1950年代のアメリカ。私立探偵ブラックサッドは、大都会の郊外の教師から奇妙な依頼を受ける。女子生徒のひとりが行方不明になったのに、母親から届けも出ていないと言う。調査に乗り出したブラックサッドは、“ザ・ライン”が住民の肌の色に基づく徹底的な差別主義に侵されていることを知る。少女誘拐事件の裏に隠された謎とは?原作者フアン・ディアス・カナレスも「唯一無二の親友」と認めた相棒ウィークリーも本書で初登場。『ブラックサッド凍える少女』(2005年|早川書房)を改訳し、さらにBD創作秘話『水彩物語』と単行本未収録短編『天に唾を吐く』も同時収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カナレス,フアン・ディアス
1972年、スペイン・マドリッド生まれ。幼いころからバンド・デシネやアニメーションに関心を持つ。18歳のとき、あるアニメーション・スタジオに入り、そこで生涯の友となるフアンホ・ガルニドと知り合う。バンド・デシネ『ブラックサッド黒猫探偵』が発表されるとたちまち大ヒット。アニメーションのスタジオを立ち上げ、長編アニメの制作やテレビのアニメシリーズなどの制作にもかかわっている。『BLACKSAD』シリーズはアングレーム国際漫画祭で、『ブラックサッド極北の国』が2004年、読者賞と最優秀作画賞を受賞、2006年に最優秀シリーズ賞を受賞している
ガルニド,フアンホ
1967年、スペイン・グラナダ生まれ。グラナダの美術学校で学んだ後、マドリッドに移り、あるアニメーション・スタジオに入り、アニメーションの制作に関わる。そこで出会ったのが後に『BLACKSAD』の原作者となるフアン・ディアス・カナレスである。1993年にフランスに移住し、モントイユのウォルト・ディズニー・アニメーション・フランスでアニメーターとしてスタジオが閉鎖されるまで働く。2000年にフアン・ディアス・カナレス原作の『ブラックサッド黒猫探偵』を発表
大西/愛子
1953年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)