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ファーストラヴ 単行本 – 2018/5/31
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夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。
彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。
環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。
環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。
なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。
そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?
「家族」という名の迷宮を描く長編小説。
「この世界で、人はレールからはずれることができず苦しみ続ける。
涙を流さずに泣くことの意味を、僕はこれからも考えていくと思う。」俳優・坂口健太郎
- 本の長さ299ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2018/5/31
- ISBN-104163908412
- ISBN-13978-4163908410
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
絶対君主"だった父を殺した娘が抱えていた思いとは
手に汗握るミステリーである。しかも、島本理生だからこそ書ける類の。新作『ファーストラヴ』は、ある殺人事件の物語。いちばん分からないのが容疑者の心理、といえばホワイダニットものかと思ったが、またちょっと違うのだ。
ある夏の日、血まみれの姿で歩いていた女子大生が殺人容疑で逮捕される。彼女の名前は聖山環菜(ひじりやまかんな)、包丁で刺されて死亡した被害者は彼女の父親で画家の聖山那雄人(なおと)。だが、奇妙なことに環菜自身が「動機が分からない」という。臨床心理士の真壁由紀はこの事件に関するノンフィクションの執筆を依頼され、被告の弁護人となった義弟の庵野迦葉(あんのかしょう)とともに、環菜や周辺の人々への面談を重ねていく。
幼い頃から自責の念が強かった様子の環菜、家庭では絶対君主であった父親、娘を案ずるどころか裁判では検察側の証人に立つ母親。一体この家庭に何があって父殺しは起きたのか。面会での環菜の発言は漠然とし、母親や元恋人の証言とも食い違う。しかしその齟齬から、由紀は真実への手がかりを見出していく。心理分析のプロが探偵役だからこその謎へのアプローチだ。
由紀自身も、実は父親に対して、ある出来事で許せない思いを抱いている。人を救おうと真実を追求する人間もまた、葛藤を抱く生身の人間なのだ。迷い悩みながらも公正な道を探す姿が、親しみと敬意を抱かせる。また、由紀と迦葉とは学生時代の知人であり、二人は過去に何かあった模様。後半に明かされる彼女たちの真実も胸に迫るものがある。そして終盤にはある人物が“覚醒"したかのような如才なさを見せるのが実に痛快。最後のページに至るまで、謎と真相の提示のタイミングが絶妙で、超一級品のエンターテインメントとして楽しめるのだ。
ただし、途中から、私はずっと怒っていた。読み進めながら、自分の幼少時から十代の頃に至るさまざまな不快な出来事を思い出していたからだ。今思えば抱く必要のなかった、大人に押し付けられた罪悪感、反発することなど発想もできない抑圧感、あるいは性的な存在として見られることの気持ち悪さ、その他諸々(あまり書くとネタバレになるのでやめておく)。環境が違えば、自分も環菜になったかもしれないと思わずにはいられない。それくらい、本作は無力な少女の心の傷を鮮烈に描き出す。そこに寄り添う由紀の存在と言葉が心強い。こうした現実的な問題が極上の物語となったからには、同じようなことで傷ついた人はもちろん、傷つける可能性がある人にも、本作が届くといいなと、心底思うのだ。
評者:瀧井 朝世
(週刊文春 2018年06月28日号掲載)内容(「BOOK」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2018/5/31)
- 発売日 : 2018/5/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 299ページ
- ISBN-10 : 4163908412
- ISBN-13 : 978-4163908410
- Amazon 売れ筋ランキング: - 223,246位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 5,063位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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名前のついていない不快感や閉塞感に第三者が理解や分析を加えることで、説明ができるくらい言語化ができると、客観視ができるようになる。それほどまでに向き合い受け入れてもらえるということが、本人にとっては救いになるのだと思いました。
今作で扱われる性虐待は、刑法上は犯罪にならない虐待ですが、刑法上の性犯罪の主の強姦ではなくとも、ここまで被害者の魂と肉体が破壊される事を描いた点がまず素晴らしく、
加えて性犯罪被害の傷や後遺症の重さの統計では、始まりが幼少期被害の方が重くなりがちであり、加えて家族や親族が加害者となる方が重くなりがちだと個人的には感じているので、上記の犯罪を描いた点も素晴らしく思いましたし、
小説の性犯罪被害者としては描きにくい『性感覚を破壊され歪ませられた後、性行為に近付く(依存)タイプの被害者』を描いた点も素晴らしいです。
ただ、今回の犯罪は強姦までは至ってない=家族や親族からの強姦犯罪というのは世間の認識よりも遥かに多い現実を伝える事が出来ない点は唯一残念でありますが、今作品は続編も作れる描き方となっているので、家族や親族からの強姦犯罪まで描いた続編も書いて欲しいなと願うばかりです。
それでも僕のように個人的な体験を経て『性犯罪を憎み世界から無くしたい』者からすれば、世間的にタブーとされたり重い内容だからと敬遠されがちな性犯罪被害の実態を正しく少しでも多く知ってもらう事は大きな願いなので、
今作品は強姦まで至ってないとする事によって一般の読者にも他の性犯罪テーマ作品よりは読みやすくなりましたし、
量もこの種の作品にしては少なく読みやすいですし、ミステリー要素や法廷劇要素もきちんと盛り込みラストもこの種の作品にしてはきちんと救いまで至った読後感の良い終わりでしたし、
個人的には性犯罪被害テーマ小説としては『最大限に読みやすく分かりやすく、法廷劇ミステリーとしてもスリリングに仕上げ救いへ至る良いラスト=きちんとエンターテイメント性も備えつつ性犯罪被害の実態の入門書としては最適な神作品』に感じました。
ちなみに今作の補足として、
性犯罪によって性感覚が破壊されて歪ませられた場合、大きく分けると、
異性や性行為から遠ざかったり避ける=逃げるパターンと、愛情がなくても異性や性行為そのものに溺れる・依存=近付くパターンに分かれます。
基本的に理解されにくい近付くパターンが今作品では描かれており、理由として『(自分の魂が傷付けられた)性的なものなんて大した事じゃない』と思いたかったからと書かれていましたが、
他にも代表的理由として『(性犯罪で心身共に壊れて無価値になった)自分の価値を唯一感じられるのが性的な事だから』という場合もありますし、勿論上記と異なる場合もあります。
被害にあったにも関わらず、自ら被害行為へ近付くパターンの被害者が理解されにくいのは分かりますが、そうなる事も有り得る程に『性犯罪が与える性感覚の破壊と歪み』が甚大で恐ろしいものだという事が少しでも伝わって欲しいと願うばかりです。
ちなみに近付くパターンへ至った僕の亡き婚約者は、(直接的な加害者ではない)父親を深夜に出刃包丁で刺し殺そうとしたものの、父親が空手の達人だった事から危うく事前に取り押さえられて犯罪を未然に防がれたという事がありました。
また、性的興奮の要因として男性は視覚情報によるものが最も大きく、今作品のような性犯罪作品でも映画や漫画にしてしまうと、一般男性の場合は感じたくないのに余計な性的興奮を少しでも感じる可能性があり、少しでも性的興奮を感じてしまうと伝わって欲しい真実の伝わり方が低下する恐れもあるので、今作品が小説という媒体なのも素晴らしいですし、中でも注目を浴びやすい直木賞に選ばれた事は更に素晴らしく、審査員の英断には心から拍手を送りたいです!
今作品が少しでも多くの方に読まれて、読まれた方が少しでも幼少期・家族加害の性犯罪に関して、理解を深めてくれたり考える時間を持って下さるよう心から願うばかりですし、
偶然にも今作品を誕生日の複数の楽しみの締めとして読めた事が、幸せの極みでした!
重さはありますが、性犯罪被害テーマ小説としては『最大限に読みやすく分かりやすく、法廷劇ミステリーとしてもスリリングに仕上げ救いへ至る良いラスト=きちんとエンターテイメント性も備えつつ、性犯罪被害の実態の入門書としては最適な神作品』となる本書を、直木賞記念に良かったら読んでみて下さい。
まあここに悪口を書いて鬱憤晴らしができて良かったんじゃないの、と納得するしかありません。
臨床心理士、十代少女の心の闇、虐待、トラウマ、うん。ワイドショー的ですね。実際由紀さんなる臨床心理士は作中ワイドショーみたいなものに出ていますが。
カショウなんていうキラキラネームまがいの名前を最後まで読まされるのも苦痛のひとつです。終盤の法廷シーンは、頑張って書いたんでしょうが、まるで中高生の学芸会か素人劇団の田舎芝居のようです。
「ゆっくりと語る迦葉の横顔は、知性と正義を内包した弁護人そのものだった」ってこんなチープ&陳腐な説明文を入れただけでその弁護士が正義感溢れるカッコいい人になるのだとしたら、小説家とは随分安易な仕事だと言えますし読者がナメられているとも言えます。
深刻ぶって謎の解明とか過去の精算とか言っても、興味の持てない話題に始終付き合わされているだけの感じがします。臨床心理士さんとキラキラネーム君がむかし同衾したことがあったが男が立たずに終わったって、それが何だというのでしょうか。その程度の過去にモヤモヤしてる人が、父を刃物で死なせた女性の心の闇に迫るだなんてオコガマシイと思わないんでしょうか。小説とは嘘八百の話をもっともらしく語るものでもありますから、もちろん作り事の殺人・作り物の葛藤でいいわけですが、もう少し真実らしさを装う必要がありますし、作家は読者の違和感にもっと敏感であるべきです。
直木賞といえば野坂昭如を自分はイメージしますが、直木賞もとうとうここまで…と思わざるを得ず、今は亡き野坂氏に私が謝りたくなりました。単行本のオビにある坂口健太郎氏の全く意味不明の感想(コメント)も、表立って貶せなかったいわば苦肉の表現だったと思えば、少しは合点がいきますね。
国民誰しもヘタクソな小説を書く自由くらいはありますから、賞に選んでしまう側の問題であって作者に罪はないとは言えます。しかし作者が歴史ある文学賞を獲ったいっぱしの文学者気取りでもし万が一いるのだとしたら、何をか言わんやです。
*追記ですが、当方たまたま身内に臨床心理士も精神科医もいるのでこの本を勧めてみたところ、一人は序盤で投げ出し、もう一人は手に取ろうとさえしませんでした。少しでも読んだ方は「専門家としても文学好きとしても読めたものではなかった」と言っていました。その言葉に尽きるでしょう。
異性に嫌なことをされても笑っている、喜んでいるように見せる環菜。ずっと自分が悪いとしおらしくし、反面ある日突然爆発して怒りだしたりする。八方美人で嘘つき。昔の自分を見ているようでゾクッとしました。
原因は幼少期から自己肯定感を持てず、嫌いな人にも媚びなければいけないくらいに自分に自信が持てなかったからなんだろうなと、この本を読んで改めて思いました。
こんな苦しみを持った女性はきっと他にもたくさんいるんだろうなと思ったし、私のほかにもきっとこの本を読んで救われた気持ちになる女性がいるだろうなと思います。
嫌なことは嫌と言っていい。
性の苦しみの渦中にいる環菜、そこから抜け出した少し未来を生きている由紀、その対比が素敵でした。
え、ほんとに映画化するの?
理由
・事故か殺人か判断してないのに懲役8年?(今西弁護士〜〜(つД`)ノ)
・誰が言った台詞か分からなくて何度かページを戻した(もう台本みたいにしてくれ)
・季節・時間帯の描写が中途半端でイメージしにくい(あれ?昼間だったんだ)
・被告人、その両親以外の人物の男女関係も気持ち悪い(美男美女は全てエロいんですよね)
・母ちゃんは救われたのか不明(性的虐待を振り下げる目的はないのね)
・芳根京子には雪丸花子が似合う(オレが脚本書くしかないのか・・)
以上です。
前売り買ったので観ますけど・・・






