ガエル・ガルシア・ベルナル繋がりで「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」数話観てからこの映画を観たら凄かった。
ひとことで言うなら男食家(少年愛含む)の世界を躊躇することなく描いた映画ですが、話が進むにつれ一体何が真実?(「正義」でもいいかな)と、観てるこっちまでわけが判らなくなるほど登場人物の心理や変遷にくぎ付けになる上手い展開。少年時代のイグナシオがボーイソプラノで歌う「ムーンリバー」は神父でなくても心惹かれます。
役者も魅力的な俳優が揃っています。とりわけガエル・ガルシア・ベルナルは本作だけでも、アンヘルに改名したイグナシオ、その兄を葬ってしまう「素の」弟フアン、兄弟どっちの心理が出てるのか掴みきれないオカマ、と多重人格も真っ青な複数の役柄、人格を見事に演じています。いろんな難しい役どころを違和感なくこなせるのは純粋に凄いと思いました。
また彼だけでなく他の俳優陣の役どころもそれぞれにしっかりと描かれていて魅力的です。それらの演技も土台である脚本がしっかりしているからこそなんでしょう。
最後まで解らなかったのはフアンの心理。どうしてあれほどまでにサハラ役に固執したのか。劇中劇の脚本が書き換えられてサハラが神父達に殺められたシーンのあとの、フアンとしての素の涙。あれはどういう意味だったのだろう?周りを不幸にする変わり果てた兄を殺めるしかなかった苦悩から?身体は許したけど、心は誰にも許してなかった(最後はモニカ(女性)と結婚してるし)けど、結局何を望んでたんだろう。
等々、最後まで悩ましいそんな余韻を残す作品でした。
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