2作目のジンクス(ライナー・ノーツによればソフモア・ジンクスというらしい)も何のその,Ne-Yoは2ndアルバムでも好調だ。何よりもアップテンポ,バラードを問わず,よどみなくスムースに流れるメロディー・ラインが素晴しい。この人の頭の中には泉のように次から次へとメロディーが湧き出るんだろうな,きっと。
冒頭を飾るタイトル曲「Because Of You」は,シンプルだが透明感のあるピュアなフレーズをループさせたアップテンポ。感傷的なハイトーン・ヴォーカルが胸に染みる。続く「Crazy」は,洒落たムードのメロディーにハンドクラップでアクセントをつけた夢見心地のバラード。優しげで明るいメロディーの「Can We Chill」は,何処となく70年代ソウルを想起させるオーセンティックなバラード。スティービー・ワンダーを意識したという「Do You」は,何処となく感傷的で淡々とした語り口から徐々に盛り上がるナンバー・・・と序盤からNe-Yoワールド全開だ。
中盤では,「Ain’t Thinking Abut You」が最高。激しいビートと情熱的でスリリングなメロディーのアンサンブルが絶妙のアップテンポで文句なしにカッコいい。前作には見られなかったタイプのナンバーだ。終盤は「Go On Girl」。流麗なアコースティック・ギターのアルペジオに乗って始まる爽やかなバラードはNe-Yoの真骨頂。この他,まどろんでしまいそうなほど,ゆったりと穏やかに流れる「Leaving Tonight」,そよ風のように爽やかなコーラスをリフレインした「Angel」なども良い。変わったところでは「Addicted」。プリンスに捧げた曲らしいが,どちらかと言うと,若い頃のスティービー・ワンダーが作りそうなアクセントの効いたコミカルなファンク。
というわけで,既定のメロウ&スムース路線を踏襲しつつ,新境地にも挑戦した会心作だ。
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