さすがロン・ハワード監督、一級のSF作品に仕上がっている。キーイベントを取り上げたローグワンとは異なり、スターウォーズ本編のストーリーとは直接関係性がないが、ハン・ソロのイメージを壊さないキャラ付けやランド・カルリジアンの素性も違和感が無く、少し冒険活劇色が強いが、ⅦやⅧの様にスターウォーズファンを裏切る様な事はない出来映え。
オールデン・エアエンライクの演技は、若きハン・ソロらしい粗削りさと小手先感と向こう見ずさを上手く演じていたし、犯罪者ながらも自分と同じ弱者を見捨てない正義感を垣間見せるシナリオもなかなか良かった。
チュー・バッカとの心根の繋がりの掘り下げが少し物足りないが、その分ランドの相棒役L3-37の存在感が凄かった。寺沢武一作の漫画コブラのアンドロイド・レディーを思い出させるイイ女のドロイドで、思いを遂げるシーンが印象深い。全般的に女性が力強った点が良かったな。
本作は完全なスピンオフであり、製作の自由度が高かったとは言え若々しく思いきりのいい作風が心地よい。一つ一つのディテールも確りしていて、単体で観ればスターウォーズの世界で生きる人々をジェダイと違った角度から愉しめる、十分にコレクションに加えられる痛快作だと思う。
この終わり方だと波乱の続編が有りそうなので楽しみだ。

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