著者のボンドさんがある年のクリスマスイブの日にデパートで見かけた、売れ残りのくまのぬいぐるみ。かわいそうに思って、奥さんのために買ったそのぬいぐるみが、パディントン誕生のきっかけでした。そのときから60年間、ボンドさんは愛らしく、ていねいで紳士的で、そしてちょっと天然のくま、パディントンの物語を描き続けます。そんなボンドさんがこの6月、永眠されました。もうパディントンの新しい物語は生まれないのです。でも、ボンドさんは数冊、わたしたちにパディントンの物語を遺してくれていました。お話の中で、パディントンは健在です。とてもていねいで、人にやさしく、まじめで……でも、やっぱりとぼけていて、とんでもない大騒動を巻き起こします。パディントンには、思いやり、友情、愛情、誠実さ、好奇心、夢……子どもたちに伝えておきたい「善きこと」がつまっています。児童書の原点といえる1冊です。 また、2018年はパディントン生誕60年。2018年年明けの第2弾映画公開を皮切りに、2020年まで、全国でパディントン展が開催されます。来年からしばらくはパディントンの話題が尽きません!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ボンド,マイケル
1926年、イギリス生まれ。テレビ・カメラマンをへて、作家となる。あるクリスマス・イブの日におもちゃ屋さんで見かけた、売れ残ったクマのぬいぐるみを買ったことがきっかけで、パディントンの物語が生まれた。2017年6月永眠。「くまのパディントン」シリーズは30か国以上で出版され、絵本なども含めると3000万部以上の売上げをほこる
フォートナム,ペギー
1919年イギリス生まれの画家。オリジナルの「くまのパディントン」シリーズの挿絵を手がける
三辺/律子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)