「人間の安全保障」(ヒューマンセキュリティー)は、比較的新しい言葉であるが、「恐怖からの自由」と「欠乏からの自由」という命題に加えて、「人間の尊厳を守る」という要素が明確にされた。先人たちの研究および運動の成果であるが、そのことで、国家ではなく人間に軸足を置く「ヒューマンセキュリティー」の担い手は、われわれ一般市民に移りつつあり、とりわけ、医療福祉系の職業に就く人々、地域の代表者、民生委員さんなどへの理解しやすいものになってきている。
本書は、ヒューマンセキュリティーの概要と各論(実践例も含む)をバランスよく紹介している。多くの著者による寄せ集めであるので、分かりにくい点はあるし、視点が定まっていない面もあるが、人間の安全保障に関する著作が圧倒的に少ない中、勉強のきっかけづくりには十分な書物だと思う。
難解な理論をこねまわすものではないので、学生のみならず、一般人も十分使えると思う。
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