大変面白く、骨太な内容でしたが一気に読みきりました。
とくに騎士道恋愛文化が、革命の前後から奔放になりすぎて堕落して、教会のイデオロギーに火をつけて、逆に禁欲的になって…という流れの面白さ。大河ドラマにしたらいいのに。
フランスはごく最近まで本当に保守的だったのに、ごく短期間で今のようなスタイルにまで変革したところが凄いし、付いてきた国民も凄いです。
フランスの国民性はアンモラルさや性的奔放さというより、物事や自身の変化に対する肝の座り方かもしれない。
そうやって生きるのは大変でしょうね。
フランスに学びつつも、真似するのは大変だから、日本人の自分は江戸のおおらかさに習って、でもフランスのやり方、変革力や愛に対する真面目さを見習って行きたいものです。
フランス人の性 なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか (光文社新書) (日本語) 新書 – 2018/8/17
プラド 夏樹
(著)
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本の長さ249ページ
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言語日本語
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出版社光文社
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発売日2018/8/17
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ISBN-104334043674
-
ISBN-13978-4334043674
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
二〇一七年にはじまった「#MeToo」というムーブメント。数々の有名人、権力者たちが糾弾・告発され、世界中がある種革命的な様相を呈する中、フランスでは女優カトリーヌ・ドヌーヴら一〇〇人の女性たちが反対声明を発表した―。この時代にいったい、なぜ?出生率二・〇一人の子どもを産み、育てやすい国。たとえ高齢者であってもセックスレスなどあり得ない国。子どもに八歳から性教育を施す国。大統領も堂々と不倫をする国。そんな「性」に大らかな国・フランスの現在を、在仏ジャーナリストが多角的に描く。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
プラド/夏樹
ジャーナリスト。慶應大学文学部哲学科美学美術史学専攻。1988年に渡仏後、ベルサイユ地方音楽院にて教会音楽を学ぶ。現在、パリ市のサン・シャルル・ド・モンソー教会の主任オルガニストを務めると同時に、フリージャーナリストとして活動。WEBRONZA、ハフポスト、共同通信デジタルEYE、日経ビジネスオンラインなどに寄稿。労働、教育、宗教、性、女性などに関する現地情報を歴史的、文化的背景を踏まえた視点から執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ジャーナリスト。慶應大学文学部哲学科美学美術史学専攻。1988年に渡仏後、ベルサイユ地方音楽院にて教会音楽を学ぶ。現在、パリ市のサン・シャルル・ド・モンソー教会の主任オルガニストを務めると同時に、フリージャーナリストとして活動。WEBRONZA、ハフポスト、共同通信デジタルEYE、日経ビジネスオンラインなどに寄稿。労働、教育、宗教、性、女性などに関する現地情報を歴史的、文化的背景を踏まえた視点から執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2018/8/17)
- 発売日 : 2018/8/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 249ページ
- ISBN-10 : 4334043674
- ISBN-13 : 978-4334043674
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 205,113位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 7位セクシュアルハラスメント
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2018年11月24日に日本でレビュー済み
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2019年1月4日に日本でレビュー済み
1995年に出版された『フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?』と
内容が重なる(こちらの方が哲学的切り口で、リアルな肉体関係を連想させる描写はない)。
恋愛の原形は「不倫」、結婚と恋愛は別、1対1の個人主義が基本、三角関係はバリエーション、
私にとって、フランス近代思想・二項対立・弁証法等の理解の基礎になった一冊で、まだ手元に置いている。
時代は流れ、この本では、さらにエイズと不倫非嫡子権利保障が影響している現在の事情が、
フランスのリアルな肉体関係事情を通して描かれています。
後半の項目で、フランス女性の一部も、さすがにこれは「セクハラ」じゃないかと気付き始めた様子が伺え、
本書全般から、持ち上げられるように男性を意識した「受け身」のフランス女性、の印象を受けました。
私の元々のフランスの印象は、シンプルに考えればいいことを、わざわざ小理屈をこねて難しくする国民性。
アメリカのサバサバと法律で割り切る感じ、イタリアの実は男はマザコンで妙に明るい感じと異なります。
この本では、フランスで結婚が価値のない最大の理由、
「フランスでは籍を入れた離婚が非常に大変である」ことが描かれていません。だいぶ簡略化されたそうですが。
離婚の件は、直木賞作家の藤田宜永先生(元奥様がフランス人)のエッセイにも描かれていた記憶があります。
プラド夏樹さんは、フランス人男性と事実婚、20歳前の男の子が一人。日本では初婚に該当するらしい。
読むのに気をつけなくてはいけないのは、
生粋のフランス女性ではない「日本人女性」の目を通した内容であること。
籍で保障されない相手との長い関係維持の為の性感マッサージ等、苦労している、真面目な性格が伺えた。
正直、肉体関係のマンネリ、その点にこだわるなら「不倫を含め、他の人とやり直すのが一番」なんだけど。
次回に精神面を含め「相手を一生飽きないように」わかっている分はじめから意識していくのがいいかと。
私は再婚だからそのように言えるのですが。日本は一度は結婚していた方が世間体で生きやすい国ですし。
肉体関係を頑張らないのを許してもらえない、って、無理やり延命治療、自分自身で拘束して窮屈な感じ。
私はいつまでも肉体関係ごときに振り回されたくない、解脱を意識、考えながら恋愛をしてきたので。
もしかしたら「枯れるも色気」この独自の考えは、日本人の悟りの境地として存在するのではないでしょうか?
日本は江戸時代まで、同性愛(陰間等)も含めて、西洋から見ると「性的にふしだらの極」アンビバレントな国。
本書から、精神面よりも、肉体的にガツガツした感じが見受けられ、フランス人は思ったほど色っぽくない、と。
フランス女性ならポンパドール夫人みたいに、夫と子供がいて、ルイ15世の公妾、平民から女侯爵の称号。
のちに大親友・参謀から実質的な宰相を任される。「朕の後には大洪水」私はこんな生き方に憧れる。
このような内容で、生粋のフランス人、特に男性が語った内容が読んでみたいです。
事実婚で、女の社会進出、子供の権利を公平に補償してくれる国で、これじゃ家庭に男いらないもの。
内心「女に捨てられないように頑張っているんじゃないか」。
私は日本の不倫報道も「女が一番稼いでいる(矢口さん等)」と考えるので。
夏樹さんの、プライベートをさらけ出した勇気を称して★を増やし、★4にしました。
内容が重なる(こちらの方が哲学的切り口で、リアルな肉体関係を連想させる描写はない)。
恋愛の原形は「不倫」、結婚と恋愛は別、1対1の個人主義が基本、三角関係はバリエーション、
私にとって、フランス近代思想・二項対立・弁証法等の理解の基礎になった一冊で、まだ手元に置いている。
時代は流れ、この本では、さらにエイズと不倫非嫡子権利保障が影響している現在の事情が、
フランスのリアルな肉体関係事情を通して描かれています。
後半の項目で、フランス女性の一部も、さすがにこれは「セクハラ」じゃないかと気付き始めた様子が伺え、
本書全般から、持ち上げられるように男性を意識した「受け身」のフランス女性、の印象を受けました。
私の元々のフランスの印象は、シンプルに考えればいいことを、わざわざ小理屈をこねて難しくする国民性。
アメリカのサバサバと法律で割り切る感じ、イタリアの実は男はマザコンで妙に明るい感じと異なります。
この本では、フランスで結婚が価値のない最大の理由、
「フランスでは籍を入れた離婚が非常に大変である」ことが描かれていません。だいぶ簡略化されたそうですが。
離婚の件は、直木賞作家の藤田宜永先生(元奥様がフランス人)のエッセイにも描かれていた記憶があります。
プラド夏樹さんは、フランス人男性と事実婚、20歳前の男の子が一人。日本では初婚に該当するらしい。
読むのに気をつけなくてはいけないのは、
生粋のフランス女性ではない「日本人女性」の目を通した内容であること。
籍で保障されない相手との長い関係維持の為の性感マッサージ等、苦労している、真面目な性格が伺えた。
正直、肉体関係のマンネリ、その点にこだわるなら「不倫を含め、他の人とやり直すのが一番」なんだけど。
次回に精神面を含め「相手を一生飽きないように」わかっている分はじめから意識していくのがいいかと。
私は再婚だからそのように言えるのですが。日本は一度は結婚していた方が世間体で生きやすい国ですし。
肉体関係を頑張らないのを許してもらえない、って、無理やり延命治療、自分自身で拘束して窮屈な感じ。
私はいつまでも肉体関係ごときに振り回されたくない、解脱を意識、考えながら恋愛をしてきたので。
もしかしたら「枯れるも色気」この独自の考えは、日本人の悟りの境地として存在するのではないでしょうか?
日本は江戸時代まで、同性愛(陰間等)も含めて、西洋から見ると「性的にふしだらの極」アンビバレントな国。
本書から、精神面よりも、肉体的にガツガツした感じが見受けられ、フランス人は思ったほど色っぽくない、と。
フランス女性ならポンパドール夫人みたいに、夫と子供がいて、ルイ15世の公妾、平民から女侯爵の称号。
のちに大親友・参謀から実質的な宰相を任される。「朕の後には大洪水」私はこんな生き方に憧れる。
このような内容で、生粋のフランス人、特に男性が語った内容が読んでみたいです。
事実婚で、女の社会進出、子供の権利を公平に補償してくれる国で、これじゃ家庭に男いらないもの。
内心「女に捨てられないように頑張っているんじゃないか」。
私は日本の不倫報道も「女が一番稼いでいる(矢口さん等)」と考えるので。
夏樹さんの、プライベートをさらけ出した勇気を称して★を増やし、★4にしました。
2018年12月21日に日本でレビュー済み
巷間言われる「フランス人の色気」について丁寧に掘り下げています。いわゆるフランス礼賛とはちょっと異なります。本書は、騎士道恋愛など歴史的背景も含めて叙述し、現在のフランス人の生々しい声などを取り上げるなど、その意味で興味深く、出色のものだと思います。読み進めながら、フランス社会に違和感を覚えたのも事実。夫婦でも色気を失わないために努力を惜しまないとか幼い時からの性教育の徹底というのは、納得できるとしても不倫や中高生で親と同居で同じ家で恋人とセックスする(親がコンドームを準備して渡す)とかというのは、少なくとも私はついていけない。マクロン大統領夫妻のように略奪婚みたいなことをされる側(夫や妻)や親がそうなる子どもはそれを「まあそういうこともある 彼(彼女)も一人の男(女)だから」と達観できるものなのだろうか。そのあたりは、個別具体的なことなので、あまり叙述されていない(ただ、社会的には容認されていることは書かれている)。この本を読んだ限りは、「さすがフランス 色気のある社会最高 だから出生率高くていい 見習うべき」とは言いにくい。むしろ負の部分(不倫をされる 略奪される)も含めて、フランス社会は個人に精神的な自立や強さが要求されるんだなと感じた。
2019年12月2日に日本でレビュー済み
フランス生まれです。アフリカ・アラブやアジアからの移民は子育て支援金あるので安心して子供をたくさん持ちました。友達の家も白人カップルの家はほとんど一人っ子、移民(1世)の子供は4~5人当たり前です。支援金3人分もあればお母さん働かなくても一人分以上のサラリーになったもの。移民の中には著者が「フランス人」と認識するよりもっと自由度の低い厳格なカトリック信者やムスリムの人がいます。今フランスはカトリックの国じゃなくなってムスリム人口のほうが増えています。Me Tooに反対するベテラン女優さんたちは、若い、もしくは色っぽい女性の性を逆に利用してエロいおじさんから便宜を図ってもらった女性性の賢い利用者たちです。そのことを恥じてもいないし、屈辱だとも思っていないからMe Tooがわからないの。若い世代の特に性に消極的な人にまでその感覚を押し付けないでほしい。日本の昔の運動部の部活で水を飲ませてもらわなかったのと同じです。奔放な大人を見て、一人の特定パートナーとしかセックスしたくない、結婚まで純潔を保ちたい人はどの国にも一定数いるし、別に世間体をきにしているわけではありません。
2018年9月30日に日本でレビュー済み
性問題に対して、類書にはない、歴史的、文化的な考察が丁寧に行われている非常な力作。ロングセラーが期待される名著です。
フランスの高い出生率の裏側には、老いも若きも性生活を謳歌することが当たり前という文化に裏打ちされていることが
フランス在住の筆者の実体験から明らかにされるのも興味深い。
マスコミから私生活上の男女関係を追求されたフランス大統領が「それで?」と無視するのに対し、
芸能人の不倫に対して群がるようように報道し、私人のプライバシーをバッシングする我が国の大衆文化が非常に幼稚にも感じられる。
一方で、「不倫」という概念すらない恋愛至上主義とも言える文化は、逆に、恋愛関係が冷めたら即離縁ということになり、
「セックスレスでも仲良くカップルが続く」ということが許されない「厳しい」文化でもあることにも言及されている。
また、フランス人にとって、性生活を謳歌することは国家やカトリック教会との1400年にわたる闘争から勝ち取った権利とある。
その視点から、魔女狩りのようなセクハラ問題に対して懐疑的に考える文化が根底に流れていることが丁寧な考証で浮き彫りにされる。
非常に面白い本であはあるが、読み手を選ぶと思う。
恋愛至上主義に見えるフランス文化を理想的な文化のようにも考えることができる人は楽しく読めると思うが、いわゆる「非モテ」、「非リア充」とカテゴライズされてしまう立場や恋愛至上主義のパートナーから受けた心の傷を癒せていない者にとっては面白くない記述が続くかもしれない。
でも、我が国も明治後にプロテスタンティズムが導入される前は、欧米人が腰を抜かすほど、性にはゆるーい文化だったのですけどね。
この辺りは、名著&奇書「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論 」がオススメです。
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また、フランス人にとって、性生活を謳歌することは国家やカトリック教会との1400年にわたる闘争から勝ち取った権利とある。
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非常に面白い本であはあるが、読み手を選ぶと思う。
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