博報堂ケトル代表・嶋氏により編集された、編集術の本。今の時代を作るメディアの編集者達が、いかにしてメディアのブランドを形成したか、惜しみなくその”how to”を紹介してくれている。
◆本書において紹介されているメディアは以下のようなもの
・ヤフー・ニュース
・ライブドアニュース、ネットニュース
・リクルートR25
・メトロミニッツ
・VERY
・ブルータス
・テレビブロス/テレビタロウ
・en-taxi
・光文社新書
・アメーバ
各ジャンルにおい圧倒的に存在感を持つメディアを揃え、前半は「ネットニュース」「フリーペーパー」「雑誌」というジャンルで対称的な2つを比較、あとの4つは異色なジャンルを並べるというパッケージ。先日読んだ
編集進化論 ─editするのは誰か? (Next Creator Book)
と比べると、ロジカルなプレゼンテーションになっており、この本自体の編集も広告マンっぽい仕上がりになっている。
どのメディアにおいても、強調されているのが、下記の2点である。
・広告主、読者、制作スタッフという3つの要素のバランスを取る必要がある
・タイトルで引き込むことの重要性
あのブルータスですら、「売るためのブルータス」「広告を取るためのブルータス」「色を出すためのブルータス」という三種類があると明言しているのは非常に印象的だった。
その中で、メディアのオリジナリティとは、ターゲットを知り尽くしたうえで、どのように距離感を取るかということで生まれているのではないかと思った。「ターゲットを追いかけて、近い距離に位置どるのか」、「ターゲットを作るべく、遠い距離に位置どるのか」の違いである。
いずれにしても、ターゲットとの距離感も含め、オリジナリティとは、何某かの制約によってもたらされているケースが多い。突き詰めていけば、編集とは”制約を価値に変えること”なのかもしれない。この発見もまた広告的である。
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