パンツダは「ひとりあそびの天才」である(帯より)。その行動は子どもが好奇心の赴くままに自分の身体や周囲の物で遊ぶ姿に重なる。たとえばティッシュペーパーを顔にかぶせて息で吹き上げ(27ページ)、電灯から垂れ下がった紐をヘディングする(38ページ)。これらの遊びを実際に子ども時代に行った人も少なくないだろう。
また、パンツダは傘を引っくり返して、その中に自分が乗っかって船のようにしている(30ページ)。人間の重さから物理的には不可能であるが、子ども心にやってみたいと思ったことはある。子ども時代の純真さを思い出させる点が本書の魅力である。
消費経済では子ども向けの玩具も商品として消費される対象である。玩具メーカーは子どもが欲しがるような玩具を次々と発売する。そのような玩具は遊び方も決まっており、それに従って子ども達は遊ぶことになる。それに比べるとパンツダの「ひとりあそび」は自由である。お仕着せの玩具よりも、身近な環境での「ひとりあそび」によって子どもの想像力が伸びると感じられた一冊である。
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