アルバムは寄せ集め的な内容で、ポップ、ガレージ、R&Bとスタイルを変えていき、さらにはロック的な感触もある。「Women of the World」は温かく、母性の際立ったトラック(マフィアはシングル・マザーである)。「Down」はミッシー・エリオットとその大勢の模倣者たちによるしなやかなファンクに同調したもの。概して手堅いといえるプロダクションにケチをつけるわけではないが、プロデューサーたちはマフィアにもっと彼女独自のカラーを与えるべきだった。マフィアがソー・ソリッド・クルーの「Oh No (Sentimental Things)」や「21 Seconds」で発揮した個性を取り戻すのは、最後のトラックだけだ。ここでやっとマフィアはイギリス人らしい、自信に満ちた、彼女らしいサウンドを聴かせてくれるのである。(Jake Barnes, Amazon.co.uk)