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ピストルズ 単行本 – 2010/3/24

5つ星のうち 3.3 22件のカスタマーレビュー

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商品の説明

受賞歴

第46回(2010年) 谷崎潤一郎賞受賞

内容紹介

荒廃していく世界の片隅で、少女は奇跡を起こせるか!?
「神の町」に住まう哀しき一族をめぐる大サーガ、開幕!

「若木(おさなぎ)山の裏手には、魔術師の一家が暮らしている――」
田舎町で書店を営む石川は、あるキッカケから、町の外れに住む“魔術師一家”と噂される人々 に接触する。その名は菖蒲(あやめ)家。謎に包まれた一族の秘密を探るべく、石川は四姉妹の次女・あおばにインタビューを敢行するのだが……。そこで語られ始めたのは、一族の間で千年以上も受け継がれた“秘術”にまつわる目眩めく壮大な歴史だった。史実の闇に葬り去られた「神の町」の盛衰とともに明かされていく「アヤメメソッド」の正体と、一族の忌まわしき宿命とは。そして秘術の後継者である末娘・みずきが引き起こしてしまった取り返しのつかない過ちとは 一体――?やがて物語は二〇〇五年夏に起きた“血の日曜日事件”の隠された真実を暴き出してゆく……!
箱庭的ユートピアを思わせる幻想的な冒頭 から、不穏な緊張感で急展開を迎える終盤、思いもかけないラストまで、まさに著者頂点をきわめる3年ぶり傑作巨編!

・この一冊の本が差し出す構造と運命を思えばガルシア・マルケスの『百年の孤独』を想起することでしょう。鳴り続ける音、焼きつく映像。あらゆる表現の醍醐味が縦横無尽に編みこまれたこの「大きな小説」に一〇年代の初めに出合えたことが嬉しい。
――川上未映子(作家)【読売新聞4/4書評より】
・今年はこの本を読めたからもうそれだけで良い、と思えました。
――伊坂幸太郎(作家)
・植物、動物、鉱物の博物誌にして暴力、性愛、幻影の博物誌。魔法となった言葉によって過去の歴史が現在の物語として甦り、未知なるものへと変容を遂げる。表現の時空を刷新してしまう、危険で魅惑的な試み。
――安藤礼二(文芸評論家)
・物語の底が抜けたような浮遊感に、我々は作家の技巧に翻弄される歓びを噛み締めることになるだろう。
――斎藤環(精神科医)【朝日新聞4/4書評より】
・書かれてはならない小説が書かれてしまった! それが誰にもすらすらと読めるのだから、これは僥倖と呼ぶしかない稀有の事態である。
――蓮實 重彦(評論家)

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登録情報

  • 単行本: 674ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/3/24)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062161168
  • ISBN-13: 978-4062161169
  • 発売日: 2010/3/24
  • 商品パッケージの寸法: 19.6 x 13.4 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3 22件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 326,240位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

投稿者 ひらた味平 投稿日 2013/9/8
形式: 単行本
小説。ピストルズ(阿部和重・講談社文庫・(上/648円、下/762円)+消費税)。

前作「シンセミア」が面白く、これはその続編ということでワクワクの読書スタート。されど、登場人物も文体も激変し、これはもはや「シンセミア」と別物。

「シンセミア」は「三人称・大人数・多展開・山形弁の会話」に圧倒されたものの、今回の作りはその対極に位置し「一人称・少人数・標準語」に加え、上下巻で展開されるストーリーも前作に比べれば地味なもの。うっすら香ったユーモアも今作には感じられず、振り子は完全に真逆へ振り切った感あり。

数名が独白の形で語る作りは、最近でいえば湊かなえさんの「告白」に似た形で、しかし「告白」のもつストーリーの牽引力や怒濤のクロージングとは異なる。

主要人物の語りは村上龍さんの「限りなく透明に近いブルー」のように連綿と続くが、こちらには「長電話をひたすら聞かされる逃げ場のないストレス」に似たものがあり、終わりそうで終わらず展開がありながら地味という構造に、窮屈な窒息感と閉塞感がある。

巻末の解説を読むと、どうやらこの「地味目のストーリーにエンドレス語りがもたらすネガティブ。ストーリーでネガティブにさせるのではなく、読書という行為自体を不愉快にさせるネガティブ」が、この小説の狙い
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形式: 単行本
文春の書評につられて読み始めたが、好き好きはそれぞれと痛感した。ノンフィクションはいざ知らず、フィクション(小説)は立ち読みでも最初の30ページを読んでから求めるべしと再認識。凝ってはいるが、この作品世界に最後まで入ることができなかった。
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投稿者 afhira 投稿日 2010/5/1
形式: 単行本
 大作であるし力作であることは認める。けれどその読みにくさは古今東西のあらゆる傑作と比べても群を抜いている。常用語ではない難解な単語がこれでもかと出てくる反美文的と形容したくなるような文章が延々とつづく。しかも視点人物である石川にしろ、インタビューを受ける女性にしろ、その言葉遣いはまったく変わりがない。そのため、読み手の耳には「語り手」の声が一向に届くことがない。 
 それはつまり結局のところ、語っているのは作為的に物語をあやつる作者ひとりだけということに気づかされる。
 冗長な「説明」が序盤から中盤以降まで辟易させられるほど繰り返され、魅力的な「描写」に巡り合えないまま、物語は荒唐無稽さを増していく。
 シンセミアをはじめとして、俗に神町サーガと形容される過去の作品のエピソードやキャラクターが本作でリンクしあうのだが、現実のリアリティから明らかに後退したメルヘン的な世界観のなかでは、どうにもつながりが悪い印象を持った(芥川賞受賞作のグランド・フィナーレをあのようなかたちで処理してはたして良かったのか)。そのせいか結果的に、せっかくこれまで築き上げた大きな世界が、ずいぶんとチープな絵空事に成り下がってしまったように思う。ラストに用意された仕掛けに関しても、過去の作品で目にしたものであまり感心しなかった。
 また、この作品にはファンタジー的イメ
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形式: 単行本 Amazonで購入
とにかくあの『シンセミア』に続く作品であり、谷崎賞受賞作である。しかし、導入部からあと、前半しばらくの説明のところが長い。だれる。蓮實先生が何と言おうと、そりゃ蓮實先生だってかわいがっている作家だから褒めますしそういう人です。さらに、『シンセミア』はもとより、『ニッポニアニッポン』、特に『グランド・フィナーレ』の主人公が再登場するのだが、それは阿部の読者でないと面白くないだろう。バルザックやゾラは、知らないと面白くないという人物再登場はさせなかった。それでクライマックスはなるほど面白いのだが、さてこれは純文学なのかということになると、「少女忍者小説」ではないかと思える。猿飛佐助とか、よくこんな感じで敵に催眠術掛けたりするんだよね。
本来なら『シンセミア』で谷崎賞とるべきだったのだし、谷崎賞には愕然とするほどひどいのもあるから、受賞するのはよし。しかし、やっぱりこれ、純文学じゃないんじゃないか…。
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形式: 単行本
同じ山形県の神町を舞台にした前作『シンセミア』とのあまりの作風の違いに戸惑った読書も多かったのではないだろうか。かくいう私もその戸惑いを解消できないまま読了したのであった。しかし、そのあと読んだ著者と蓮實重彦の対談(『群像』所収)をヒントにして本書が書かれた意義を理解した次第。その要点をここにまとめておきたい。

・次々とよからぬことが起こる『シンセミア』の展開速度との違いを出すために、まず本作を「ゆるやかな時間の流れと語りの形式を一致させ」ることによって「徐々に様々な物語上の真実が浮かびあがってくる」ように構成した。この「ゆるやかな」展開にイライラした読者も多いはずだが、この意図的な読みの遅延はなかなかに戦略的である。

・『シンセミア』の世界を描くのに使われた攻撃的で硬い言葉遣いからの「転調として、とにかくやわらかで、どこかフワッとちょっと浮世離れしたような、幻想的なといいますか、ファンタジーの作品かと思わせるような」言葉遣いを意図的に採用した。そのために女性の登場人物を中心に置き、植物を作品全体のモチーフにすることは必然であったというわけだ。

阿部和重にとって『シンセミア』のような小説を書くことは得意とするところだろうが、「語りの問題、フィクション的な言説の形式の問題を何度も実践的に試みて」きたこの作家にとって同じ
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