Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。

  • Apple
    Apple
  • Android
    Android
  • Windows Phone
    Windows Phone
  • Click here to download from Amazon appstore
    Android

無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

kcpAppSendButton

購入オプション

200万冊以上を読み放題でお読みいただけます。 詳細はこちら
読み放題で読む
または
Kindle 価格: ¥500

(税込)

獲得ポイント:
5ポイント (1%)

これらのプロモーションはこの商品に適用されます:

Kindle App Ad
[竹内 章弘]のフィリピン・フィーバー: 在留邦人に案内されたマニラのカオスな2日間

著者をフォロー

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。


フィリピン・フィーバー: 在留邦人に案内されたマニラのカオスな2日間 Kindle版

5つ星のうち4.7 7個の評価

その他()の形式およびエディションを表示する 他のフォーマットおよびエディションを非表示にする
価格
新品 中古品
Kindle版 (電子書籍)
¥500
【注目の新刊】: 紙とKindle本が同日発売の新刊、予約中のタイトルをご紹介。 今すぐチェック【待望のKindle化】: 紙書籍で人気を博した本の電子化新着情報をご紹介。 今すぐチェック

商品の説明

内容紹介

「夏から家族がこっちに来るんだ。その前にお前一度遊びに来ないか?」
マニラに赴任して長くなる親友ワタルからの誘いを受け、日本では考えられないような生活をしているという彼をフィリピンに訪ねてみると、確かにそこでは忘れられない体験となる濃厚な時間が待ち構えていた。

        ★
        ★

初めてのフィリピンへ訪れた「おれ」が体験する蒸し暑く濃厚な二泊三日。
マニラに生きる人々、在留邦人サラリーマンの生活、夜を彩る女性たち、身の危険を感じる観光地など、駆け足の旅の中で垣間見る、猥雑でパワー溢れるフィリピンの混沌と経済格差。
共に読者をもフィリピン旅行へと誘い、強烈なマニラの現実をロード・ムービーのように擬似体験させる短編ルポ小説。

        ★
        ★

『フィリピン・フィーバー』Philippines Fever
〜在留邦人に案内されたマニラのカオスな2日間〜

第1章 濃厚な時間の始まり
第2章 フィリピンのカラオケ屋
第3章 マニラの高級風俗店
第4章 南国の夜はふけて
第5章 マニラのスーパーと超高級住宅街
第6章 緊迫のタガイタイ
第7章 再びマニラの濃厚な夜
第8章 カオスの終焉

        ★
        ★

【「第2章 フィリピンのカラオケ屋」抜粋 】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カラオケ屋、と言ってもこちらのカラオケ屋は日本のそれとは別物だった。
入店すると、その後自分に付く女の子をまず最初に選ぶんだと。
  
 ずらっと並んだ女の子を品定めしながら、こっちが一方的に選ぶシステムにどきどきする。こちらではこういうもんらしいが、どうも人買いのような錯覚に陥る。ざっと5、60人はいる娘たちの、私を選んで! というキラキラした瞳に色っぽく見つめられながらたった一人を見つけるのは至難の技だ。
 フライトの疲れで彼女たちの瞳光線に負けそうになったんで、手前にいるパッと見の良かった笑顔の素敵な子にさくっと決める。
  
 なんで女が付く店なんだよ。久しぶりなんだから2人でゆっくり飲めるバーとか無いのか?
「何言ってんだお前、ここはフィリピンなんだぞ。こんな時間だからこそ日本人が安全にゆっくり飲むならこういう店しか選択肢はないんだ。だいたいこの国にはお前がイメージしてるような気取ったカウンターバーなんて無い」
 そんな会話を車内でした後だったけれど、キャバクラも風俗もロクに利用しないとはいえ、可愛い女の子が横につくのは別におれだって嫌いじゃない。
 
 さくっと決めたその子はアタリだった。
 マイヤ。20歳。すげーいい子。
  
 勉強始めて6ヶ月だと言うのに日本語もかなり出来る。
「いつか日本に行きたいの」というのは言葉だけじゃなく、本当にちゃんと勉強しているんだろう。日本のキャバクラにいるような派手目な雰囲気の女性では全くなく、真面目な女子大生といった佇まいだった。
  
 何度も来ているワタルはお気に入りのエリカとかいう子。 
 ほんとにあいつの好みとおれの好みはダブらなくて有難い。彼女はヤツにすっかり好意を持っているみたいで瞳に愛が宿ってた。いいのか。傷つけんなよパロパロ。パロパロというのはその日覚えたばかりの現地の言葉。「浮気者」の意味なんだって。
  
 こういうところで日本の歌を歌うのは抵抗があるのでセレクトするのは英語の曲ばかり。だけど彼女たちが慣れた手つきで入力するのは日本の歌ばかり。やっぱそれで喜ぶ日本人客が多いのだろう。うーん。
  
 マイヤは人気者みたいで何度も他のテーブルに呼ばれていた。
 でも戻って来るときの気遣いもなかなかのもので、たまゆらなりに楽しませてくれた。なんか平成の世ですでに失なわれた、昭和の頃の日本女性が持っていた献身さとか心尽くしとか、そんな種類のものを備えている子で素直に気分が良かった。
  
  
「ボトル入れたから高くついた」
 とヤツは言ったけれど、日本円計算するおれにはここで過ごした5,000ペソは安いと感じた。男2人に女の子が2人、2、3時間もついたんだぞ。東京なら幾らだ。と思ったけど、よくよく考えてみるとこの価格はこっちじゃ大金なんだよな。
  
 携帯電話一本で忠実に現れるドライバーにピックアップさせ、ワタルが次の場所を指示する。

「大統領専用機」だって。
  
 わ。噂のところか。ほんとに行くの?
「行くだろ。これ一時間で効くから。」
 と、当たり前のようにおれに錠剤を渡す。
  
 女か。どーしよ。心の準備ができてないよ。そりゃどっかでそっち方面の期待もなくはなかったけど、いいのかなホントに。病気が怖い。ボラれそうで怖い。現地マフィアが怖い。いろいろ怖い。
 慎重な奴の性格から考えて、決してな無茶なことを企画するはずはないんだけれど、カーウインドウの雨に滲んで流れていくオレンジ色のマニラの街灯は、そのままおれにとってはアジアのカオスそのものに見えた。

「心配すんな。帽子さえかぶってれば問題ない。てか絶対平気。これから行くところは超一流の VIP 向きでお店も女の子もちゃんとしているよ」
 いや。しかし。



【「第6章 緊迫のタガイタイ」抜粋 】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ボート乗り場というか、チンケなボロ船の乗り場に到着して、改めてワタルがリーダーらしき男と交渉内容の確認をする。
  
 向こうまで本当に1,000pだな!? 乗ってから後で他のオプションが必要とか言わないな!? きっかり一人1,000pで俺たちを向こう岸へ連れて行くんだな!?
   
 こういう交渉をまったく怯まず強気でやっている彼に、この地でのビジネスの大変さと経験値を感じ、改めて頼もしく思った。
  
 交渉が成立してボートに乗り込むと、あれあれあれ、呼び込みをしてた2人だけだと思ったのに、おれとワタルとホセの3人に対し、なんと乗り場付近にいた連中が、前後に3人ずつ、計6人も乗り込んできやがった。なんでえ?
  
 おれとワタルに一気に高まる緊張。
 だって薄汚ない現地の男6人が、さほど大きくもないボロ船に一緒に乗ってくるんだぜ。どう考えても不自然。
  
 緊張を悟られないように、鼻歌を歌い、煙草などふかし、そこいらの景色を楽しむふりをしながら、
 〈おいおい、向こうの陸地に着いたらいきなり身ぐるみ剥がされるって事にはならないだろうな〉、とかなりの恐怖を感じていた。
  
 後ろのワタルが笑顔のまま日本語で言う。
「おい気を抜くなよ。こいつら油断ならねえ」
 だよな。どうなるんだおれたち。
  
 このまま陸に着いたら大立ち回りを一戦繰り広げることになるのかもしれない。手の平から嫌な汗が出る。
 現地人対応用のつもりで連れてきたホセは日本語は理解できないけれど、万が一に備えてアイコンタクトを送ってみる。
 おれと目があうと、無邪気に手を振ってニコッと笑いやがった。
 何も解ってない。ダメだこいつ、使えねー。
  
 ワタルもあわよくばホセが現地人に対して凄みのある交渉をしてくれたら、なんて期待をしていたはずなのに、予想以上に天然だった彼には大いにアテが外れたらしい。
 
 20分ほどでボートは湖の真ん中にある島に着いた。
 でも島という感じはしなかったな。あまりに大きくて陸地続きのように見えた。
  
 おれとワタルが下船するやいなや、今度は岸辺で待機していた現地の村人老若男女がワラワラとおれたちを取り囲み、様々な物を売り付けに来た。またしても実にウザい。
 
 喉が乾くよ、と言いながら使用済みのペットボトルに入れただけの生水とか、暑いよ暑いよ、と言いながら粗末な麦わら帽子を押し付けたりとか、その他にもよくわかんない物をいろいろ広げてきてたみたい。
  
 何も買う気はないのに、断り続けるだけでその凄まじい攻勢にすっかり疲れてしまう。
 7、8歳くらいの子どもたちまでいるんだもん。辛いよ。
  
 今度はワタルがさっきのリーダーと大声で揉めている。
 なんでもこれから乗る馬の価格が、さっき交渉したのと違うとかで4、5人相手にがんばってる。
 つーか馬ってなんだよ。乗馬とかマジかよ聞いてねーよ。
  
 一時は決裂したかに見えたものの、向こうが折れたのかワタルが譲歩したのか、とにかくなんとかまとまったようで、おれたちは更にここから馬に乗って山頂へ移動することとなった。
  
 いろんなストレスが臨界点を超えていて、正直もう観光とかどうでもいいから早く帰りたい。
 
 だけどさっきの6人組はこのまま帰るためだけの船を再び出してくれる雰囲気では決してないし、何も金を落とさずに帰ると知られれば逆上した地元民たちに襲われる可能性も感じ無くはないし、そもそもこんなに多くの人々に注目されてる中であそこの汚い馬に乗れっていうけどノミとかシラミとかいそうですげー嫌。もう誰か助けて。
  
 ほとんど思考停止になりかけてたけど、意識して笑顔を保ち、平常心を装いながらそのまま馬に乗った。
 自分が嫌う曖昧な日本人そのものではないか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  
最後までご覧いただきありがとうございました。
星の数に関わらず、感想レビューを書き込んでいただけると嬉しいです。
すべて拝見します。 【著者: 竹内章弘】

登録情報

  • フォーマット: Kindle版
  • ファイルサイズ: 204 KB
  • 推定ページ数: 66 ページ
  • 出版社: 東京栄光出版; 1版 (2018/10/23)
  • 販売: Amazon Services International, Inc.
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B07JMNT6WZ
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能): 有効
  • X-Ray:
  • Word Wise: 有効にされていません
  • カスタマーレビュー: 5つ星のうち 4.7 7件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア 有料タイトル - 46,935位 (Kindleストア 有料タイトルの売れ筋ランキングを見る)
  • さらに安い価格について知らせる


カスタマーレビュー

5つ星のうち4.7
評価の数 7
星5つ
67%
星4つ
33%
星3つ 0% (0%) 0%
星2つ 0% (0%) 0%
星1つ 0% (0%) 0%

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

2018年10月29日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版Amazonで購入
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
コメント 違反を報告
2018年10月29日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版Amazonで購入
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
コメント 違反を報告
2019年3月19日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版Amazonで購入
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
コメント 違反を報告
2018年11月12日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版Amazonで購入
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
コメント 違反を報告
2018年10月27日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版Amazonで購入
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
コメント 違反を報告
2019年12月4日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版
2019年9月15日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
コメント 違反を報告
click to open popover