際までを詳しく解説。Gaucheの開発環境でプログラマがどのように考え、作業していくのかを、順を追って理解できます。本書によって、SchemeやGaucheのコードを読み解く準備ができ、実用的なGaucheプログラミングへの第一歩を踏み出せることでしょう。
著者について
Kahuaプロジェクト:
Kahuaプロジェクトは、GaucheによるWebアプリケーション・フレームワークKahua(カフア)の開発チーム。
本書の執筆は同プロジェクトのえんどうやすゆき氏が中心となり、Gauche言語の作者である川合史郎氏が監修と執筆にも参加して行われた。
Kahuaプロジェクトは、GaucheによるWebアプリケーション・フレームワークKahua(カフア)の開発チーム。
本書の執筆は同プロジェクトのえんどうやすゆき氏が中心となり、Gauche言語の作者である川合史郎氏が監修と執筆にも参加して行われた。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川合/史朗
Scheme Arts,L.L.C.代表。1996年東京大学大学院工学系研究科修了、博士(工学)。同年Square L.A.(後のSquare USA)入社。Senior Software Engineerとしてインタラクティブ・リアルタイムCGおよびCGアニメーション制作支援に関する研究開発に携わり、コンソールビデオゲームとフルCGアニメーション映画の制作にも参加。2002年より現職。コンテンツの創作過程を支援する技術や動的プログラミング言語に興味を持ち、関連技術のコンサルティングを行っている。また、2001年よりScheme処理系Gaucheの開発に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Scheme Arts,L.L.C.代表。1996年東京大学大学院工学系研究科修了、博士(工学)。同年Square L.A.(後のSquare USA)入社。Senior Software Engineerとしてインタラクティブ・リアルタイムCGおよびCGアニメーション制作支援に関する研究開発に携わり、コンソールビデオゲームとフルCGアニメーション映画の制作にも参加。2002年より現職。コンテンツの創作過程を支援する技術や動的プログラミング言語に興味を持ち、関連技術のコンサルティングを行っている。また、2001年よりScheme処理系Gaucheの開発に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : オライリージャパン (2008/3/14)
- 発売日 : 2008/3/14
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 524ページ
- ISBN-10 : 4873113482
- ISBN-13 : 978-4873113487
- Amazon 売れ筋ランキング: - 387,510位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 2,029位ソフトウェア開発・言語
- カスタマーレビュー:
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2011年12月23日に日本でレビュー済み
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2009年4月7日に日本でレビュー済み
Common LispやEmacs LispではなくSchemeと銘打たれている書籍で、古本は除外して入手できる入門書は少ないですね。名著・良書と呼ばれている書籍は絶版になっているものが多く、中古では高値がついているので買い控えています。
そこで、これからSchemeを勉強しようとして入手できたのは、
・計算機プログラムの構造と解釈 ISBN-13: 978-4894711631
・プログラミング言語SCHEME ISBN-13: 978-4894712263
・プログラミングGauche ISBN-13: 978-4873113487
ぐらいです。
その中で読みやすかったのはプログラミングGaucheです。処理系をインストールして勉強する意欲が沸いてきます。
Schemeの基本的な文法からアプリケーションの作成まで説明してありますので、入門者〜中級者まで満足できる内容ではないでしょうか。
そこで、これからSchemeを勉強しようとして入手できたのは、
・計算機プログラムの構造と解釈 ISBN-13: 978-4894711631
・プログラミング言語SCHEME ISBN-13: 978-4894712263
・プログラミングGauche ISBN-13: 978-4873113487
ぐらいです。
その中で読みやすかったのはプログラミングGaucheです。処理系をインストールして勉強する意欲が沸いてきます。
Schemeの基本的な文法からアプリケーションの作成まで説明してありますので、入門者〜中級者まで満足できる内容ではないでしょうか。
2008年4月22日に日本でレビュー済み
Gaucheというのはschemeの方言であり、perlやpython, rubyなどと比べるとひっじょーにマイナーである。今のとこ。
マイナーなのだけれどパワーはperl, python, rubyなんか目じゃないと思う。
でもマイナーなのよね悲しいことに。くどいけど。
そのマイナー言語について、あのオライリーから日本語で書籍が出たことにとりあえず感激してしまった。
普通に内容も充実している。しかも厚さの割りに安価である。
ぜったいに買いだと思う。
(欲をいえば、マクロについてもう少し掘り下げてほしいとか、unixとのやり取りについて書いてほしかったとか、Kahuaについて掘り下げてほしいとか あるけれど。)
もう少しとがった本やリファレンス的な本、マクロに特化した本などがこれから出てくればいいのになあ。
・Kahuaについて
・on gauche(on scheme?)
・Gauche cook book
・Gauche リファレンス
・CとGaucheの連携
とか。
on lispとプログラミングGaucheは、情報処理関係において米国より日本のほうが先行している稀な例だと思う。
マイナーなのだけれどパワーはperl, python, rubyなんか目じゃないと思う。
でもマイナーなのよね悲しいことに。くどいけど。
そのマイナー言語について、あのオライリーから日本語で書籍が出たことにとりあえず感激してしまった。
普通に内容も充実している。しかも厚さの割りに安価である。
ぜったいに買いだと思う。
(欲をいえば、マクロについてもう少し掘り下げてほしいとか、unixとのやり取りについて書いてほしかったとか、Kahuaについて掘り下げてほしいとか あるけれど。)
もう少しとがった本やリファレンス的な本、マクロに特化した本などがこれから出てくればいいのになあ。
・Kahuaについて
・on gauche(on scheme?)
・Gauche cook book
・Gauche リファレンス
・CとGaucheの連携
とか。
on lispとプログラミングGaucheは、情報処理関係において米国より日本のほうが先行している稀な例だと思う。