29年前のビジネス本だが、新たな文章を書き足しすことで、とても新鮮な内容にリニューアルされおり、初心者にも理解しやすい。
結論、全体としてビジネスを運営するための基本的なヒントが分かりやすく説明してあり、素早く理解できとても読みやすかったです。
著者は、今日の起業家と中小企業のリーダーの参考になりそうな新たな資料を相当分蓄積し、本書のほぼ半分は新たに書き下ろしました。
オリジナル版の文章はページの色が変わっているので、29年前の文章と新たな文章が一目でわかるように工夫されています。
起業したての人は、規模が小さいうちから考えておくべきことなど参考になることが多い。
起業や経営者でなくても組織つくりや啓蒙書としても勉強になると感じました。
ボリュームが多いが複雑に書いてあるビジネス書がたくさんあるが、本書は時代を超えてもビジネス初心者にも重要な内容がわかりやすく理解できます。
本書は、キャッチコピーにもあるように世界1000万部超ベストセラーシリーズになります。
1992年にジム・コリンズが記し、日本語訳されずにいた名著『Beyond Entrepreneurship』の改訂版です。
思い出して下さい。1992年、このレビューを読んで下さっているビジネスマンの中にもまだ生まれいらっしゃらないかたもいるかもしれない年です。
そのころの日本といえば、夏の高校野球で松井秀喜が5打席連続敬遠され、バスケットのマイケルジョーダンのシューズが大流行した年です。
日本はバブル期終盤でした。
その年の流行語大賞は、
『今まで生きていた中で一番幸せです!』
(岩崎恭子がオリンピックで金メダル獲得後のインタビュー)
また、世界ではバルセロナオリンピック開幕、
11月3日ビル・クリントン、米大統領選挙に当選した年です。
アメリカでは、マイクロソフトのWindows 3.1がリリースされそれから3年後に世界的大ヒットとなったWindows 95がリリースされ世界に認知されます。
そんな時代背景から本書は生まれました。
本書は第一章から第九章まで細かく分かりやすく記載されています。
本の最初のほうにこうあります。
著者がこの本の執筆活動がすまないのでビルに愚痴を言ったシーンです。
著者(ジム)は、この時ものを書くことの苦しみをようやく理解しはじめた。
ビル
『楽しくないことを続けるには、人生は短すぎる』
『僕らが執筆を楽しめないなら、この本を書くのをやめるべきだ』
このビルとジムのワンシーンだけとっても、ビジネスとは何か?どうやってビジネス計画をたてれはよいのか?のヒントになると思います。
このレビュー最後でも述べさせていただきますが、このように本書はまるで楽しい小説を読んでいるかのように読みすすます。
具体的な内容を少しご紹介させていただきます。下記のような興味深いお話が満載です。
①成功は基本的に「何をするか」ではなく「何者であるか」によって決まる。
②真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人が付いてくることだ。
③重要ポストにいる人物を交代させると決めたら、「厳格であれ、非情になるな」と勇気と人情味を併せもつことが必要だ。
④失敗についてどう考えるべきか。成功というコインの裏面は失敗ではなく、成長だという考えに至った。
⑤規模が小さいうちから考えておくべきこと。
【本書を読み終え、さらに知識を得るコツ!】
本書を読み終えさらにヒントをもらうコツも記載させていただきます。前シリーズの日本語版もAmazonで購入できます。内容は似ていますが詳しいです。
本書でも十分理解出来ますが、言葉や思想だけで終わらせないために、さらに具体的な方法を本書P175
【基本理念を維持する】を、下記の通り私なりに前シリーズも考慮しまとめてみました。
『基本理念を維持し進歩を促す』 P175
・基本理念を維持する
├基本理念を信奉する者だけを集める
└基本理念に忠実な者だけを経営幹部にする
・進歩を促す
├社運を賭けた大胆な目標に挑戦する
├大量のものを試してうまくいったものを残す
└徹底した改善に絶え間なく取り組む
是非、本書を読み終えたかたは前回のシリーズも参考になさるとさらに理解が深まります。
以下は、本書の『目次』を私なりに工夫させていただき、もっと詳細に記載させていただきました。
参考にしていただけましたら幸いです。
【目次 】
【序章】序章 なぜ今、本書を出版するのか
【第1章】 P7
ビルと私の物語
すばらしいメンターの「人生の教え」/与えたい気持ちにフタをするな/後戻りできな いジャンプのタイミングを見きわめる/信頼という賭けに出る/人間関係を育み、人生 を有意義にする価値観から始まり、常に価値観に立ち戻る/ワッフルにはバターをのせる
【第2章】 P27
最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない
一番重要な指標を追跡する/「育成」から「交代」に転換するタイミング/社員に成長し てほしければ、まず自分が成長する/「幸運な出会い」を活かす/自分のキャリアでは なく部隊に集中し、部下を大切にせよ/採用の逆回転で成長マシンをつくる/金銭的イ ンセンティブが必要なのは採用が間違っているから/頼り合う文化をつくる
【第3章】 P69
リーダーシップ・スタイル
乗数効果 / さまざまなスタイル/効果的なリーダーシップ 機能+スタイル/そもそも 「リーダーシップ」とは何か/リーダーシップ・スタイルの7つの要素/あなたの大義 は何か/優れた意思決定、正しい時間軸/エンパワーメントと無関心を混同しない
【第4章】 P155
ビジョン
偉大な企業にビジョンは不可欠4つの偉大な事例/ビジョンのメリット/ビジョンの フレームワーク/ビジョンの構成要素1 コアバリューと理念/ビジョンの構成要素2
パーパス/利益よりもパーパス/ビジョンの構成要素3 ミッション/どこもかしこ も「BHAG」/「やり遂げたぞ」 シンドロームに注意/新社屋のリスク/すべての要素 をまとめる/生き生きと魅力的に描写する/すべてをまとめる/明確さと共有/ビジョ ンはカリスマ的ビジョナリーだけのものではない
【第5章】 P235
幸運は諦めない者に訪れる
【第6章】 P251
偉大な企業をつくるための「地図」
第1段階 規律ある人材/第2段階 規律ある思考/第3段階 規律ある行動/第4 段階 永続する組織をつくる/地図をたどった先にあるもの
【第7章】 P283
戦略
戦略とは/戦略の要諦/戦略的判断を下す/多くの中小企業が直面する4つの重要な戦 略的問題/価格をコントロールできないなら、コストをコントロールする
【第8章】 P349
イノベーション
イノベーティブな企業になるために必要な要素1 どこで生まれたアイデアでも受け入 れるカ/イノベーティブな企業になるために必要な要素2 自分が顧客になる/イノ ベーティブな企業になるために必要な要素3 実験と失敗/イノベーティブな企業にな るために必要な要素4 社員がクリエイティブになる/イノベーティブな企業になるた めに必要な要素5 自律性と分権化/イノベーティブな企業になるために必要な要素も 報酬/製品だけでなくプロセスも/クリエイティビティを刺激するためのマネジメン トルール8カ条/クリエイティブ・プロセスを信じる/本当の課題はクリエイティビ
【第9章】 P427
卓越した戦術の遂行
締め切りを設定し、枠組みの下で自由を認める/ビジョンと戦略から戦術へ/SMaC マインドセット/社員が一貫してハイレベルで戦術を遂行する環境を生み出す 心に寄 りそう/戦術的BHAG/6段階のプロセス/テクノロジーと情報システム/厳格な 基準/「OPUR」の精神/成功の究極の「秘訣」
・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』の謝辞
【本書の謝辞】
・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』序文の再掲にあたって
【まとめ】
このレビューの最初にも記載させていただきましたように、難しいビジネス用語もわかりやすく記載されており、
今から経営者になろうとする人、すでにバリバリに経営者としてご活躍になっている社長さんにもおすすめです。
【レビューを終えて一言】
私も祖父から受け継いで会社を営んでおりました。
『会社を継承前に、本書と出会っていればどんなによかっただろう!』
この本を読んでいるとき、しみじみと思いました。
『楽しく仕事をすること』が著者のコンセプト!
このような専門ビジネス書は初めてでした。
初めてのビジネスを何から学んでよいか迷っている人には、まよわずに読んでほしい一冊です。
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ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる 単行本 – 2021/8/19
購入を強化する
世界1000万部超ベストセラーシリーズ『ビジョナリー・カンパニー』の原点で最新刊!
本書『ビジョナリー・カンパニーZERO』は、『ビジョナリー・カンパニー』シリーズが発行される前の1992年にジム・コリンズが記し、日本語訳されずにいた名著『Beyond Entrepreneurship』の改訂版。まさに、ビジョナリー・カンパニーの原点だ。
◆ネットフリックスCEOなど大絶賛の声が続々!
「本書は誰よりもどの本よりも、私のリーダシップを一変させてくれた。10年以上この本を読み返した。起業家なら、86ページ分を暗記せよ」
――リード・ヘイスティングスNETFLIX共同創業者兼CEO
「自分の白いキャンバスにゼロから絵を描き人生を切り開こうとする人に、パーパス、ミッション、ビジョンなどのコンパスや道標を授け、「幸運は諦めない者に訪れる」ことを再認識させてくれる名著だ」
――田中仁 ジンズホールデイングス代表取締役CEO
「『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの集大成であると同時に、原点でもある本で、シリーズ全体を体系的に学ぶことができる。すべての起業家、経営者、組織のリーダーにお薦めします。人生で何度も読み返したい素晴らしい本」
――小林清剛 起業家
◆スタートアップや中小企業が「偉大な企業」になるために必要なことを解説
偉大で永続的な企業になるために必要ことを1冊に凝縮してまとめた。誰と一緒に仕事をするか、リーダーシップ・スタイル、戦略、戦術をどうつくるか、パーパスやミッションなどをどう決めて実行するか重要になる。「偉大な企業」とそうでない企業との違い、規模が小さいうちから考えておくべきことなど、時代を超えて重要な内容が理解できる。
◆ジム・コリンズとビル・ラジアーの教えの例
・偉大な企業という目的地があるわけではない。ひたすら成長と改善を積み重ねていく、長く困難で苦しい道のりだ。高みに上り詰めると、新たな課題、リスク、冒険、さらに高い基準を探す。
・企業が追跡すべきもっとも重要な指標は、売上高や利益、資本収益率やキャッシュフローではない。バスの重要な座席のうち、そこにふさわしい人材で埋まっている割合だ。適切な人材を確保できるかにすべてがかかっている。
・起業家の成功は基本的に「何をするか」ではなく「何者であるか」によって決まる。
・真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人が付いてくることだ。
・重要ポストにいる人物を交代させると決めたら、「厳格であれ、非情になるな」と自らに言い聞かせてほしい。勇気と人情味を併せもつことが必要だ。
・失敗についてどう考えるべきか。成功というコインの裏面は失敗ではなく、成長だという考えに至った。
本書『ビジョナリー・カンパニーZERO』は、『ビジョナリー・カンパニー』シリーズが発行される前の1992年にジム・コリンズが記し、日本語訳されずにいた名著『Beyond Entrepreneurship』の改訂版。まさに、ビジョナリー・カンパニーの原点だ。
◆ネットフリックスCEOなど大絶賛の声が続々!
「本書は誰よりもどの本よりも、私のリーダシップを一変させてくれた。10年以上この本を読み返した。起業家なら、86ページ分を暗記せよ」
――リード・ヘイスティングスNETFLIX共同創業者兼CEO
「自分の白いキャンバスにゼロから絵を描き人生を切り開こうとする人に、パーパス、ミッション、ビジョンなどのコンパスや道標を授け、「幸運は諦めない者に訪れる」ことを再認識させてくれる名著だ」
――田中仁 ジンズホールデイングス代表取締役CEO
「『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの集大成であると同時に、原点でもある本で、シリーズ全体を体系的に学ぶことができる。すべての起業家、経営者、組織のリーダーにお薦めします。人生で何度も読み返したい素晴らしい本」
――小林清剛 起業家
◆スタートアップや中小企業が「偉大な企業」になるために必要なことを解説
偉大で永続的な企業になるために必要ことを1冊に凝縮してまとめた。誰と一緒に仕事をするか、リーダーシップ・スタイル、戦略、戦術をどうつくるか、パーパスやミッションなどをどう決めて実行するか重要になる。「偉大な企業」とそうでない企業との違い、規模が小さいうちから考えておくべきことなど、時代を超えて重要な内容が理解できる。
◆ジム・コリンズとビル・ラジアーの教えの例
・偉大な企業という目的地があるわけではない。ひたすら成長と改善を積み重ねていく、長く困難で苦しい道のりだ。高みに上り詰めると、新たな課題、リスク、冒険、さらに高い基準を探す。
・企業が追跡すべきもっとも重要な指標は、売上高や利益、資本収益率やキャッシュフローではない。バスの重要な座席のうち、そこにふさわしい人材で埋まっている割合だ。適切な人材を確保できるかにすべてがかかっている。
・起業家の成功は基本的に「何をするか」ではなく「何者であるか」によって決まる。
・真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人が付いてくることだ。
・重要ポストにいる人物を交代させると決めたら、「厳格であれ、非情になるな」と自らに言い聞かせてほしい。勇気と人情味を併せもつことが必要だ。
・失敗についてどう考えるべきか。成功というコインの裏面は失敗ではなく、成長だという考えに至った。
- 本の長さ520ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2021/8/19
- 寸法13.4 x 2.9 x 19.5 cm
- ISBN-104296000322
- ISBN-13978-4296000326
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出版社より
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ビジョナリー・カンパニー ZERO | ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則 | ビジョナリー・カンパニー② 飛躍の法則 | ビジョナリー・カンパニー③ 衰退の五段階 | ビジョナリー・カンパニー④ 自分の意志で偉大になる | ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則 | |
著者 | ジム・コリンズ、ビル・ラジアー | ジム・コリンズ、ジェリー・ポラス | ジム・コリンズ | ジム・コリンズ | ジム・コリンズ、モートン・ハンセン | ジム・コリンズ |
内容 | ビジョナリー・カンパニーシリーズが登場する前、著者のジム・コリンズが初めて書いた日本語未訳の『ビヨンド・アントレプレナーシップ』の改訂版。シリーズの原点でもあり、最新作でもある。 スタートアップや中小企業をゼロから偉大な企業にするための方法を体系的に解説している。シリーズに登場する「ハリネズミの概念」「20マイル行進」「弾み車の法則」など全体も紹介する。 | 時代を超える偉大な企業18社を選び出し、設立以来現在に至る歴史全体を徹底的に調査、ライバル企業と比較検討し、永続の源泉を「基本理念」にあると解き明かす。 | 全米1435社の中から選ばれた傑出した業績を長期間持続させることに成功したジレット、フィリップ・モリス、キンバリー・クラーク、ウェルズ・ファーゴなど飛躍を遂げた企業11社をそれぞれの業種で競合関係にある企業と詳細に比較・分析。飛躍する企業やその経営者の特徴を解説している。 | 克明な調査・分析で明らかになった「偉大な企業」衰退の真実とは。シリーズ総括の書。衰退の過程を5段階に分けて詳細に解説する。 | 全米屈指のロッククライマーであるコリンズらしく、南極征服を争った アムンゼンとスコットの物語やエベレスト登頂なども題材に、厳しい環境にも負けない 10X型リーダーの姿を生き生きと描いている | 「ビジョナリー・カンパニー」の最重要の法則のひとつ、「弾み車の法則」に絞り、1時間でわかるように解説する。 |

商品の説明
出版社からのコメント
目次
序章 なぜ今、本書を出版するのか
第1章 ビルと私の物語
第2章 最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない
第3章 リーダーシップ・スタイル
第4章 ビジョン
第5章 成功は諦めない者に訪れる
第6章 偉大な企業をつくるための「地図」
第7章 戦略
第8章 イノベーション
第9章 卓越した戦術の遂行
序章 なぜ今、本書を出版するのか
第1章 ビルと私の物語
第2章 最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない
第3章 リーダーシップ・スタイル
第4章 ビジョン
第5章 成功は諦めない者に訪れる
第6章 偉大な企業をつくるための「地図」
第7章 戦略
第8章 イノベーション
第9章 卓越した戦術の遂行
著者について
ジム・コリンズ(Jim Collins)
『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。
ビル・ラジアー(Bill Lazier)
ブリストル・インベストメント・カンパニー創業者兼会長。スタンフォード大学経営大学院で中小企業経営や不動産マネジメントを教え、のちに同法科大学院で初代ナンシー&チャールズ・マンガー記念経営学教授に就任。母校グリンネル大学理事長をはじめ、数多くの社会事業の運営に参画した。2004年死去。
『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。
ビル・ラジアー(Bill Lazier)
ブリストル・インベストメント・カンパニー創業者兼会長。スタンフォード大学経営大学院で中小企業経営や不動産マネジメントを教え、のちに同法科大学院で初代ナンシー&チャールズ・マンガー記念経営学教授に就任。母校グリンネル大学理事長をはじめ、数多くの社会事業の運営に参画した。2004年死去。
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2021/8/19)
- 発売日 : 2021/8/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 520ページ
- ISBN-10 : 4296000322
- ISBN-13 : 978-4296000326
- 寸法 : 13.4 x 2.9 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,480位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 8位経営学 (本)
- - 19位マネジメント・人材管理
- - 21位オペレーションズ (本)
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29年前のビジネス本だが、新たな文章を書き足しすことで、とても新鮮な内容にリニューアルされおり、初心者にも理解しやすい。結論、全体としてビジネスを運営するための基本的なヒントが分かりやすく説明してあり、素早く理解できとても読みやすかったです。著者は、今日の起業家と中小企業のリーダーの参考になりそうな新たな資料を相当分蓄積し、本書のほぼ半分は新たに書き下ろしました。オリジナル版の文章はページの色が変わっているので、29年前の文章と新たな文章が一目でわかるように工夫されています。起業したての人は、規模が小さいうちから考えておくべきことなど参考になることが多い。起業や経営者でなくても組織つくりや啓蒙書としても勉強になると感じました。ボリュームが多いが複雑に書いてあるビジネス書がたくさんあるが、本書は時代を超えてもビジネス初心者にも重要な内容がわかりやすく理解できます。本書は、キャッチコピーにもあるように世界1000万部超ベストセラーシリーズになります。1992年にジム・コリンズが記し、日本語訳されずにいた名著『Beyond Entrepreneurship』の改訂版です。思い出して下さい。1992年、このレビューを読んで下さっているビジネスマンの中にもまだ生まれいらっしゃらないかたもいるかもしれない年です。そのころの日本といえば、夏の高校野球で松井秀喜が5打席連続敬遠され、バスケットのマイケルジョーダンのシューズが大流行した年です。日本はバブル期終盤でした。その年の流行語大賞は、『今まで生きていた中で一番幸せです!』(岩崎恭子がオリンピックで金メダル獲得後のインタビュー)また、世界ではバルセロナオリンピック開幕、11月3日ビル・クリントン、米大統領選挙に当選した年です。アメリカでは、マイクロソフトのWindows 3.1がリリースされそれから3年後に世界的大ヒットとなったWindows 95がリリースされ世界に認知されます。そんな時代背景から本書は生まれました。本書は第一章から第九章まで細かく分かりやすく記載されています。本の最初のほうにこうあります。著者がこの本の執筆活動がすまないのでビルに愚痴を言ったシーンです。著者(ジム)は、この時ものを書くことの苦しみをようやく理解しはじめた。ビル『楽しくないことを続けるには、人生は短すぎる』『僕らが執筆を楽しめないなら、この本を書くのをやめるべきだ』このビルとジムのワンシーンだけとっても、ビジネスとは何か?どうやってビジネス計画をたてれはよいのか?のヒントになると思います。このレビュー最後でも述べさせていただきますが、このように本書はまるで楽しい小説を読んでいるかのように読みすすます。具体的な内容を少しご紹介させていただきます。下記のような興味深いお話が満載です。①成功は基本的に「何をするか」ではなく「何者であるか」によって決まる。②真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人が付いてくることだ。③重要ポストにいる人物を交代させると決めたら、「厳格であれ、非情になるな」と勇気と人情味を併せもつことが必要だ。④失敗についてどう考えるべきか。成功というコインの裏面は失敗ではなく、成長だという考えに至った。⑤規模が小さいうちから考えておくべきこと。【本書を読み終え、さらに知識を得るコツ!】本書を読み終えさらにヒントをもらうコツも記載させていただきます。前シリーズの日本語版もAmazonで購入できます。内容は似ていますが詳しいです。本書でも十分理解出来ますが、言葉や思想だけで終わらせないために、さらに具体的な方法を本書P175【基本理念を維持する】を、下記の通り私なりに前シリーズも考慮しまとめてみました。『基本理念を維持し進歩を促す』 P175・基本理念を維持する ├基本理念を信奉する者だけを集める └基本理念に忠実な者だけを経営幹部にする・進歩を促す ├社運を賭けた大胆な目標に挑戦する ├大量のものを試してうまくいったものを残す └徹底した改善に絶え間なく取り組む是非、本書を読み終えたかたは前回のシリーズも参考になさるとさらに理解が深まります。以下は、本書の『目次』を私なりに工夫させていただき、もっと詳細に記載させていただきました。参考にしていただけましたら幸いです。【目次 】【序章】序章 なぜ今、本書を出版するのか【第1章】 P7ビルと私の物語 すばらしいメンターの「人生の教え」/与えたい気持ちにフタをするな/後戻りできな いジャンプのタイミングを見きわめる/信頼という賭けに出る/人間関係を育み、人生 を有意義にする価値観から始まり、常に価値観に立ち戻る/ワッフルにはバターをのせる【第2章】 P27最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない一番重要な指標を追跡する/「育成」から「交代」に転換するタイミング/社員に成長し てほしければ、まず自分が成長する/「幸運な出会い」を活かす/自分のキャリアでは なく部隊に集中し、部下を大切にせよ/採用の逆回転で成長マシンをつくる/金銭的イ ンセンティブが必要なのは採用が間違っているから/頼り合う文化をつくる【第3章】 P69リーダーシップ・スタイル乗数効果 / さまざまなスタイル/効果的なリーダーシップ 機能+スタイル/そもそも 「リーダーシップ」とは何か/リーダーシップ・スタイルの7つの要素/あなたの大義 は何か/優れた意思決定、正しい時間軸/エンパワーメントと無関心を混同しない【第4章】 P155 ビジョン偉大な企業にビジョンは不可欠4つの偉大な事例/ビジョンのメリット/ビジョンの フレームワーク/ビジョンの構成要素1 コアバリューと理念/ビジョンの構成要素2パーパス/利益よりもパーパス/ビジョンの構成要素3 ミッション/どこもかしこ も「BHAG」/「やり遂げたぞ」 シンドロームに注意/新社屋のリスク/すべての要素 をまとめる/生き生きと魅力的に描写する/すべてをまとめる/明確さと共有/ビジョ ンはカリスマ的ビジョナリーだけのものではない【第5章】 P235幸運は諦めない者に訪れる【第6章】 P251偉大な企業をつくるための「地図」第1段階 規律ある人材/第2段階 規律ある思考/第3段階 規律ある行動/第4 段階 永続する組織をつくる/地図をたどった先にあるもの【第7章】 P283戦略戦略とは/戦略の要諦/戦略的判断を下す/多くの中小企業が直面する4つの重要な戦 略的問題/価格をコントロールできないなら、コストをコントロールする【第8章】 P349イノベーションイノベーティブな企業になるために必要な要素1 どこで生まれたアイデアでも受け入 れるカ/イノベーティブな企業になるために必要な要素2 自分が顧客になる/イノ ベーティブな企業になるために必要な要素3 実験と失敗/イノベーティブな企業にな るために必要な要素4 社員がクリエイティブになる/イノベーティブな企業になるた めに必要な要素5 自律性と分権化/イノベーティブな企業になるために必要な要素も 報酬/製品だけでなくプロセスも/クリエイティビティを刺激するためのマネジメン トルール8カ条/クリエイティブ・プロセスを信じる/本当の課題はクリエイティビ【第9章】 P427卓越した戦術の遂行締め切りを設定し、枠組みの下で自由を認める/ビジョンと戦略から戦術へ/SMaC マインドセット/社員が一貫してハイレベルで戦術を遂行する環境を生み出す 心に寄 りそう/戦術的BHAG/6段階のプロセス/テクノロジーと情報システム/厳格な 基準/「OPUR」の精神/成功の究極の「秘訣」・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』の謝辞【本書の謝辞】・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』序文の再掲にあたって【まとめ】このレビューの最初にも記載させていただきましたように、難しいビジネス用語もわかりやすく記載されており、今から経営者になろうとする人、すでにバリバリに経営者としてご活躍になっている社長さんにもおすすめです。【レビューを終えて一言】私も祖父から受け継いで会社を営んでおりました。『会社を継承前に、本書と出会っていればどんなによかっただろう!』この本を読んでいるとき、しみじみと思いました。『楽しく仕事をすること』が著者のコンセプト!このような専門ビジネス書は初めてでした。初めてのビジネスを何から学んでよいか迷っている人には、まよわずに読んでほしい一冊です。
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29年前のビジネス本だが、新たな文章を書き足しすことで、とても新鮮な内容にリニューアルされおり、初心者にも理解しやすい。
結論、全体としてビジネスを運営するための基本的なヒントが分かりやすく説明してあり、素早く理解できとても読みやすかったです。
著者は、今日の起業家と中小企業のリーダーの参考になりそうな新たな資料を相当分蓄積し、本書のほぼ半分は新たに書き下ろしました。
オリジナル版の文章はページの色が変わっているので、29年前の文章と新たな文章が一目でわかるように工夫されています。
起業したての人は、規模が小さいうちから考えておくべきことなど参考になることが多い。
起業や経営者でなくても組織つくりや啓蒙書としても勉強になると感じました。
ボリュームが多いが複雑に書いてあるビジネス書がたくさんあるが、本書は時代を超えてもビジネス初心者にも重要な内容がわかりやすく理解できます。
本書は、キャッチコピーにもあるように世界1000万部超ベストセラーシリーズになります。
1992年にジム・コリンズが記し、日本語訳されずにいた名著『Beyond Entrepreneurship』の改訂版です。
思い出して下さい。1992年、このレビューを読んで下さっているビジネスマンの中にもまだ生まれいらっしゃらないかたもいるかもしれない年です。
そのころの日本といえば、夏の高校野球で松井秀喜が5打席連続敬遠され、バスケットのマイケルジョーダンのシューズが大流行した年です。
日本はバブル期終盤でした。
その年の流行語大賞は、
『今まで生きていた中で一番幸せです!』
(岩崎恭子がオリンピックで金メダル獲得後のインタビュー)
また、世界ではバルセロナオリンピック開幕、
11月3日ビル・クリントン、米大統領選挙に当選した年です。
アメリカでは、マイクロソフトのWindows 3.1がリリースされそれから3年後に世界的大ヒットとなったWindows 95がリリースされ世界に認知されます。
そんな時代背景から本書は生まれました。
本書は第一章から第九章まで細かく分かりやすく記載されています。
本の最初のほうにこうあります。
著者がこの本の執筆活動がすまないのでビルに愚痴を言ったシーンです。
著者(ジム)は、この時ものを書くことの苦しみをようやく理解しはじめた。
ビル
『楽しくないことを続けるには、人生は短すぎる』
『僕らが執筆を楽しめないなら、この本を書くのをやめるべきだ』
このビルとジムのワンシーンだけとっても、ビジネスとは何か?どうやってビジネス計画をたてれはよいのか?のヒントになると思います。
このレビュー最後でも述べさせていただきますが、このように本書はまるで楽しい小説を読んでいるかのように読みすすます。
具体的な内容を少しご紹介させていただきます。下記のような興味深いお話が満載です。
①成功は基本的に「何をするか」ではなく「何者であるか」によって決まる。
②真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人が付いてくることだ。
③重要ポストにいる人物を交代させると決めたら、「厳格であれ、非情になるな」と勇気と人情味を併せもつことが必要だ。
④失敗についてどう考えるべきか。成功というコインの裏面は失敗ではなく、成長だという考えに至った。
⑤規模が小さいうちから考えておくべきこと。
【本書を読み終え、さらに知識を得るコツ!】
本書を読み終えさらにヒントをもらうコツも記載させていただきます。前シリーズの日本語版もAmazonで購入できます。内容は似ていますが詳しいです。
本書でも十分理解出来ますが、言葉や思想だけで終わらせないために、さらに具体的な方法を本書P175
【基本理念を維持する】を、下記の通り私なりに前シリーズも考慮しまとめてみました。
『基本理念を維持し進歩を促す』 P175
・基本理念を維持する
├基本理念を信奉する者だけを集める
└基本理念に忠実な者だけを経営幹部にする
・進歩を促す
├社運を賭けた大胆な目標に挑戦する
├大量のものを試してうまくいったものを残す
└徹底した改善に絶え間なく取り組む
是非、本書を読み終えたかたは前回のシリーズも参考になさるとさらに理解が深まります。
以下は、本書の『目次』を私なりに工夫させていただき、もっと詳細に記載させていただきました。
参考にしていただけましたら幸いです。
【目次 】
【序章】序章 なぜ今、本書を出版するのか
【第1章】 P7
ビルと私の物語
すばらしいメンターの「人生の教え」/与えたい気持ちにフタをするな/後戻りできな いジャンプのタイミングを見きわめる/信頼という賭けに出る/人間関係を育み、人生 を有意義にする価値観から始まり、常に価値観に立ち戻る/ワッフルにはバターをのせる
【第2章】 P27
最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない
一番重要な指標を追跡する/「育成」から「交代」に転換するタイミング/社員に成長し てほしければ、まず自分が成長する/「幸運な出会い」を活かす/自分のキャリアでは なく部隊に集中し、部下を大切にせよ/採用の逆回転で成長マシンをつくる/金銭的イ ンセンティブが必要なのは採用が間違っているから/頼り合う文化をつくる
【第3章】 P69
リーダーシップ・スタイル
乗数効果 / さまざまなスタイル/効果的なリーダーシップ 機能+スタイル/そもそも 「リーダーシップ」とは何か/リーダーシップ・スタイルの7つの要素/あなたの大義 は何か/優れた意思決定、正しい時間軸/エンパワーメントと無関心を混同しない
【第4章】 P155
ビジョン
偉大な企業にビジョンは不可欠4つの偉大な事例/ビジョンのメリット/ビジョンの フレームワーク/ビジョンの構成要素1 コアバリューと理念/ビジョンの構成要素2
パーパス/利益よりもパーパス/ビジョンの構成要素3 ミッション/どこもかしこ も「BHAG」/「やり遂げたぞ」 シンドロームに注意/新社屋のリスク/すべての要素 をまとめる/生き生きと魅力的に描写する/すべてをまとめる/明確さと共有/ビジョ ンはカリスマ的ビジョナリーだけのものではない
【第5章】 P235
幸運は諦めない者に訪れる
【第6章】 P251
偉大な企業をつくるための「地図」
第1段階 規律ある人材/第2段階 規律ある思考/第3段階 規律ある行動/第4 段階 永続する組織をつくる/地図をたどった先にあるもの
【第7章】 P283
戦略
戦略とは/戦略の要諦/戦略的判断を下す/多くの中小企業が直面する4つの重要な戦 略的問題/価格をコントロールできないなら、コストをコントロールする
【第8章】 P349
イノベーション
イノベーティブな企業になるために必要な要素1 どこで生まれたアイデアでも受け入 れるカ/イノベーティブな企業になるために必要な要素2 自分が顧客になる/イノ ベーティブな企業になるために必要な要素3 実験と失敗/イノベーティブな企業にな るために必要な要素4 社員がクリエイティブになる/イノベーティブな企業になるた めに必要な要素5 自律性と分権化/イノベーティブな企業になるために必要な要素も 報酬/製品だけでなくプロセスも/クリエイティビティを刺激するためのマネジメン トルール8カ条/クリエイティブ・プロセスを信じる/本当の課題はクリエイティビ
【第9章】 P427
卓越した戦術の遂行
締め切りを設定し、枠組みの下で自由を認める/ビジョンと戦略から戦術へ/SMaC マインドセット/社員が一貫してハイレベルで戦術を遂行する環境を生み出す 心に寄 りそう/戦術的BHAG/6段階のプロセス/テクノロジーと情報システム/厳格な 基準/「OPUR」の精神/成功の究極の「秘訣」
・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』の謝辞
【本書の謝辞】
・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』序文の再掲にあたって
【まとめ】
このレビューの最初にも記載させていただきましたように、難しいビジネス用語もわかりやすく記載されており、
今から経営者になろうとする人、すでにバリバリに経営者としてご活躍になっている社長さんにもおすすめです。
【レビューを終えて一言】
私も祖父から受け継いで会社を営んでおりました。
『会社を継承前に、本書と出会っていればどんなによかっただろう!』
この本を読んでいるとき、しみじみと思いました。
『楽しく仕事をすること』が著者のコンセプト!
このような専門ビジネス書は初めてでした。
初めてのビジネスを何から学んでよいか迷っている人には、まよわずに読んでほしい一冊です。
結論、全体としてビジネスを運営するための基本的なヒントが分かりやすく説明してあり、素早く理解できとても読みやすかったです。
著者は、今日の起業家と中小企業のリーダーの参考になりそうな新たな資料を相当分蓄積し、本書のほぼ半分は新たに書き下ろしました。
オリジナル版の文章はページの色が変わっているので、29年前の文章と新たな文章が一目でわかるように工夫されています。
起業したての人は、規模が小さいうちから考えておくべきことなど参考になることが多い。
起業や経営者でなくても組織つくりや啓蒙書としても勉強になると感じました。
ボリュームが多いが複雑に書いてあるビジネス書がたくさんあるが、本書は時代を超えてもビジネス初心者にも重要な内容がわかりやすく理解できます。
本書は、キャッチコピーにもあるように世界1000万部超ベストセラーシリーズになります。
1992年にジム・コリンズが記し、日本語訳されずにいた名著『Beyond Entrepreneurship』の改訂版です。
思い出して下さい。1992年、このレビューを読んで下さっているビジネスマンの中にもまだ生まれいらっしゃらないかたもいるかもしれない年です。
そのころの日本といえば、夏の高校野球で松井秀喜が5打席連続敬遠され、バスケットのマイケルジョーダンのシューズが大流行した年です。
日本はバブル期終盤でした。
その年の流行語大賞は、
『今まで生きていた中で一番幸せです!』
(岩崎恭子がオリンピックで金メダル獲得後のインタビュー)
また、世界ではバルセロナオリンピック開幕、
11月3日ビル・クリントン、米大統領選挙に当選した年です。
アメリカでは、マイクロソフトのWindows 3.1がリリースされそれから3年後に世界的大ヒットとなったWindows 95がリリースされ世界に認知されます。
そんな時代背景から本書は生まれました。
本書は第一章から第九章まで細かく分かりやすく記載されています。
本の最初のほうにこうあります。
著者がこの本の執筆活動がすまないのでビルに愚痴を言ったシーンです。
著者(ジム)は、この時ものを書くことの苦しみをようやく理解しはじめた。
ビル
『楽しくないことを続けるには、人生は短すぎる』
『僕らが執筆を楽しめないなら、この本を書くのをやめるべきだ』
このビルとジムのワンシーンだけとっても、ビジネスとは何か?どうやってビジネス計画をたてれはよいのか?のヒントになると思います。
このレビュー最後でも述べさせていただきますが、このように本書はまるで楽しい小説を読んでいるかのように読みすすます。
具体的な内容を少しご紹介させていただきます。下記のような興味深いお話が満載です。
①成功は基本的に「何をするか」ではなく「何者であるか」によって決まる。
②真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人が付いてくることだ。
③重要ポストにいる人物を交代させると決めたら、「厳格であれ、非情になるな」と勇気と人情味を併せもつことが必要だ。
④失敗についてどう考えるべきか。成功というコインの裏面は失敗ではなく、成長だという考えに至った。
⑤規模が小さいうちから考えておくべきこと。
【本書を読み終え、さらに知識を得るコツ!】
本書を読み終えさらにヒントをもらうコツも記載させていただきます。前シリーズの日本語版もAmazonで購入できます。内容は似ていますが詳しいです。
本書でも十分理解出来ますが、言葉や思想だけで終わらせないために、さらに具体的な方法を本書P175
【基本理念を維持する】を、下記の通り私なりに前シリーズも考慮しまとめてみました。
『基本理念を維持し進歩を促す』 P175
・基本理念を維持する
├基本理念を信奉する者だけを集める
└基本理念に忠実な者だけを経営幹部にする
・進歩を促す
├社運を賭けた大胆な目標に挑戦する
├大量のものを試してうまくいったものを残す
└徹底した改善に絶え間なく取り組む
是非、本書を読み終えたかたは前回のシリーズも参考になさるとさらに理解が深まります。
以下は、本書の『目次』を私なりに工夫させていただき、もっと詳細に記載させていただきました。
参考にしていただけましたら幸いです。
【目次 】
【序章】序章 なぜ今、本書を出版するのか
【第1章】 P7
ビルと私の物語
すばらしいメンターの「人生の教え」/与えたい気持ちにフタをするな/後戻りできな いジャンプのタイミングを見きわめる/信頼という賭けに出る/人間関係を育み、人生 を有意義にする価値観から始まり、常に価値観に立ち戻る/ワッフルにはバターをのせる
【第2章】 P27
最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない
一番重要な指標を追跡する/「育成」から「交代」に転換するタイミング/社員に成長し てほしければ、まず自分が成長する/「幸運な出会い」を活かす/自分のキャリアでは なく部隊に集中し、部下を大切にせよ/採用の逆回転で成長マシンをつくる/金銭的イ ンセンティブが必要なのは採用が間違っているから/頼り合う文化をつくる
【第3章】 P69
リーダーシップ・スタイル
乗数効果 / さまざまなスタイル/効果的なリーダーシップ 機能+スタイル/そもそも 「リーダーシップ」とは何か/リーダーシップ・スタイルの7つの要素/あなたの大義 は何か/優れた意思決定、正しい時間軸/エンパワーメントと無関心を混同しない
【第4章】 P155
ビジョン
偉大な企業にビジョンは不可欠4つの偉大な事例/ビジョンのメリット/ビジョンの フレームワーク/ビジョンの構成要素1 コアバリューと理念/ビジョンの構成要素2
パーパス/利益よりもパーパス/ビジョンの構成要素3 ミッション/どこもかしこ も「BHAG」/「やり遂げたぞ」 シンドロームに注意/新社屋のリスク/すべての要素 をまとめる/生き生きと魅力的に描写する/すべてをまとめる/明確さと共有/ビジョ ンはカリスマ的ビジョナリーだけのものではない
【第5章】 P235
幸運は諦めない者に訪れる
【第6章】 P251
偉大な企業をつくるための「地図」
第1段階 規律ある人材/第2段階 規律ある思考/第3段階 規律ある行動/第4 段階 永続する組織をつくる/地図をたどった先にあるもの
【第7章】 P283
戦略
戦略とは/戦略の要諦/戦略的判断を下す/多くの中小企業が直面する4つの重要な戦 略的問題/価格をコントロールできないなら、コストをコントロールする
【第8章】 P349
イノベーション
イノベーティブな企業になるために必要な要素1 どこで生まれたアイデアでも受け入 れるカ/イノベーティブな企業になるために必要な要素2 自分が顧客になる/イノ ベーティブな企業になるために必要な要素3 実験と失敗/イノベーティブな企業にな るために必要な要素4 社員がクリエイティブになる/イノベーティブな企業になるた めに必要な要素5 自律性と分権化/イノベーティブな企業になるために必要な要素も 報酬/製品だけでなくプロセスも/クリエイティビティを刺激するためのマネジメン トルール8カ条/クリエイティブ・プロセスを信じる/本当の課題はクリエイティビ
【第9章】 P427
卓越した戦術の遂行
締め切りを設定し、枠組みの下で自由を認める/ビジョンと戦略から戦術へ/SMaC マインドセット/社員が一貫してハイレベルで戦術を遂行する環境を生み出す 心に寄 りそう/戦術的BHAG/6段階のプロセス/テクノロジーと情報システム/厳格な 基準/「OPUR」の精神/成功の究極の「秘訣」
・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』の謝辞
【本書の謝辞】
・「ビヨンド・アントレプレナーシップ』序文の再掲にあたって
【まとめ】
このレビューの最初にも記載させていただきましたように、難しいビジネス用語もわかりやすく記載されており、
今から経営者になろうとする人、すでにバリバリに経営者としてご活躍になっている社長さんにもおすすめです。
【レビューを終えて一言】
私も祖父から受け継いで会社を営んでおりました。
『会社を継承前に、本書と出会っていればどんなによかっただろう!』
この本を読んでいるとき、しみじみと思いました。
『楽しく仕事をすること』が著者のコンセプト!
このような専門ビジネス書は初めてでした。
初めてのビジネスを何から学んでよいか迷っている人には、まよわずに読んでほしい一冊です。
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103人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
VINEメンバー
Amazonで購入
本書は1992年に発売されたビヨンド・アントレプレナーシップをのアップデート版。
日本語の翻訳はなかったためアップデート版が日本語で読めるのは嬉しい。
永続性のある偉大な企業を目指すスタートアップや中小企業のリーダーへのロードマップを示すべく、ビジョン、リーダーシップ、戦略、戦術、イノベーションについて説明しており、ジム・コリンズの最新の考えがアップデートされている。
何度も読み返す必読の書だと思う。
日本語の翻訳はなかったためアップデート版が日本語で読めるのは嬉しい。
永続性のある偉大な企業を目指すスタートアップや中小企業のリーダーへのロードマップを示すべく、ビジョン、リーダーシップ、戦略、戦術、イノベーションについて説明しており、ジム・コリンズの最新の考えがアップデートされている。
何度も読み返す必読の書だと思う。
2021年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不確実性の高い時代を生き抜こうとする成長企業のマネージャー必読ともいえる良書。
特に第8章イノベーションが素晴らしいです。
考え方や抽象的な戦略論だけでなく、具体的な戦術・施策例の記載もあり、大局的な理解→意識変革→具体アクションに繋げられます。
このような個別イシューだけでなく、書を通して、明確な意志に基づくビジョンとこれと整合した組織論(特に採用の在り方)が具体的に記載されており、コロナ禍のような危機的な状況においてバイブルとなる経営書です。
特に第8章イノベーションが素晴らしいです。
考え方や抽象的な戦略論だけでなく、具体的な戦術・施策例の記載もあり、大局的な理解→意識変革→具体アクションに繋げられます。
このような個別イシューだけでなく、書を通して、明確な意志に基づくビジョンとこれと整合した組織論(特に採用の在り方)が具体的に記載されており、コロナ禍のような危機的な状況においてバイブルとなる経営書です。
2021年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
30年近くも前の既刊本のリニューアル出版というので、古いのと、1粒で2度おいしい作戦が気に入らなくて、あまり乗り気がしなかったけれど、ジム・コリンズだしなー・・・と渋々読み始める。
いやあ、参った!
注目すべきページの角を折って読み進めたら、折るページだらけになりそうだったので、途中から折らずにマーカーに切り替えた。
それでも、そこらじゅうがマーカーだらけになってしまう。
30年前を古いと思った自分が馬鹿だった。
真理は時代を超越していることを、嫌というほど思い知らされる。
要所要所に配された短いフレーズが憎い。
経営の勘所を、歯切れよく断言していく。
これが文章にリズムを与えるし、意思決定の「よりどころ」を求めるタイプの読者層の(隠したい)本心を掴んでしまう。
内容も勿論だが、ベストセラー著者の技巧にも舌を巻く本。
出たばかりですが、立派な古典といえるでしょう。
いやあ、参った!
注目すべきページの角を折って読み進めたら、折るページだらけになりそうだったので、途中から折らずにマーカーに切り替えた。
それでも、そこらじゅうがマーカーだらけになってしまう。
30年前を古いと思った自分が馬鹿だった。
真理は時代を超越していることを、嫌というほど思い知らされる。
要所要所に配された短いフレーズが憎い。
経営の勘所を、歯切れよく断言していく。
これが文章にリズムを与えるし、意思決定の「よりどころ」を求めるタイプの読者層の(隠したい)本心を掴んでしまう。
内容も勿論だが、ベストセラー著者の技巧にも舌を巻く本。
出たばかりですが、立派な古典といえるでしょう。
2021年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
10年ほど前にビジョナリーカンパニーに出会った時は20歳そこらのビジネス経験のないただの学生でしたが、読むと興奮が止まず、その時からシリーズの本はすべて、何度も読み返すほどのファンです。
「Beyond Entrepreneurship」は日本語では出版されていなかったために、この10年ほど存在さえ知らず、つい最近、本書の原書であるBE2.0がアメリカで出版されて、ビジョナリーカンパニー以前にジムコリンズの書籍が存在していたことを知りました。
訳本を待たずして原書を購入しましたが、日本語訳本が出るや本書をすぐさま購入。
ビジョナリーカンパニーシリーズにしばしば出てくる「基本的理念」「基本的価値観」「目標」「ビジョン」等、当時読み始めた時にはビジネスの経験もなく、それぞれの言葉の定義がどう異なるのか、うんうん考えたりしていたのが懐かしいです。
本書では「ここでは言葉遣いにとらわれず、ビジョンとミッションとバリューの違いを調べるのに時間をかけたりしないでほしい。」と述べておりますが、まさに当時の私は思い切りここに頭を悩ませていました。
自分で事業をし、日々の経験と思考から、それぞれのコンセプトがどう異なるのかを考察して、自分なりに整理してきましたが
本書のビジョンのフレームワークの図と説明の記載を読み、私の中でこれまで考察してきたことがしっかりと形になって目の前に現れた感覚を覚えました。
これまでのビジョナリーカンパニーシリーズは大企業、中小企業に適用できる原則が中心ですが、本書はまさに一個人としてこれから起業する人や、起業間もない方にぴったりです。
正直過去ビジョナリーカンパニーシリーズを読みながら、起業家や一個人向けの本をジムコリンズさんは出版しないのだろうかと思っていました。
この本にもっと早く出会っておきたかったというのが率直なところです。
「Beyond Entrepreneurship」は日本語では出版されていなかったために、この10年ほど存在さえ知らず、つい最近、本書の原書であるBE2.0がアメリカで出版されて、ビジョナリーカンパニー以前にジムコリンズの書籍が存在していたことを知りました。
訳本を待たずして原書を購入しましたが、日本語訳本が出るや本書をすぐさま購入。
ビジョナリーカンパニーシリーズにしばしば出てくる「基本的理念」「基本的価値観」「目標」「ビジョン」等、当時読み始めた時にはビジネスの経験もなく、それぞれの言葉の定義がどう異なるのか、うんうん考えたりしていたのが懐かしいです。
本書では「ここでは言葉遣いにとらわれず、ビジョンとミッションとバリューの違いを調べるのに時間をかけたりしないでほしい。」と述べておりますが、まさに当時の私は思い切りここに頭を悩ませていました。
自分で事業をし、日々の経験と思考から、それぞれのコンセプトがどう異なるのかを考察して、自分なりに整理してきましたが
本書のビジョンのフレームワークの図と説明の記載を読み、私の中でこれまで考察してきたことがしっかりと形になって目の前に現れた感覚を覚えました。
これまでのビジョナリーカンパニーシリーズは大企業、中小企業に適用できる原則が中心ですが、本書はまさに一個人としてこれから起業する人や、起業間もない方にぴったりです。
正直過去ビジョナリーカンパニーシリーズを読みながら、起業家や一個人向けの本をジムコリンズさんは出版しないのだろうかと思っていました。
この本にもっと早く出会っておきたかったというのが率直なところです。
2021年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ビジョナリーカンパニーが飛びぬけた地位を獲得しているのは、主に、自分自身に対する要求がきわめて高いという単純な事実のためであると一巻で説明しているがそれと同時に、J・ウィラード・マリオット・シニアの言葉を借りて世の中でいちばん大切なものは自己を律することである。自己を律することがなければ人格は形成されない。人格が形成されなければ、進歩はない。逆境は成長への機会になる。そしてなんのために働くかで、成果は変わってくる。問題があり、それを克服できれば人格が養われ、成功をもたらす質を獲得できる。と結んでいる。
ZEROでも氏が偉大な企業をつくるための「地図」でもこの規律の文化(人材・思考・行動)が起業家精神と組み合わさるとき、永続する組織が偉大な成果の実現に突き進んでいくと説いている。
企業とは継続を前提に組織された経営主体であることは周知の事実であるが、ビジョナリーカンパニーには更にこの規律の文化からどのように良質なアウトプットにつなげるかが緻密に記載されている。就職活動で企業選考に大変役にたつコリンズ氏の集大成の良書。
ZEROでも氏が偉大な企業をつくるための「地図」でもこの規律の文化(人材・思考・行動)が起業家精神と組み合わさるとき、永続する組織が偉大な成果の実現に突き進んでいくと説いている。
企業とは継続を前提に組織された経営主体であることは周知の事実であるが、ビジョナリーカンパニーには更にこの規律の文化からどのように良質なアウトプットにつなげるかが緻密に記載されている。就職活動で企業選考に大変役にたつコリンズ氏の集大成の良書。
2021年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はベンチャー企業の管理部門の責任者をしているが、管理部門の立場から会社を成長させていくためにはどうするべきかを学びたくビジョナリーカンパニーを購入した。結論として、大変学びがあり新しい発見が多数あった。
ビジョナリーカンパニーは、リーダーに向けて偉大な企業になるためのヒントが網羅的に書かれている良書である。特に人材の重要性、その人材を目標に向けて最大のパフォーマンスを引き出すための手法が具体的に書かれており大変参考になる。
また斬新な考えだと感じたのが、会社の経営指標は売上成長率や利益率ではなく、会社組織において「ふさわしい人材で埋まっている割合」とし、その目標は90%を目指すとのこと。私は今まで人材の重要性について深く考えたことはなかったが、会社が成長し続けるには人材なのだと痛感した。
リーダーシップの章でも、私は部下に対して「やるべきことをやらせるためにはどうするか」ということを基本にマネジメントしていきたが、本書は、リーダーは部下に対して、「やらなければならないことをやらせることではなく、やりたいと思わせる」ことが重要であると。私は今までのマネジメントを反省した。
その他として、ビジョンのメリット、偉大な企業を作るための地図、戦略、イノベーション、戦術の遂行についてについて記載している。これらもすべて人材が最大のパフォーマンスを引き出すことと結び付けている。
会社経営者やマネージャークラスの管理職の方は、ぜひ読んでいただきたい。そして自分自身の成長、部下の成長を通じて会社の発展に繋がっていくことを信じたいです。
ビジョナリーカンパニーは、リーダーに向けて偉大な企業になるためのヒントが網羅的に書かれている良書である。特に人材の重要性、その人材を目標に向けて最大のパフォーマンスを引き出すための手法が具体的に書かれており大変参考になる。
また斬新な考えだと感じたのが、会社の経営指標は売上成長率や利益率ではなく、会社組織において「ふさわしい人材で埋まっている割合」とし、その目標は90%を目指すとのこと。私は今まで人材の重要性について深く考えたことはなかったが、会社が成長し続けるには人材なのだと痛感した。
リーダーシップの章でも、私は部下に対して「やるべきことをやらせるためにはどうするか」ということを基本にマネジメントしていきたが、本書は、リーダーは部下に対して、「やらなければならないことをやらせることではなく、やりたいと思わせる」ことが重要であると。私は今までのマネジメントを反省した。
その他として、ビジョンのメリット、偉大な企業を作るための地図、戦略、イノベーション、戦術の遂行についてについて記載している。これらもすべて人材が最大のパフォーマンスを引き出すことと結び付けている。
会社経営者やマネージャークラスの管理職の方は、ぜひ読んでいただきたい。そして自分自身の成長、部下の成長を通じて会社の発展に繋がっていくことを信じたいです。