レイディアントシルバーガンでシューティング熱が再燃した僕は、
1999年だったか当時セガBBSで、ストーリー性のあるシューティングは?と質問して、
教えてもらったのがメタルブラックだった。
家から100km以上離れたゲームショップでやっと見つけて、買ったのを覚えている。
元は91年のアーケードゲームで、これはセガサターンへの移植版。
なんで今さらレビュー?と思うだろうが、今でも好きなシューティングの3本指に入る。
サターン版はCDDAなので、音楽をCDプレイヤーで聴けるのが良い。
生物と機械が合わさった気味の悪い敵や、面妖なステージ構成が独特の雰囲気を漂わせている。
難易度が高く、自機の後方からもトリッキーな攻撃が来るので避けるのに苦労する。
一見すると激ムズでグロいだけのシューティングだ。
しかしまず音楽の良さに惚れ込んだ。
そして斬新な演出、終末を描いた世界観も素晴らしい。
曲名ひとつ取っても意味があり、それらが合わさって強烈なストーリー性を持たせている。
ダライアスやレイフォースも重くシリアスな話だが、
メタルブラックはプレイヤーの想像に委ねている部分が大きい。
ボスの名前はアパルトヘイト、ヘドロ、ダイオキシン、カースト等の、
環境破壊や人間の業とも言うべきものから名付けられている。
ボス撃破時に画面全体を覆う大爆発は、やはり世界を表しているのか?
ロールシャッハテストのような、僕にはあれが世界地図に見えてしまう。
自機の名称は、ブラックフライ(黒蠅)。
ニューロンという物質を取り込んでエネルギーにしているが、
これをラスボスのオメガゾーンが排出していたのには驚いた。
ちなみにオメガゾーンは、ゾウクラゲのような体をしている。
オメガゾーンを地球そのもの、ニューロンを地球から生み出されるエネルギーとするなら、
まるで人類は、地球の生み出す排泄物に群がる蠅のようだ。
敵本拠地に向かって木星軌道上を飛行していたはずが、
ラストステージでは一変、地球という星の記憶を見せつけられる。
宇宙の片隅で地球が生まれ…長い時をかけ生命が誕生し…
石器を持ったヒトの祖先の出現…文明が発達し…
過ぎた知識は戦争を生み出す…やがて行き着く先はゴミの山…。
それを静かに見つめるオッドアイの猫は、神の使者だろうか。
そして、地球が終わる。
僕は、未来の惨状を地球が見せた幻覚だったと思う。
スタッフロールの後、「■GOOD BYE」というメッセージには、
このままだと地球は壊れてしまうよ、さあ君はどうするんだい?と、
プレイヤーである僕らに、問い掛けているような気がしてならない。





