『神さまの言うとおり』『僕たちがやりました』『ジャガーン』の金城宗幸原作サッカーデスゲーム漫画です。
ただ、設定の段階で色々と破綻が。
全国から集められた高校生300人から上位5人はU-20W杯登録選手に選出され、それ以外は生涯A代表になれません。これがまずおかしい。
リアルではJFA第2種登録(高校生年代)は約17万人。この年代の日本代表の候補リスト入りが約30人としても
ブルーロック 300人→5人
普通の高校生 17万人→30人
これって競争倍率おかしくない?これだけの競争でU-20W杯で名前売るチャンス得られるなんてヌルゲーすぎ。毎年高卒でJ1契約なんて毎年30人もいないわけで、プロにもなれないならA代表なんて夢のまた夢。ワンチャンのメリットに対して、A代表になれない事が実質何のデメリットも無いからね。「最強のFWは世界で最も熱い場所に突然出現する」のを促す為にやってんのに逆に条件緩くしちゃダメだろ。
普通のデスゲーム漫画ならいきなり拉致されてゲームで負けたら死、最後の1人だけは解放されるとか願いが叶う的な設定が多いんですがブルーロックは負けてもデメリット無し、万が一生き残ったら丸儲けになってます。
つまり、
【普通のデスゲーム】
スタート時点でマイナス。生き残ったらプラマイゼロ、もしくはプラス
【ブルーロック】
スタート時点でプラマイゼロ。生き残ったらプラス
なので緊張感が無いのも問題。デスゲームにサッカー要素を足してしまったばかりに負けた時に死ぬとかができなくなっちゃってるんですね。まさかA代表に入る資格を失うってのが、国籍剥奪されてトルクメニスタンあたりに帰化させられるとかじゃないだろうし。他国でA代表になったら絶対に日本代表にはなれないし。けど、W杯アジア予選の対戦相手にブルーロック脱落者がいるとか怖くていいかも。どっちにしろ単純にラッキーチャンスもらっただけでデスゲームとしても成立してない。
あと、エリックカントナをストライカーとして引用してるけどカントナってエグい性格のせいで代表に呼ばれなくなった選手なんだけど。監督批判するしジダンと合わないからって。それこそ「W杯優勝してなくない?じゃあカスでしょ」だろ。持ってくる選手間違ってる。それに20世紀最高の選手ってのもマンUが勝手に言ってるだけだからね。
そもそもエゴイスト=最高のFWってのも全く的外れ。何か履き違えてるみたいですが自己主張とエゴは別物。むしろバルサや世界のトップチームでも「for the team」の教育が育成年代からされています。「チームの為に尽くせる選手が一流」がずっと前から世界の主流。
とりあえず、サッカー知らずにサッカー漫画描くのはムリあるんじゃない?
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