半田と竹林、ふたりの探偵のバディものである。ドジだが人間的な情に厚い半田と、クールで
何でもそつなくこなす先輩の竹林。ただひとつ、この物語が他の漫画と異なっているのは、
彼らが「変身病」に関する依頼の専門家だということである。
「変身病」……人間が別の生物へと変容してしまう病気。突発性多発性染色体変容。
徐々に身体が他の生物になってゆき、最終的には人格をも失われてしまう。
ある者はヘビになり、ある者は小鳥になってしまった。
そして探偵社の半田もまた、変身病を患っている。彼が変化するのは…「ジャイアントパンダ」
自分の身体が別の生物に変容してしまい、しかも記憶も、思い出すらもやがて失われ
ヒトとしての全てを奪われるということ。その病に直面したとき、ヒトは何を覚悟し何を選択するのか。
…と、ここまで書くと重苦しい物語のように思えてしまうが、著者のスマートな絵柄と軽妙なユーモアで
重厚な内容ながらサラリと読め、それでいて味わい深い感動を抱く漫画となっている。
非常に感動する話と、非常に怖い(人間が動物になって圧倒的にフィジカルを強化されるなら、
それはそうなるだろうさ)という話も、両方とも描かれる。それが作者の人間を「観る」姿勢のように思う。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

1分以内にKindleで パンダ探偵社 (1) 電子特装版【カラーイラスト収録】 (トーチコミックス) をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。