とても、完成された、非常にプロと感じる、技術感溢れる曲の数々でした。ただ、ポップな曲調を期待して手に入れてしまったので、そういう期待感には今ひとつでした。
とても、それぞれの演奏が完成されていると思いますし、多分ジャズを好む方々には絶好の一枚なのかもしれませんが、Smooth Jazz系(いわゆる軟弱系?)が好きな僕としてはちょっと難しい一枚でした。
青木さんの"Double Face"と"Experience"、そして本田さんの"Cross Hearts"では、非常にストーリー性と抑揚、加えてひとつひとつの音が艶やかさに溢れ、全くもって感動しまくりでした。そして、その二人が加わったアルバムとはどんなに凄いものか・・・、と期待感で一杯でしたが、それとはちょっと方向が違うように思います。
どの曲も聴いて嫌いな曲はないのですが、わりとどの曲も単調に感じられ、心高ぶるもの、ウキウキ、寂しさ、・・・といった、つい引き寄せられる何かを感じられず、す~っと流れていってしまいました。(すみません)
とは言いながら、是非、ライブバージョンを聴いてみたいと思いましたので、ひとまず、まとまりのある良いアルバムでした。
できれば、このメンバーでポップな軟弱路線でもひとつ!アルバムをお願いしまっす!