まず絵柄が独特で、原作者の松本大洋氏の絵そのままです。綺麗ではありませんが人を惹きつける。
キモである卓球シーンは、画面分割を上手く使って卓球特有のラリーのハイテンポさを維持しつつも、目が奪われる様なキレのいい演出で全く見飽きません。
特に、決勝戦での凄まじい卓球シーンは、正にアニメならではのモノで素晴らしかったです。
とにかくキャラクター一人一人の描写がとても丁寧で、各人の驕りや挫折や抑圧といった負の面も描かれます。
そのお陰で全員にどっぷり感情移入でき、画面の中のキャラ達と共に一喜一憂してしまいます。
特に「スマイル」こと月本誠の描写は本当に素晴らしいものでした。
話数を重ねるごとに各キャラクターの人間臭さが出てきて、みんな最後には心からの笑顔を見せてくれる……それが非常に清々しい余韻を残してくれる。
サブキャラ達も人間味溢れるキャラばかり。
とりわけ田村のおばば、小泉コーチ、風間の老人3人はこの物語の裏の主役と言ってもいいでしょう。
声優さんもかなり良いです。繊細で素晴らしい演技のスマイル役の内山昂輝さんを筆頭に、大田とか辻堂のメンバーとか、例のあっさり負ける海に行く人ですら、演出が良いのと相まってすごく印象に残りました。
ペコの声に賛否両論あるかもですが、一人浮き上がってる感じが出てて、けっこう良かったと思います。
BGMもいい。全体的に多彩な音楽が使われていますが、特に90年代初期のテクノっぽいループ感のある劇伴は卓球の気持ちいい打球音とマッチしており、センスを感じます。
兎に角、頭から尻尾までぎっしり詰まった素晴らしい出来でした。

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