好きすぎてついに単行本で全巻買ってしまったよ。
この巻で描かれるエルフ姉妹を巡る一連のやり取りがなんか普通のイイ話みたいで、朝チュンとかビーガンの変顔アンド頭を下げない謝罪その他諸々のおふざけも真っ向からいい話を描くのに照れがある作者の照れ隠しのように見えなくもなく、クール教信者がメイドラゴンの1巻後書きで「こんなメイドが居たら良いなと思って描きました」とか言ってるのを先の巻まで読んだ上で「めっちゃ真剣に異文化交流を描こうとしてるくせにそんな事言っちゃってえー」とか思いつつ、同じ作者の「小森さんは断れない」を読んだらやっぱり1巻の後書きに「こんな娘が居たら良いなと思って描きました」とか書いてあってこの作者恒例の照れ隠しみたいなもんなんだろうなあと微笑ましくなるあのかんじ。
なんか朝チュン後に求められるのはいい気分じゃとか言ったり壁ドンにデれるチョロいビーガンも普通に可愛く思えてきし、ヤリチンのドクズである筈のピーターも愛すべき男のように思えてくるから不思議だ。自分はハーレムものが嫌いな筈なのに。やはりハーレムものは先ずヤることヤってこそだよなあとなんだかよく解らない膝を打つような感じがあるとでもいうか。
福本伸行の「天」という麻雀漫画に、先ず自分の配牌から相手を嵌めるためだけに手持ちの有効牌を無意味に切って手を崩していき、その後、残った牌から改めて手を作っていく尾神という異端の麻雀打ちが登場するがこの漫画も似たようなものなのかも知れない。ハーレム漫画に於いて先ず主人公がヤることをヤり、それから話を組み立てていくという…まあ、それを一言に要約すると「ご都合主義」となるのだが、ヤラずになんとかしようとするハーレム漫画の白々しさを思えば本作こそハーレムの本懐とでも言うべきであり、ハーレムへのアンチテーゼっぽくハーレム要員を100人に増員してフッたら相手が死ぬという制約を設けたところで結局はヤラずに誠実ぶってご都合主義で逃げるなら所詮は目くらまし以外の何物でもなく、きちんとヤりまくる本作だけが現代ハーレム漫画が到達できない場所にイケる可能性を秘めているのではないかと。尾神の手がブラフでなく天を放銃させたように…。
…感想が散漫に成りすぎて何が言いたいのかよく解らなくなりましたが、巻末の朝チュンシーンのスズメの絵には笑わせて頂きました。兎も角、この漫画、好きです。何かと辛い世の中なので単純に笑えるこんな漫画が今は一番フィットします。続きも楽しみ!
ひとつだけ言いたいのは今更なんだけど毎回毎回「前回のあらすじ」から始まるのなんとかしてくれないですかね…。
…あと、アニメ化したのはお目出度いのですが、この漫画のアニメ、演出相当頑張らないと盛大にスベると思いますんでスタッフの皆さん頑張って下さい。この漫画、ふざけているだけに見えて、ちゃんと”笑える間”を作ってるからね…。間の取り方ミスると朝チュンとかダダ滑りしますよ…。あと、うどん三銃士と武丸の待ってたぜこの”トキ”をよォ!のパロネタはどー足掻いてもスベるのでやめたほうがいいかと笑。JOJOパロは本作のメインなのでなくせないと思いますがこのふたつは無いほうがいい笑。
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