序盤は、「『ブスには自信を減らして欲しい』という考え方には与しない」などたくましくて小気味のイイ論調で、とても元気がでました。
しかし、読み進めていくと、正論100%って感じで、あまり理性的でない人間の私には、読んでいて正直息苦しかったです。志が高いのはよいのですが、禁酒法みたいに理想主義的なものだとなかなか凡人には受け入れられづらいのかなと思います。もう少し人間の浅はかな部分とか汚い部分にもある程度理解を示しつつ、論を展開したほうが結果的に社会を変えていけるのではないかと思います。
あと、アイドルを評価することでアイドルより上に立った気になれるからアイドルの総選挙に投票するとか、ちょっと決めつけがひどいなって思える記述も多かったです。
とはいえ、モヤモヤしながらも全部読んだので文章力は流石だと思いました。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

第164回芥川賞・直木賞 受賞作決定
芥川賞は宇佐見りん『推し、燃ゆ』。直木賞は西條奈加『心淋し川』。
ほか、候補作品や過去の受賞作など、 >芥川賞・直木賞特集はこちら
ほか、候補作品や過去の受賞作など、 >芥川賞・直木賞特集はこちら