”パラレル”と”謎”を中心に、控えめな主人公の恋愛と学園での人間模様がかかれています。
とてもわかりやすく、読みやすいです。
私は謎解きや推理は苦手なのですが、きちんとトリックを理解して”パラレル”と”謎”を楽しみながら読む事が出来ました。
全体的には爽やか。あと少し哀しい印象です。
最後、犯人に迫る場面の数ページは、怒りや人のもつ激しさを感じました。
最近本離れしている方や集中力が切れ気味の方も、一気に楽しめると思います。
こちらの作品に出会ったきっかけは
PSP用ゲーム『うたの☆プリンスさまっ♪AllStar』カミュルート本編・メモリアル。作者が担当しています。
引力と衝撃のあるストーリーだったので、デビュー作であるこちらの作品を読んでみようと思いました。
パララバ-Parallel lovers- (電撃文庫) (日本語) 文庫 – 2009/2/10
静月 遠火
(著)
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文庫
¥1
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本の長さ282ページ
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言語日本語
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出版社アスキーメディアワークス
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発売日2009/2/10
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ISBN-104048675184
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ISBN-13978-4048675185
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
遠野綾は高校二年生。平凡な日々を送る彼女の一番の幸せは、部活を通して知り合った他校の男子生徒、村瀬一哉と毎日電話で話すことだった。何度も電話をするうちに、互いを友人以上の存在として意識し始めた二人だったが、夏休みの終わりに一哉は事故死してしまう。本来であれば、二人の物語はそれで終わったはずだった。しかし一哉の通夜の晩、綾のもとに一本の電話がかかる。電話の主は死んだはずの一哉。そして戸惑う彼女にその声は告げた。死んだのはお前の方ではないのかと…。二人が行き着く真実とは!?出会えぬ二人の運命は!?携帯電話が繋ぐパラレル・ラブストーリー。切なさともどかしさが堪らない、第15回電撃小説大賞「金賞」受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
静月/遠火
静岡県在住。11月生まれ。『パララバ―Parallel lovers』で第15回電撃小説大賞「金賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
静岡県在住。11月生まれ。『パララバ―Parallel lovers』で第15回電撃小説大賞「金賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : アスキーメディアワークス (2009/2/10)
- 発売日 : 2009/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 282ページ
- ISBN-10 : 4048675184
- ISBN-13 : 978-4048675185
- Amazon 売れ筋ランキング: - 726,101位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.1
星5つ中の3.1
19 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月1日に日本でレビュー済み
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2009年6月20日に日本でレビュー済み
パラレルワールドを軸とした青春SFミステリ。
携帯電話だけで互いを想う少年と少女が繋がっているという設定が非常に秀逸であり、また魅力的。
恐らく二人の年代にとってはあって当たり前のものだからこそ、何気ない会話や些細な喧嘩が非常に重たく、二人にのしかかっています。
恋愛モノの視点から見ると、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、プレゼントを渡すシーンや、マックでのシーンなどは、読んでいて切ないものがあります。ラストの綾の淡い心情描写などは特にいい。それぞれ設定をきちんと生かしているあたりがうまいですね。
また、最後にお互いの世界の繋がりが拍子抜けするほどあっさりと途絶えてしまったのも、個人的にはかなり好みです。
ミステリモノとして見て行くと、携帯電話を通じた捜索や、お互いの世界の違いを探っていく過程など、ミステリとしての枠組み作りにも積極的に用いられており、この辺は頑張っているなあという感じ。序盤から張られていく伏線も、とても丁寧です。
ただ、張り方が丁寧すぎて「ああ、これ伏線だな」というのがほとんど解ってしまうのはちょっといただけません。
また、この作品の軸となっている「パラレルワールド」という設定は、ミステリ的にはほとんど絡んでこず、この設定がなくても謎解きは十分可能であり、そこら辺は大きなマイナスだと思います。
ミステリとしての構成、伏線の回収などはとても丁寧で、それ単品でもいい感じなんですが、この作品の売りであろう「携帯電話でつながった並行世界」をミステリにしっかり絡めてくれないと、こちらとしてはちょっと消化不良の感が否めません。
しかし、これがデビュー作という事で、これからの活躍に非常に期待が持てる作家だと思います。
とりあえず次回作は買いですね。期待してます。
携帯電話だけで互いを想う少年と少女が繋がっているという設定が非常に秀逸であり、また魅力的。
恐らく二人の年代にとってはあって当たり前のものだからこそ、何気ない会話や些細な喧嘩が非常に重たく、二人にのしかかっています。
恋愛モノの視点から見ると、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、プレゼントを渡すシーンや、マックでのシーンなどは、読んでいて切ないものがあります。ラストの綾の淡い心情描写などは特にいい。それぞれ設定をきちんと生かしているあたりがうまいですね。
また、最後にお互いの世界の繋がりが拍子抜けするほどあっさりと途絶えてしまったのも、個人的にはかなり好みです。
ミステリモノとして見て行くと、携帯電話を通じた捜索や、お互いの世界の違いを探っていく過程など、ミステリとしての枠組み作りにも積極的に用いられており、この辺は頑張っているなあという感じ。序盤から張られていく伏線も、とても丁寧です。
ただ、張り方が丁寧すぎて「ああ、これ伏線だな」というのがほとんど解ってしまうのはちょっといただけません。
また、この作品の軸となっている「パラレルワールド」という設定は、ミステリ的にはほとんど絡んでこず、この設定がなくても謎解きは十分可能であり、そこら辺は大きなマイナスだと思います。
ミステリとしての構成、伏線の回収などはとても丁寧で、それ単品でもいい感じなんですが、この作品の売りであろう「携帯電話でつながった並行世界」をミステリにしっかり絡めてくれないと、こちらとしてはちょっと消化不良の感が否めません。
しかし、これがデビュー作という事で、これからの活躍に非常に期待が持てる作家だと思います。
とりあえず次回作は買いですね。期待してます。
2009年5月3日に日本でレビュー済み
『パララバ―Parallel lovers』です。パラレルラバーズの略です。
高校生の恋人が、平行世界に分かれてしまい、その中で、自分が殺された謎を解く、という話です。青春恋愛小説かと思っていましたが、たしかにその要素はありますけど、ほとんど謎解きミステリです。
登場人物が、主人公と、恋人と、ラメル先輩以外はあまり印象に残らず、なので最後の犯人捜しの時に説得力を持ちにくかったです。口絵カラーイラストも三人だけですし。
あまり頭が良くなさそうな女子高校生主人公の語りという文体が、内容とちょっと乖離を感じるというか、作者は文章力はあるのだろうけど、それが殺がれてしまっている感じも受けました。
途中の展開が、頭よくなさそうな主人公の行動だから仕方ないとはいえ、主人公がピンチに陥るためにわざわざ不自然な行動をとらせているご都合主義が臭いました。
友人の言動や、ラストの展開など、あまり気分の良いモノではなかった部分もありました。
謎解きとしては、細かな伏線回収については良かったと思いますが、総じていえば普通。ただ、これならパラレルワールドであるということが、ちょっとしか活かされていないようにも思いました。
総括としては、冒頭の引き込みはなかなか良かったですが、ミステリとして謎が解けた時に読者が感じる爽快感、読み終わった時の読了の余韻などでは惜しいです。単発作品として、それなりに楽しめるとは思います。
高校生の恋人が、平行世界に分かれてしまい、その中で、自分が殺された謎を解く、という話です。青春恋愛小説かと思っていましたが、たしかにその要素はありますけど、ほとんど謎解きミステリです。
登場人物が、主人公と、恋人と、ラメル先輩以外はあまり印象に残らず、なので最後の犯人捜しの時に説得力を持ちにくかったです。口絵カラーイラストも三人だけですし。
あまり頭が良くなさそうな女子高校生主人公の語りという文体が、内容とちょっと乖離を感じるというか、作者は文章力はあるのだろうけど、それが殺がれてしまっている感じも受けました。
途中の展開が、頭よくなさそうな主人公の行動だから仕方ないとはいえ、主人公がピンチに陥るためにわざわざ不自然な行動をとらせているご都合主義が臭いました。
友人の言動や、ラストの展開など、あまり気分の良いモノではなかった部分もありました。
謎解きとしては、細かな伏線回収については良かったと思いますが、総じていえば普通。ただ、これならパラレルワールドであるということが、ちょっとしか活かされていないようにも思いました。
総括としては、冒頭の引き込みはなかなか良かったですが、ミステリとして謎が解けた時に読者が感じる爽快感、読み終わった時の読了の余韻などでは惜しいです。単発作品として、それなりに楽しめるとは思います。
VINEメンバー
「死んだはずの彼からの電話。それは私の死を告げるもので……。」という文章から、ホラーを想像して読み始めたのですが違いました。「学園」「恋愛」「SF」モノです。この三つの要素が上手く絡み合っており、SF小説を読まない私にとって新鮮な印象でした。王道といいますか。萌え要素ですとかコミカルな要素ですとか、異能者が戦うとかそういったものはありません。
主人公の一人称で物語はすすむため、主人公の考え方が変わっていくのがストレートに伝わります。それ故に先の展開が気になりページをめくってしまいます。一方、一部読みづらいうえに伏線部分が変に強調されてしまい、なんとなく展開が分かってしまったところも。
しっとりと湿っていくような内容です。前半がぐだぐだですが途中から加速していきます。捜査過程もこの設定ならではのものでしたし。ハードカバー出版やアニメ映画とかなりそうです。
最近読んだライトノベルが個性の強いキャラが大勢でるシリーズものが多かったせいでしょうか? 綾、一哉、そして一哉の学校の先輩以外の登場人物の印象が薄かったです。主人公の友人や学校の人間が何人か出てくるのですが、私はその把握に戸惑いました。
今度はどんな作品を出すのだろうと、作者の次回作がはやくも気になります。
にしてもこの設定、どこかで……と思っていたのですが乙一さんの『きみにしか聞こえない―CALLING YOU』に少し似ているかなと。
主人公の一人称で物語はすすむため、主人公の考え方が変わっていくのがストレートに伝わります。それ故に先の展開が気になりページをめくってしまいます。一方、一部読みづらいうえに伏線部分が変に強調されてしまい、なんとなく展開が分かってしまったところも。
しっとりと湿っていくような内容です。前半がぐだぐだですが途中から加速していきます。捜査過程もこの設定ならではのものでしたし。ハードカバー出版やアニメ映画とかなりそうです。
最近読んだライトノベルが個性の強いキャラが大勢でるシリーズものが多かったせいでしょうか? 綾、一哉、そして一哉の学校の先輩以外の登場人物の印象が薄かったです。主人公の友人や学校の人間が何人か出てくるのですが、私はその把握に戸惑いました。
今度はどんな作品を出すのだろうと、作者の次回作がはやくも気になります。
にしてもこの設定、どこかで……と思っていたのですが乙一さんの『きみにしか聞こえない―CALLING YOU』に少し似ているかなと。
2010年10月22日に日本でレビュー済み
高校二年生の遠野綾は、部活を通じて他校生の村瀬一哉と知り合い、携帯を通じて互いに友人以上の気持ちを持ち始めた。が、一哉は事故死してしまう。一哉の通夜から帰った夜、綾の携帯へ一哉から……。
SFミステリーとして、おもしろく読みました。パラレルワールドを携帯で繋ぐという発想や、高校生の世界、登場人物、など、うまく複線がはってあり、謎解きも、サスペンスも、十分楽しめました。
青春小説としてのせつなさが胸に迫ってこなかったのは、登場人物の心の動きの表現力が今ひとつなのかも知れないと思いました。
SFミステリーとして、おもしろく読みました。パラレルワールドを携帯で繋ぐという発想や、高校生の世界、登場人物、など、うまく複線がはってあり、謎解きも、サスペンスも、十分楽しめました。
青春小説としてのせつなさが胸に迫ってこなかったのは、登場人物の心の動きの表現力が今ひとつなのかも知れないと思いました。