フリージャズに絞ったディスクガイドはほぼ見かけない。
ここで紹介されている401作品の選盤は秀逸だ。なるべくフリージャズ全体を網羅しつつ、401作に収めるのはかなり難しいと思う。
紹介されている作品は決してマニアック過ぎることはない。フリージャズ愛好家なら知っておきたい作品が多い。珍しい作品もあるが、対象にしている年代のフリージャズの全体像を提示する為には外す事が出来ない、という著者の判断なのだろう。
レビューも内容も、フリージャズ初心者にも分かるように書こうとしている努力が伺える。でもおそらく、最もこの本の情報の恩恵に浴するのは、ある程度ジャズの知識が深まったフリージャズ中級者だろう。
一般商業本として捉えると本文デザインやレビューの洗練度で劣る部分もあるが、資料的側面から見れば知識系同人誌として最高レベルだろう。
この書籍はあくまでもアンソロジーであり、フリージャズを愛する者ならここで紹介されている作品をきっかけにして、フリージャズ作品を更に深掘りせざるを得ない。そんな書籍だ。
個人的には電子書籍ではなく、現物書籍をおすすめする。
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フリージャズ&フリーミュージック1960~80:開かれた音楽のアンソロジー(ディスクガイド編) オンデマンド (ペーパーバック) – 2019/10/10
- Kindle版 (電子書籍)
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本書は前衛(アヴァンギャルド)音楽という言葉がふさわしかった、1960年から1980年までのアクティブな音楽ディスク(アルバム)を紹介しています。本書は本書に先立って2017年に出版した、「Free Music 1960〜1980:開かれた音楽のアンソロジー(ディスクガイド編)」(ちゃぷちゃぷレコード企画・TPAF発売)に録音データを加えると共に、紹介しているディスクはフリー・ジャズが多くを占めているため、タイトルも「フリージャズ&フリーミュージック」と改め、新たに出版したものです。尚、紹介しているディスクは主として「ちゃぷちゃぷレコード」の末冨健夫が40年以上に渡って、収集したアルバムから選ばれています。内容はフリージャズを中心に、現代音楽の集団即興、実験的ロック、アート分野のパフォーマンス、現代作曲家による即興を含む作品、またメインストリームに位置する世評の高いアルバムも加えて全部で400枚ほどです。
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社TPAF
- 発売日2019/10/10
- 寸法14.8 x 1.22 x 21 cm
- ISBN-104906858341
- ISBN-13978-4906858347
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商品の説明
著者について
執筆者:末冨健夫、金野吉晃、河合孝治、横井一江、豊住芳三郎、川口賢哉、牧野はるみ、織田理史
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登録情報
- 出版社 : TPAF (2019/10/10)
- 発売日 : 2019/10/10
- 言語 : 日本語
- オンデマンド (ペーパーバック) : 210ページ
- ISBN-10 : 4906858341
- ISBN-13 : 978-4906858347
- 寸法 : 14.8 x 1.22 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 364,022位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 232位その他のジャズ楽譜・スコア・音楽書
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京都杉並区出身。サウンドアーチスト&コンセプター、学際芸術研究家、アートクロッシング編集者。
電子音楽やビジュアルアート作品の制作・パフォーマンス、ピアノの即興演奏、アート、映像、哲学、仏教の研究も行う。
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.5
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マイルス・デイヴィスを集中的に聴いていた時、この本のギル・エバンスの記事を見た。そこには
意外なことに、ギル・エバンスとフリー・ジャズとの関係が書かれていたので、興味を持ち、手にとった。
この本、同一フォーマットで、見開きに4枚のアルバムが紹介されていくだけ。行間はほとんどないので、
極めて読みづらい。誤植も散見される。この本がいつ出版されたか正確にはわからないが、文中でいまだに
フィーチャーのことを「フューチャー」などと書いている。フランス現代哲学かぶれの文章もあり、辟易する。
さらに読み進むほどに、あまりにマニアックなアルバムセレクトにげんなりする。
全体で800枚ほどのアルバムが紹介されているが、あまりにリスナーを狭く限定しすぎている。
こんなのを知っている俺たちはすごい、とドヤ顔自慢の本なのか。収録・紹介する作品のセレクトの垣根は、
もっと低くするべき。何しろオーネット・コールマンのアルバムさえ、主要作品を紹介できていない。
ましてやトニー・ウィリアムスやキース・ジャレットの初期作品など、まったく取り上げられていない。
重要なものは2倍(1ページ)にして文字量を増やすなど、編集・企画面での工夫もして欲しかったし、
行間を開けて読みやすさに留意する必要もある。
ただ、執筆者陣の中でも、特に主筆の末冨氏が書くものは正確・平明で、参考になる。
意外なことに、ギル・エバンスとフリー・ジャズとの関係が書かれていたので、興味を持ち、手にとった。
この本、同一フォーマットで、見開きに4枚のアルバムが紹介されていくだけ。行間はほとんどないので、
極めて読みづらい。誤植も散見される。この本がいつ出版されたか正確にはわからないが、文中でいまだに
フィーチャーのことを「フューチャー」などと書いている。フランス現代哲学かぶれの文章もあり、辟易する。
さらに読み進むほどに、あまりにマニアックなアルバムセレクトにげんなりする。
全体で800枚ほどのアルバムが紹介されているが、あまりにリスナーを狭く限定しすぎている。
こんなのを知っている俺たちはすごい、とドヤ顔自慢の本なのか。収録・紹介する作品のセレクトの垣根は、
もっと低くするべき。何しろオーネット・コールマンのアルバムさえ、主要作品を紹介できていない。
ましてやトニー・ウィリアムスやキース・ジャレットの初期作品など、まったく取り上げられていない。
重要なものは2倍(1ページ)にして文字量を増やすなど、編集・企画面での工夫もして欲しかったし、
行間を開けて読みやすさに留意する必要もある。
ただ、執筆者陣の中でも、特に主筆の末冨氏が書くものは正確・平明で、参考になる。