学びの要素がしっかりとあります。市場が決算の情報を吸収するには時間がかかります(P138)とか、サプライヤーと大口顧客に関する株価はタイムラグがある(P143) 意外にしっかりと反映されないものというのを研究結果から読み解くのは面白いです。
「何を」投資するかという章は読むべき価値があります。様々な投資の本を読みましたが、「何を」ということについて書いた本は少ないです。余裕資金なのか、将来使う資金なのか、他人のお金なのか。それで投資戦略が変わるのですが、しばしば私たちはそこを忘れてしまいます。
ポイントを列挙するので読みたい項目があればぜひ読んでみてください。
・情報の取り方で差をつける(投資先は地元)
・情報の解読法で差をつける(投資業界のスパイを活用)
・人間の認知バイアスを理解し、投資に活かす(過去の経験、一物二価)
・市場のプレーヤーのインセンティブを理解し、投資に活かす
・「投資業界の聖杯」(他人に何やかんや言われない余裕資金)
・バフェットの言葉から、10年間売るずに持つ気がない銘柄は、10分でも持つべきではない。
・チェックリストを使用する
・ストックピッチをやってはどうか
こういったことを比較的平易な文章で書いてあります。本書を読んで理解すると随分投資スタイルが変わってくると思います。中級以上の投資家は一度は目を通すことをお勧めします。
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