◆「怪盗待ルノワール」(円居挽)
不遇の生涯を送ったマイナーな芸術家の美術品を盗む怪盗ノクスキュータム。
ノクスキュータムはゆかしき怪盗らしく、毎回予告状を出してから犯行に及ぶのだが、
今回は、京都国立近代美術館に展示されているルノワール「ぶらんこ」をターゲットに
指定したらしく……。
円居挽の商業誌デビュー作。
ミステリ的には一応、美術館に来館した三百人のなかにいる怪盗を
NP的アプローチで特定していくという趣向なのですが、それよりも、
作者の処女長編
『丸太町ルヴォワール』
の番外編として読んだほう
が楽しめます。
本作は、
『丸太町』
の事件よりも未来の設定で、城坂論語と瓶賀流が
探偵役となっています。ただ、パラレルワールドの可能性もあるので、
直接的な繋がりがあるかどうかは、はっきりしません。
とはいえ、
『丸太町』
を読んでいれば、細部の描写や
何げない台詞に思わずニヤリとしてしまうと思います。
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