腎移植編完結から外科医の孤独編完結まで収録。
腎移植を巡って繰り広げられた攻防の終わりと、晴れやかに駆け出していくあみるの姿に胸をなでおろす思い。
そしていよいよ始まるザッキーご褒美回。
病理学会に参加した宮崎先生を取り巻く、男と女の争奪戦!?乱入する熊!遠くから眺めるオタク!
辿り着いたのは百合の世界?
と、意図的にピックアップすると野球回並にはじけてそうな学会編。
フラジャイル始まって以来のテンションで楽しそうに過ごす宮崎先生と、ハードな目に遭う岸・森井コンビの
苦難が同時進行で描かれていくのが面白い。
下手なサクラを演じて布施を助けたり、学会の展示を回って最高にいい笑顔を見せたり、
本郷が惚れるのも分かる。加えて布施のめちゃカワ告白(?)、そらずっきゅん来る。
同業者が一堂に会する中で、知らなかったこと、分からないこと、戦っている人々に触発され、
まだまだ頑張れる、もっと打ちのめされたいと、病理医としての決意を新たにする姿がとても頼もしい。
キレッキレギラギラの中熊教授も違った意味で頼もしい。今回も笑わせてもらいました。
幕間の4コマに加え巻末の充実ぶりがまた凄い。
更なる4コマにビフィズス製薬物語、本郷くんと榊野くん収録。榊野は榛名好きなのね…。
思わず面白面をずらずら挙げてしまったが、一村・倉木をメインに据えた「外科医の孤独」エピソードも
読み応え十分。
重い病気を正式な診断として突きつけられるのが怖くて偽ってしまう、口をつぐんでしまう。
怯える少年の態度と心理は共感出来るものが。しかしそれが現場を惑わせる、ベストの治療から遠ざける。
マニュアルに沿う事を第一とし、リスク管理の為に過剰な施術に踏み込まない。患者の本音を引き出せず、
少年の頼みの綱にも見てもらえない。そんな一村がいかにして暗く沈んだ孤独から浮上するのか、
選択を削ぎ落とした機械的施術ではなく一人の医者として患者の体にメスを入れるのか。
考えさせられるものが多くあり、繰り返し読んでとても楽しめた。
フラジャイル(14) (アフタヌーンKC) (日本語) コミック – 2019/5/23
恵 三朗
(著),
草水 敏
(原著)
草水 敏
(原著)
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本の長さ192ページ
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言語日本語
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出版社講談社
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発売日2019/5/23
-
寸法13 x 1.5 x 18.3 cm
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ISBN-104065154847
-
ISBN-13978-4065154847
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商品の説明
著者について
恵 三朗
アフタヌーン四季賞2012年秋のコンテスト『彼女の鉄拳』で審査員特別賞受賞。
草水 敏
1972年、島根県仁多郡出身。漫画原作者。名前を出しての活動は今作が初めて。
アフタヌーン四季賞2012年秋のコンテスト『彼女の鉄拳』で審査員特別賞受賞。
草水 敏
1972年、島根県仁多郡出身。漫画原作者。名前を出しての活動は今作が初めて。
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
星5つ中の4.8
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ベスト500レビュアーVINEメンバー
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12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年5月23日に日本でレビュー済み
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前巻から引き継ぎの厚生省との話は,唐突に出てきた刑事さんが解決するという肩透かしの結末.
医療事件は料理のし甲斐があるネタだと思ったのですが,新キャラ出した末に勧善懲悪スタイルで消し去るというのは話として退屈に感じました.
一方巻後半の外科医の話は私が期待していた通りのフラジャイル.
ただこの話についても岸先生がほかの医者を感化させるというこれまでの流れを踏襲しているという点で新鮮味は薄く感じました.
それらの点から,巻全体を通してフラジャイルとしての話が迷走しているのではないかという印象を持ちました.
フラジャイルではやはり宮崎の成長が見たいので,学会話や布施ちゃんとの(謎の)ライバル関係が今後どうなるのかは楽しみにしたいと思います.布施ちゃんかわいい.
個人的には学会つながりで宮崎が英字投稿論文を書く時の苦悩が垣間見れたら面白いかなと思って期待しています.布施ちゃんかわいい.
それこそ,「恩師の結果を否定する論文」を出した医者の苦悩をフラジャイルで表現できたら,より一層面白くなるのではないかと思いました.布施ちゃんかわいい.
医療事件は料理のし甲斐があるネタだと思ったのですが,新キャラ出した末に勧善懲悪スタイルで消し去るというのは話として退屈に感じました.
一方巻後半の外科医の話は私が期待していた通りのフラジャイル.
ただこの話についても岸先生がほかの医者を感化させるというこれまでの流れを踏襲しているという点で新鮮味は薄く感じました.
それらの点から,巻全体を通してフラジャイルとしての話が迷走しているのではないかという印象を持ちました.
フラジャイルではやはり宮崎の成長が見たいので,学会話や布施ちゃんとの(謎の)ライバル関係が今後どうなるのかは楽しみにしたいと思います.布施ちゃんかわいい.
個人的には学会つながりで宮崎が英字投稿論文を書く時の苦悩が垣間見れたら面白いかなと思って期待しています.布施ちゃんかわいい.
それこそ,「恩師の結果を否定する論文」を出した医者の苦悩をフラジャイルで表現できたら,より一層面白くなるのではないかと思いました.布施ちゃんかわいい.
2019年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今白い巨塔を読み始めていますが、里見は病理から内科に移ってきたと聞き、岸先生と逆(岸先生の元の専門は違いますが)と思いました。そして、上司がおろそかに判断した患者を的確に診断しています。たぶん里見の上司、岸先生なら怒っています。
このフラジャイル、とあるところで聞いた批判では、「外科医などを悪者にしている」というものです。
それは違います。2巻で火箱が、岸先生が来る前は今の岸先生がいる病院の評判は良くなかった、と口にしています。
岸先生が怒るのは、決して私利私欲のためではない。ヒステリーを起こしているわけでは絶対にない。誤診をされ、適切な治療ができない。それが最悪のケースにつながることもある。それこそが、岸先生の怒りの理由なんじゃないか、私は読み続けていてそう思っています。仕事で、ただヒステリーを起こして喚き散らしている人間を数多く見てきた人間として、断言できます。
倉田先生も2巻で岸先生に怒られたことがきっかけで、勘が働くようになったと言っています。岸先生のあの言葉で、
倉田先生の中の何かが変わったのでしょう。それが一人の少年を救うきっかけになったと思うと、「正しく怒ってくれる人」がどれだけ大切か、よくわかると思います。
岸先生のことを病院の人は疎ましがっているようですが、正しく怒ってくれる人を排除し、イエスマンのいうことしか聞かない。その先に待つのは破滅か、不正のどちらかだと思います。医者にとって誤診がきっかけで患者が亡くなってしまう、これ以上の悪夢はないと思います。岸先生のような人は、組織にも、そして誰にとっても必要です。
正しく怒ってくれる人のありがたみが、この年になってよくわかるようになりました。仕事で子供のようなわがままを言う人、どうしようもなくいいかげんな人間、ヒステリーを起こせば誰もが言うことを聞くと勘違いしている人間などと数多く対峙してきた身として、岸先生のような正しく怒ってくれる人がいない人が、どれほど不幸なのか、よくわかるような気がします。
銀河英雄伝説で、ヤン・ウェンリーの父、ヤン・タイロンは、以下のような言葉を残しています。
「偉人なら一度の忠告で反省する。凡人なら二度くりかえして諌められれば、まずあらためる。できの悪い奴でも三度も言われれば考えなおす。それでも態度を変えないような奴は、見放してよろしい。四度めになればな、追放されるか投獄されるか、あるいは殺されるからだ。暗君という奴は、そういうものだ。だから四度めの忠告は、自分自身に害をおよぼすだけでなく、相手によけいな罪業をかさねさせることになり、誰のためにもならない」
正しく怒ってくれる人がおらず、見放される。人間にとって、組織にとって、これほど恐ろしいことはないと、人生を重ねて思うようになっています。
「正しく怒る」岸先生を、心の底から尊敬しています。人生を重ねたからなのかもしれません。
雑記のようなレビュー、失礼いたしました。
このフラジャイル、とあるところで聞いた批判では、「外科医などを悪者にしている」というものです。
それは違います。2巻で火箱が、岸先生が来る前は今の岸先生がいる病院の評判は良くなかった、と口にしています。
岸先生が怒るのは、決して私利私欲のためではない。ヒステリーを起こしているわけでは絶対にない。誤診をされ、適切な治療ができない。それが最悪のケースにつながることもある。それこそが、岸先生の怒りの理由なんじゃないか、私は読み続けていてそう思っています。仕事で、ただヒステリーを起こして喚き散らしている人間を数多く見てきた人間として、断言できます。
倉田先生も2巻で岸先生に怒られたことがきっかけで、勘が働くようになったと言っています。岸先生のあの言葉で、
倉田先生の中の何かが変わったのでしょう。それが一人の少年を救うきっかけになったと思うと、「正しく怒ってくれる人」がどれだけ大切か、よくわかると思います。
岸先生のことを病院の人は疎ましがっているようですが、正しく怒ってくれる人を排除し、イエスマンのいうことしか聞かない。その先に待つのは破滅か、不正のどちらかだと思います。医者にとって誤診がきっかけで患者が亡くなってしまう、これ以上の悪夢はないと思います。岸先生のような人は、組織にも、そして誰にとっても必要です。
正しく怒ってくれる人のありがたみが、この年になってよくわかるようになりました。仕事で子供のようなわがままを言う人、どうしようもなくいいかげんな人間、ヒステリーを起こせば誰もが言うことを聞くと勘違いしている人間などと数多く対峙してきた身として、岸先生のような正しく怒ってくれる人がいない人が、どれほど不幸なのか、よくわかるような気がします。
銀河英雄伝説で、ヤン・ウェンリーの父、ヤン・タイロンは、以下のような言葉を残しています。
「偉人なら一度の忠告で反省する。凡人なら二度くりかえして諌められれば、まずあらためる。できの悪い奴でも三度も言われれば考えなおす。それでも態度を変えないような奴は、見放してよろしい。四度めになればな、追放されるか投獄されるか、あるいは殺されるからだ。暗君という奴は、そういうものだ。だから四度めの忠告は、自分自身に害をおよぼすだけでなく、相手によけいな罪業をかさねさせることになり、誰のためにもならない」
正しく怒ってくれる人がおらず、見放される。人間にとって、組織にとって、これほど恐ろしいことはないと、人生を重ねて思うようになっています。
「正しく怒る」岸先生を、心の底から尊敬しています。人生を重ねたからなのかもしれません。
雑記のようなレビュー、失礼いたしました。
ベスト1000レビュアー
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冒頭の腎移植編完結のお話は,腎移植の実態を含めた展開で来ていただけに,間瀬さんを介して少々強引に解決した印象なのがちょっと惜しい.宮崎先生の再起回になったのは良いですが、火箱さんをもう少しおかわり
後半は宮崎先生のいない中での外科医のお話.岸先生信者が着々と増えている感じと,ちょいちょい挟み込まれるコミカルなコマがフラジャイルらしい感じになっていて良いですね。
おっさんばかりになってしまったので、細木先生あたりに登場してほしかったのですが残念無念
学会の宮崎先生・布施ちゃんは、色々自分のことを顧みる機会にもなります
よくわからん医学部教授たちの軋轢の話より、医療現場の実態のお話がお好みであればオススメです
後半は宮崎先生のいない中での外科医のお話.岸先生信者が着々と増えている感じと,ちょいちょい挟み込まれるコミカルなコマがフラジャイルらしい感じになっていて良いですね。
おっさんばかりになってしまったので、細木先生あたりに登場してほしかったのですが残念無念
学会の宮崎先生・布施ちゃんは、色々自分のことを顧みる機会にもなります
よくわからん医学部教授たちの軋轢の話より、医療現場の実態のお話がお好みであればオススメです
2019年5月25日に日本でレビュー済み
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今回、紙か電子書籍かで買うの迷いましたけど、
新しいiPad買ったので、電子書籍で購入しました。
画面でかいって良いですね。それにどこでも持ち歩けるし。
さて、肝心の内容ですが、宮崎先生と布施ちゃんが見れたので
最高でした。火箱ちゃん出番少ないのは残念でしたけど。
あと、野郎(おとこ)どもはちゃんとメインストーリーがんばった
ので偉いと思いました、とさ。
新しいiPad買ったので、電子書籍で購入しました。
画面でかいって良いですね。それにどこでも持ち歩けるし。
さて、肝心の内容ですが、宮崎先生と布施ちゃんが見れたので
最高でした。火箱ちゃん出番少ないのは残念でしたけど。
あと、野郎(おとこ)どもはちゃんとメインストーリーがんばった
ので偉いと思いました、とさ。