2次元の住民がいかにして他の住民を認識するか、すごくシュールにでも数学的に描かれている。さらに、2次元の世界はカースト制で、外見だけで社会的地位が決定する社会であった。他の次元の社会と比較することで、カースト制を閉鎖的な考え方だと皮肉っている。
読みやすく、知的好奇心を刺激する素晴らしい本でした。
フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ) (日本語) 単行本 – 2017/5/12
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本の長さ168ページ
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言語日本語
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出版社講談社
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発売日2017/5/12
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寸法13 x 1.3 x 18.8 cm
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ISBN-104062586533
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ISBN-13978-4062586535
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ここはフラットランド。二次元の国。主人公の「正方形」はある日、夢で一次元に行く。しかし線の世界で正方形は、「点」でしかなかった。平面世界に戻った彼の前に、奇妙な訪問者が現れる。空間世界から来た「球」だった―。異なる次元は、いかにして捉えられるのか?三次元の住人たるわれわれは、どうすれば四次元を想像できるのか?子供から物理学者まで、世界中を虜にした不思議な物語。特別収録:アイドゥン・ブユクタシによる三次元の外へ誘う写真シリーズ“フラットランド”
著者について
エドウィン.アボット・アボット
1838-1926. 英国、ロンドンのメリルボーンに生まれる。ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで古典、数学、神学などについて学んだのち、教員として働きはじめる。シティ・オブ・ロンドン・スクールで校長を24年務め、科学や社会などについて先進的な教育を行なっていたと言われる。
竹内 薫
1960年、東京に生まれる。東京大学教養学部・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は高エネルギー物理学。科学書の執筆、講演、テレビ出演などを精力的にこなす。
アイドゥン・ブユクタシ
1972年、トルコのアンカラに生まれる。大学中退後、イスタンブールで映画や広告などの映像作品に携わりつつ、視覚効果技術を学ぶ。《フラットランド》シリーズでその独自の空間表現が世界的に評判となる。現在最も注目される写真家のひとり。
1838-1926. 英国、ロンドンのメリルボーンに生まれる。ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで古典、数学、神学などについて学んだのち、教員として働きはじめる。シティ・オブ・ロンドン・スクールで校長を24年務め、科学や社会などについて先進的な教育を行なっていたと言われる。
竹内 薫
1960年、東京に生まれる。東京大学教養学部・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は高エネルギー物理学。科学書の執筆、講演、テレビ出演などを精力的にこなす。
アイドゥン・ブユクタシ
1972年、トルコのアンカラに生まれる。大学中退後、イスタンブールで映画や広告などの映像作品に携わりつつ、視覚効果技術を学ぶ。《フラットランド》シリーズでその独自の空間表現が世界的に評判となる。現在最も注目される写真家のひとり。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
アボット,エドウィン・アボット
1838~1926。英国、ロンドンのメリルボーンに生まれる。ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで古典、数学、神学などについて学んだのち、教員として働きはじめる。シティ・オブ・ロンドン・スクールの校長を二四年つとめ、科学や社会などについて先進的な教育を行なっていたと言われる
竹内/薫
1960年、東京に生まれる。東京大学教養学部・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は高エネルギー物理学。猫好きサイエンス作家として、科学書の執筆、講演、テレビ出演などを精力的にこなす
ブユクタシ,アイドゥン
1972年、トルコのアンカラに生まれる。大学中退後、イスタンブルで映画や広告などの映像作品に携わりつつ、視覚効果のさまざまな技術を学ぶ。“フラットランド”でその独自の空間表現が世界的に評判となる。現在、最も注目される写真家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1838~1926。英国、ロンドンのメリルボーンに生まれる。ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで古典、数学、神学などについて学んだのち、教員として働きはじめる。シティ・オブ・ロンドン・スクールの校長を二四年つとめ、科学や社会などについて先進的な教育を行なっていたと言われる
竹内/薫
1960年、東京に生まれる。東京大学教養学部・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は高エネルギー物理学。猫好きサイエンス作家として、科学書の執筆、講演、テレビ出演などを精力的にこなす
ブユクタシ,アイドゥン
1972年、トルコのアンカラに生まれる。大学中退後、イスタンブルで映画や広告などの映像作品に携わりつつ、視覚効果のさまざまな技術を学ぶ。“フラットランド”でその独自の空間表現が世界的に評判となる。現在、最も注目される写真家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2017/5/12)
- 発売日 : 2017/5/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 168ページ
- ISBN-10 : 4062586533
- ISBN-13 : 978-4062586535
- 寸法 : 13 x 1.3 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 18,184位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2017年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミチオ・カク著「パラレル・ワールド」の中でこの本について言及されており、興味をもったため読み始めました。
宇宙論の中では26次元まで語られるようですが、主観的には1つ上の4次元についてもよくわからず想像もできないでいましたが、この本のなかの二次元の主人公の立場から次元を考えてみると、ほんのちょっと次元の違いについて新しい見方ができるようになったような気がして、とてもわくわくしました。それ以外にも、ジェンダーに対する古い時代の考え方などが垣間見れ(新訳にともない、かなり性差別にあたる部分はカットされたようですが)ものすごくおもしろいです。扱っている内容は、大人でも「へえ~」と思うものであるのに、多分ちいさなこどもでもわくわくするような平易な語り口はほんとうに親しみやすかったです。
これが、100年以上も前にかかれたものと考えるだけで驚きをかくせません。
宇宙論の中では26次元まで語られるようですが、主観的には1つ上の4次元についてもよくわからず想像もできないでいましたが、この本のなかの二次元の主人公の立場から次元を考えてみると、ほんのちょっと次元の違いについて新しい見方ができるようになったような気がして、とてもわくわくしました。それ以外にも、ジェンダーに対する古い時代の考え方などが垣間見れ(新訳にともない、かなり性差別にあたる部分はカットされたようですが)ものすごくおもしろいです。扱っている内容は、大人でも「へえ~」と思うものであるのに、多分ちいさなこどもでもわくわくするような平易な語り口はほんとうに親しみやすかったです。
これが、100年以上も前にかかれたものと考えるだけで驚きをかくせません。
2017年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルにあるフラットランドとは「平面世界」の事。いわゆる2次元。
そこに住む主人公が下の次元である1次元の世界を旅し、下の次元がいかに狭く限られているかを知る。
更には3次元からの使者に連れられ上の次元をも旅し、上の次元がいかに広く立体的かを知る。
その主人公の生活と旅を通じて読者は次元というものを知っていく。
最後に巻末の素晴らしい写真を見ながら理解の難しい4次元を想像し、新しい体験へ導かれる。
非常に知的好奇心を刺激される。
ただ、次元の理解へ導いてくれるが4次元の解説はない。
その点で星4つとしたが、原著の発刊が数十年前と考えれば納得できる。
そこに住む主人公が下の次元である1次元の世界を旅し、下の次元がいかに狭く限られているかを知る。
更には3次元からの使者に連れられ上の次元をも旅し、上の次元がいかに広く立体的かを知る。
その主人公の生活と旅を通じて読者は次元というものを知っていく。
最後に巻末の素晴らしい写真を見ながら理解の難しい4次元を想像し、新しい体験へ導かれる。
非常に知的好奇心を刺激される。
ただ、次元の理解へ導いてくれるが4次元の解説はない。
その点で星4つとしたが、原著の発刊が数十年前と考えれば納得できる。
2018年7月6日に日本でレビュー済み
2章編成の物語うちの1章まで読みました。
正方形を主人公として、図形が生きているフラットランド(平面世界)の環境を、社会においての階級の成り立ちの視点を通して、体の特性によって身分が決まったり(図形の辺の数がより多くなって円に近づくたびに階級が上がっていく)、女性は直線(両端が尖っているので鋭利で危険)で理性がなく感情的と見られていたり、自分の家の代が増えるたびに辺も増えていくという(階級が上の身分になるほど、その可能性も高まる)遺伝的な法則性があったり、階級を上げるために子供の体の辺を増やす外科手術をする親が出てきたり、時には社会的な変革を起こすような事件を政治的に利用して差別的な階級意識を取り払おうとするものがあらわれるが、上位階級の者の戦略的な振る舞いに鎮火させられてしまう。などと、平面次元の公理系(ユークリッド幾何学)の面白がり方を示すかのように、まるで中世ヨーロッパの様な世界観で、その平面世界での歴史的・社会的・政治的な仕組みや、その変遷が皮肉混じりのユーモアが滲んだ言葉で語られます。
なので、差別的な物語を読みたくない人は読まないほうがいいかもしれませんが、架空の世界の社会編成や歴史の変遷を辿ることで平面世界の臨場感は感じられるかと思いますので、どちらを優先したいかで読む、読まないを決めるといいと思います。
途中迄しか読んでませんが、私は差別的な物語と皮肉混じりのユーモアを、著者独特の平面世界の設定と世界観を際立たせるための演出と捉えて面白がれました。
また、2章までの物語すべてを読んでから巻末の写真集を見るとどう感じるのかが今から愉しみです。
正方形を主人公として、図形が生きているフラットランド(平面世界)の環境を、社会においての階級の成り立ちの視点を通して、体の特性によって身分が決まったり(図形の辺の数がより多くなって円に近づくたびに階級が上がっていく)、女性は直線(両端が尖っているので鋭利で危険)で理性がなく感情的と見られていたり、自分の家の代が増えるたびに辺も増えていくという(階級が上の身分になるほど、その可能性も高まる)遺伝的な法則性があったり、階級を上げるために子供の体の辺を増やす外科手術をする親が出てきたり、時には社会的な変革を起こすような事件を政治的に利用して差別的な階級意識を取り払おうとするものがあらわれるが、上位階級の者の戦略的な振る舞いに鎮火させられてしまう。などと、平面次元の公理系(ユークリッド幾何学)の面白がり方を示すかのように、まるで中世ヨーロッパの様な世界観で、その平面世界での歴史的・社会的・政治的な仕組みや、その変遷が皮肉混じりのユーモアが滲んだ言葉で語られます。
なので、差別的な物語を読みたくない人は読まないほうがいいかもしれませんが、架空の世界の社会編成や歴史の変遷を辿ることで平面世界の臨場感は感じられるかと思いますので、どちらを優先したいかで読む、読まないを決めるといいと思います。
途中迄しか読んでませんが、私は差別的な物語と皮肉混じりのユーモアを、著者独特の平面世界の設定と世界観を際立たせるための演出と捉えて面白がれました。
また、2章までの物語すべてを読んでから巻末の写真集を見るとどう感じるのかが今から愉しみです。