Amazonで購入させていただきました。
笠井潔さんの矢吹駆シリーズ第1作目です。
ぼくの笠井さん歴は比較的短めで、『オイディプス症候群』(光文社、2002)からです。
『オイディプス症候群』(2002)→『吸血鬼と精神分析』(2011)→『青銅の悲劇』(2010)と来て、第1作である本書に戻りました。かなり変則的です。
本書の内容についてはネタバレになるためあまり詳しくは書けませんが、いやぁ、いい意味でやられました。
こんなに「深くておいしい小説」(©︎三田誠広さん)を読んだのは久しぶりだな、と。
ミステリという意匠と笠井さんの思想がうまく融合しているんですよね。
そして、その「笠井さんの思想」というのが地に足がついている。ご自身の体験=全共闘運動から来ているのでしょう。
「始まりの赤い印」というタイトルの解説で、巽昌章さんはこう書いていらっしゃいます。
「笠井潔は日本の左翼運動が連合赤軍に帰結したことに衝撃を受け、大著『テロルの現象学』で、革命をめざした人間がなぜ虐殺をひきおこしてしまうのかという問題を追求した。作者自身の回想によれば『バイバイ、エンジェル』は、一九七四年から七六年にかけてパリの地でこの長編評論の課題と格闘していた時期に書かれ、ともに「連合赤軍事件という経験の意味をに読み解くためにこそ企てられた」、双子の関係にある小説なのだった。(中略)処女作に作家のすべてが含まれているというのは俗説かもしれないが、この『バイバイ、エンジェル』一篇に笠井潔と推理小説の今日までの関係が畳み込まれているように見えるのは事実である」
どうぞ読んでみてください。魂が震えます。
ぼくはいまから『テロルの現象学』を読んでみることにします。
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バイバイ、エンジェル <矢吹駆シリーズ> (創元推理文庫) Kindle版
-
言語日本語
-
出版社東京創元社
-
発売日1995/5/19
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ファイルサイズ3952 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池の中央に外出用の服を着け、うつぶせに横たわっていた女の死体は、あるべき場所に首がなかった。こうして幕を開けたラルース家を巡る連続殺人事件。司法警察の警視モガールの娘ナディアは、現象学を駆使する奇妙な日本人矢吹駆とともに事件の謎を追う。ヴァン・ダインを彷彿とさせる重厚な本格推理の傑作、いよいよ登場。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B01N4PJDQR
- 出版社 : 東京創元社 (1995/5/19)
- 発売日 : 1995/5/19
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3952 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 357ページ
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- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
厳冬のパリ、ラルース家を巡る連続殺人事件に、現象学を駆使する矢吹駆(ヤブキカケル)とルネ・モガール警視の娘ナディアが立ち向かう。
本書の面白さを端的に紹介する上での要点を三つ挙げてみようか。
まず第一点は、情感の豊かさ。語り手ナディアの少女でもなく大人の女性にも成りきれていない瑞々しくもほろ苦い心情描写と、事件が渦巻く
舞台冬空パリの寂寥感抱かせる風景描写の両方があまりに抜群で巧い。一種それが絡み合って行間から滲み出る様なモノを感じさえする。
二点目は、本格推理小説としての十分な顔。アパルトマンで見つかる血の池に転がる首なし死体。従来ある首切断の概念を覆してしまう驚きの
真意や、ホテルでの爆破事件で魅せる二重の意味で堅牢な不在証明が演出する《不可能》などを、読者にしっかり材料を提示した上で《可能》
にしてしまうので、緻密に謎解きに挑戦したい本格ファンも納得の出来。
最後に一番重要なファクターとして存在する、読み手の脳を汗だくにするように横溢する思想。無愛想でいつも憂鬱な微笑を浮かべる東洋人の
青年が語る現象学。小難しい理屈を並べるのでなく絶望的に解り易い例えが沢山あるのが良い。そして革命とは何か?とゆう犯人との思想対決
での息詰まる緊張感も見事。
ただ、もっと端的に素晴らしさを語るなら導入部の妙。現象学の本質直観を論じる序章の件。駆は言う、名探偵は推論の組み立てによって犯人像
を限定する訳ではない。ナディアは問う、では論理的整合性なしに指摘する事が可能なのは何故か。問いの答え「初めから知っていたのさ」...
......最高。。
本書の面白さを端的に紹介する上での要点を三つ挙げてみようか。
まず第一点は、情感の豊かさ。語り手ナディアの少女でもなく大人の女性にも成りきれていない瑞々しくもほろ苦い心情描写と、事件が渦巻く
舞台冬空パリの寂寥感抱かせる風景描写の両方があまりに抜群で巧い。一種それが絡み合って行間から滲み出る様なモノを感じさえする。
二点目は、本格推理小説としての十分な顔。アパルトマンで見つかる血の池に転がる首なし死体。従来ある首切断の概念を覆してしまう驚きの
真意や、ホテルでの爆破事件で魅せる二重の意味で堅牢な不在証明が演出する《不可能》などを、読者にしっかり材料を提示した上で《可能》
にしてしまうので、緻密に謎解きに挑戦したい本格ファンも納得の出来。
最後に一番重要なファクターとして存在する、読み手の脳を汗だくにするように横溢する思想。無愛想でいつも憂鬱な微笑を浮かべる東洋人の
青年が語る現象学。小難しい理屈を並べるのでなく絶望的に解り易い例えが沢山あるのが良い。そして革命とは何か?とゆう犯人との思想対決
での息詰まる緊張感も見事。
ただ、もっと端的に素晴らしさを語るなら導入部の妙。現象学の本質直観を論じる序章の件。駆は言う、名探偵は推論の組み立てによって犯人像
を限定する訳ではない。ナディアは問う、では論理的整合性なしに指摘する事が可能なのは何故か。問いの答え「初めから知っていたのさ」...
......最高。。
2011年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マーラーの交響曲『大地の歌』を愛する者には,その引用の存在が興味を引くでしょう。それは福永武彦の『告別』におけるような,重苦しく深刻な主題としてではなく,カケルの性格描写のひとつとして,むしろ戯画的な笑いを誘う要素になっています。どう使われるのかは,読んでからのお楽しみとしますが,その皮肉さと嫌味さ加減に笑わされること請け合いです。文中の『大地の歌』についての説明も的を射ており,笠井氏のマーラー理解の確かさが窺えます。ドストエフスキーの『悪霊』〜埴谷雄高の『死霊』に連なる,革命の理想と陰惨な内ゲバが表裏一体であるとする物語そのものも楽しんで読むことができました。
2012年10月8日に日本でレビュー済み
矢吹が作中で語られるとおり、様々な事件は大きく2つに分けられる。「自らの欲を満たすための事件」と「憑かれた観念を正当化するための事件」だ。そして事件の真相は後者である。
思想、政治、宗教。あらゆる「観念による犯罪」は、古今東西、いつでも、どこでも、更に虚実も差別することなく起きている。しかし、「観念」には罪もあれば功もある。観念による「犯罪」をこの世から一掃することは、その観念による「芸術」も一掃することになり、ゆえに、「人間」である限りは観念による犯罪は無くならないと矢吹は言っている。
犯罪者に憑いた観念を、矢吹は「悪魔」と称した。ミステリ好きを公言する者なら、「悪魔」を「憑き物」と言い換える者もいるだろう。憑き物と言えば「憑き物落とし」――そう、古本屋の主、中善寺秋彦である。彼もまた、犯罪者に罪を犯させた「概念」を解体することで、事件を考察している。
だが二人には相違点がある。中善寺の周りには人と物があるのに対し、矢吹の周りには必要最低限の人と物しかない。
事件への一貫した立場も異なる。中善寺は、自分が関わることで起こる悲劇を望まない。だが矢吹は、自分の関心に沿って事件を考察し判断し、事件の方向性によっては、関係者に苦渋の選択をさせる立場に追い込むこともする。
まだ『バイバイ、エンジェル』を読んだだけなので、感想はここで一旦終わらせることとする。私の中ではこの時点で、矢吹は事件を解決する「探偵」ではなく、現象学を実践する者――行動する「哲学者」となっている。ゆえに、あらゆる剰余を纏って日々を暮らしている人間にとって、矢吹駆を真に理解することは難しい。だが、矢吹が論じる「現象学」は、現代にも通ずるであろうとは思う。
思想、政治、宗教。あらゆる「観念による犯罪」は、古今東西、いつでも、どこでも、更に虚実も差別することなく起きている。しかし、「観念」には罪もあれば功もある。観念による「犯罪」をこの世から一掃することは、その観念による「芸術」も一掃することになり、ゆえに、「人間」である限りは観念による犯罪は無くならないと矢吹は言っている。
犯罪者に憑いた観念を、矢吹は「悪魔」と称した。ミステリ好きを公言する者なら、「悪魔」を「憑き物」と言い換える者もいるだろう。憑き物と言えば「憑き物落とし」――そう、古本屋の主、中善寺秋彦である。彼もまた、犯罪者に罪を犯させた「概念」を解体することで、事件を考察している。
だが二人には相違点がある。中善寺の周りには人と物があるのに対し、矢吹の周りには必要最低限の人と物しかない。
事件への一貫した立場も異なる。中善寺は、自分が関わることで起こる悲劇を望まない。だが矢吹は、自分の関心に沿って事件を考察し判断し、事件の方向性によっては、関係者に苦渋の選択をさせる立場に追い込むこともする。
まだ『バイバイ、エンジェル』を読んだだけなので、感想はここで一旦終わらせることとする。私の中ではこの時点で、矢吹は事件を解決する「探偵」ではなく、現象学を実践する者――行動する「哲学者」となっている。ゆえに、あらゆる剰余を纏って日々を暮らしている人間にとって、矢吹駆を真に理解することは難しい。だが、矢吹が論じる「現象学」は、現代にも通ずるであろうとは思う。
2016年10月29日に日本でレビュー済み
推理小説としてはリアルタイムに進行していくものではなく、矢吹が結末を知っており、それが終盤で語られるというものです。
登場人物の見え方がたびたび変わってくるのですが、作品中で何度かおさらいが入り(ヴァンパイヤー外伝2のように)また、本の最初に登場人物の一覧があるのでわかりやすかった。
終盤は推理小説から離れ、革命の意味を登場人物に語らせています。おそらく、これこそ作者が語りたかったものであり、連合赤軍のリンチ事件の真の解釈を狙ったのでしょう。
推理小説としては直接的な証拠はなく、もしも現実でこのようなことをいっても逮捕は出来ないのではないだろうか。(知識不足のため断言は出来ないが) また、熾天使の夏で矢吹は革命を行っていましたが、それゆえの最後の問答なのでしょうか。作者にとって革命に対する答えは得たのか、そこが疑問に残りますね。
登場人物の見え方がたびたび変わってくるのですが、作品中で何度かおさらいが入り(ヴァンパイヤー外伝2のように)また、本の最初に登場人物の一覧があるのでわかりやすかった。
終盤は推理小説から離れ、革命の意味を登場人物に語らせています。おそらく、これこそ作者が語りたかったものであり、連合赤軍のリンチ事件の真の解釈を狙ったのでしょう。
推理小説としては直接的な証拠はなく、もしも現実でこのようなことをいっても逮捕は出来ないのではないだろうか。(知識不足のため断言は出来ないが) また、熾天使の夏で矢吹は革命を行っていましたが、それゆえの最後の問答なのでしょうか。作者にとって革命に対する答えは得たのか、そこが疑問に残りますね。
2009年5月30日に日本でレビュー済み
大衆への強い嫌悪から革命家をこころざす者。
そして、現象学的に誰よりも大衆であろうとする矢吹駆。
双子のような存在の両者は、出会い、すれちがい、やがて永遠の別れを迎える運命です。
一方、裏でそのような物語が展開されているとも知らず、表の主人公と言うべきナディア・モガールは、無邪気な探偵ごっこに熱を上げたり、新しい恋人に夢中になったり、スキー行ったりパーティー行ったりと、青春を満喫していました。
しかし物語の裏と表が合流するとき、彼女もまた、少女ではいられなくなるのです。
なにより残酷なのは、矢吹駆を事件にかかわらせることで、ある意味最悪の結末を導いてしまったのが、ほかならぬナディア自身であるという事でしょう。彼女は、自分の目に映るだけの世界に、満足できなかったのです。
苦い話だと思う。
女の子探偵がこっぴどくしてやられるという構図は、アンチ赤川次郎のようにも思えました。
そして、現象学的に誰よりも大衆であろうとする矢吹駆。
双子のような存在の両者は、出会い、すれちがい、やがて永遠の別れを迎える運命です。
一方、裏でそのような物語が展開されているとも知らず、表の主人公と言うべきナディア・モガールは、無邪気な探偵ごっこに熱を上げたり、新しい恋人に夢中になったり、スキー行ったりパーティー行ったりと、青春を満喫していました。
しかし物語の裏と表が合流するとき、彼女もまた、少女ではいられなくなるのです。
なにより残酷なのは、矢吹駆を事件にかかわらせることで、ある意味最悪の結末を導いてしまったのが、ほかならぬナディア自身であるという事でしょう。彼女は、自分の目に映るだけの世界に、満足できなかったのです。
苦い話だと思う。
女の子探偵がこっぴどくしてやられるという構図は、アンチ赤川次郎のようにも思えました。
2009年9月2日に日本でレビュー済み
矢吹駆(やぶきかける)という青年主人公が素晴らしい。一見、少年漫画に出てくるニヒルでハンサムなハードボイルドの探偵を髣髴とさせる。それが、読み進むにつれ、そのイメージが修行中の行者とも、哲学者ともとれるもののように変貌し、更には常軌を逸した審判者のごとき顔さえ見せる。マーラーの大地の歌の口笛を響かせながら、彼は、パリの街を歩む。
ミステリーの側面からいえば、ナディアという魅力的な語り手によって導かれていく推理劇である。ミステリーとして間違いなく、高い水準にある作品である。事件に対する哲学的考察のただなかに、悪魔が相貌を現す。
カケルは、殺人という行為は、生物的な殺人と観念的な殺人に大別される、とする。前者は、自己保存本能に駆られて犯す、巷にありふれた殺人である。観念的な殺人について、観念を悪魔に譬えて、カケルは次のように言う。
これに憑かれて行われる殺人は、人間を生きた道具に使って、なにか人間以外のものが犯す殺人です。つまり、犯人は、彼ではない。彼に憑き、彼を操っているものこそ真の犯人なのです
この本の全体が、観念の殺人の解明を目指して書かれたものだとも言える。執筆当時の作者の念頭に置かれたのは、政治的な党派性であった。だが、現在、観念という言葉によって多くの人の脳裡に浮かぶのは、世界の様々な原理主義、あるいは、カルト的な宗教だろう。また、ウルトラ化したエコロジー運動もその一つに違いない。
この本は、当時の作者の思惑を越えて、現在の観念の考察にも大きな示唆を与えてくれる。観念の持つ自己運動性について、些かなりとも懸念を覚えている人にとっては一読の価値がある。
ミステリーの側面からいえば、ナディアという魅力的な語り手によって導かれていく推理劇である。ミステリーとして間違いなく、高い水準にある作品である。事件に対する哲学的考察のただなかに、悪魔が相貌を現す。
カケルは、殺人という行為は、生物的な殺人と観念的な殺人に大別される、とする。前者は、自己保存本能に駆られて犯す、巷にありふれた殺人である。観念的な殺人について、観念を悪魔に譬えて、カケルは次のように言う。
これに憑かれて行われる殺人は、人間を生きた道具に使って、なにか人間以外のものが犯す殺人です。つまり、犯人は、彼ではない。彼に憑き、彼を操っているものこそ真の犯人なのです
この本の全体が、観念の殺人の解明を目指して書かれたものだとも言える。執筆当時の作者の念頭に置かれたのは、政治的な党派性であった。だが、現在、観念という言葉によって多くの人の脳裡に浮かぶのは、世界の様々な原理主義、あるいは、カルト的な宗教だろう。また、ウルトラ化したエコロジー運動もその一つに違いない。
この本は、当時の作者の思惑を越えて、現在の観念の考察にも大きな示唆を与えてくれる。観念の持つ自己運動性について、些かなりとも懸念を覚えている人にとっては一読の価値がある。
