女性の社会進出が進むアメリカで、高学歴女性の「主婦回帰」が起こっているという。彼女らの反面教師は、
フェミニズムが台頭した世代の母親たち。外であくせく働いた彼女たちだ。
子供への食の安全から、野菜や鶏を育てて、パンも自分で焼く。すてきな田舎暮らしをプログで発信。会社
でのキャリアを捨て、家庭中心の生活に回帰する。そんな新しいかたちでの「主婦」の姿が紹介されている。
「主婦回帰」には、景気の低迷で、大卒でも仕事がないし、就職しても低収入でやりがいに乏しいことが理由
の一つとして挙げられている。また、母親世代への反発に映るところもあるし、食品汚染への嫌悪もありそうだ。
ただし、この「主婦」になるには、ちょっと難しそうである。本書では触れられていないが、夫の十分な稼ぎ
がなければ不可能とおもえる。日本においても、高学歴女性の立場は、似ているのかもしれない。この家事に
やりがいを見出さそうとする現象が単なる流行に終わるか、それとも新たなる動きをつくるのか注目していたい。
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