だって当然でしょう?「バズる書き方」を指南してくれる本のレビューなのに、「勉強になった」、「こういう書き方があるとは目からウロコだった」と書いたところで、バズるどころか何にも伝わらない。
その点から言って、この本のレビューを一番最初に書くのは気が重いけども、今日、いま、書かなければ、将来的に書くこともないので思いきって書いてみる。
私は仕事で人の文章を見ることや、自分で文章を書くことが多いのだが、そのほとんどが「かしこまった」文章で、単語も専門的なものや使い古されたものが多く、注釈がなければスムーズには読めないものばかりだ。
筆者が作中で「「読みやすさ」という意味で一番ちょうどいいのは、「頭のいい中学生が書いた文章」を意識することだ。」と書いていた。
しかし、私が仕事で目にする文章の多くは「特異な体験をしてきた社会人が、強制的に読まざるをえなくて読むことになる文章」がほとんどで、初見の人が読んですぐに意味が伝わることはほぼない。
それらはビジネスでの文章である以上、ある程度の「硬さ」は必要であり、筆者が今回指南してくれるような「SNS上のエッセイ」とはジャンルが違うものだということはよく分かっている。
分かった上で、それでも、せっかく自分で書いたり手直しした文章として世に出すなら「誰かに何かを伝える」ということを諦めずに真剣に考えたいのが私の性分だ。
だから、修正点や文意不明の文、専門的な言葉をどう言い換えるかなど、できる限りの手入れをしながら、これまでも自分の感覚や手直しされてきた経験を頼りに作業をしてきた。
この本では、文章を書くときに「どういう着眼点を持つべきか」という点をしっかりと体系立て、かつ、筆者が投稿したフェイスブックの文章などの例文を交えて「ここを変えるといいね」と教えてくれる。
理想を言えば、「自分が仕事でかかわる人にオススメしまくって本書の観点や価値観を共有し、仕事を円滑に進められるようにしたい!」と思えるほどの本だったが、現実はそうはいかない。
さすれば、この本で得た知識をもとに文章を書いたり手直ししつつ、「バズる」ための文章を意識する人をじわじわと粘り強く増やしていくしかないなと決意させてくれた本だった。
※おまけ
筆者のフェイスブックは誰でも見ることができる。知見を広げるために読んでいるけれども、これほどこの本の実践のために役立つテキストは他にはない。
ぜひこれを機にフォローすることをオススメする。
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