2014年3月に約2万5千円で買い、1年半使ってきた。現在(2015年9月)は3万2千円。円安のせいだろうか(?)、7千円も値上がりしていることを、まず指摘しておく。
さて、私は1年のうち3分の1くらいを海外で過ごし、本品を空港でcheck-in baggageとして預ける回数が年20~30回くらいにはなる、そこそこのヘビーユーザーだが、使い始めて早々に外部を覆うナイロンが破損した。
原因は、見た目にも明確。内部構造物とナイロンが擦れ合う部分が上部にあるため、ここに強い力が加えられると、ナイロンが擦り切れてしまうのだ(写真ご参照)。初めて破損したのは、ある空港に荷物を預けた時。使い始めて半年ほど、空港に預けた回数は10回にも満たない時期だった。
それ以降は、破損箇所を衝撃から守るためビニールテープを張っていて、破損の広がりは食い止められているが、空港で2~3回も預けると、テープが破れる。つまり、空港で荷物を預ける度に、この特定の箇所に負荷がかかり続けているということだ。テープが破損する度に張り替えている。
ナイロンが破損するまでの期間が、いかにも短すぎる。名の通ったブランド品としては頂けない。テープが傷んでいく様子も見るにつけ、この特定の箇所の設計がそもそもミスだったという疑いを深めている。ストレスチェックが不十分だったのだろうか。空港で荷物を預ける機会がないというユーザーにとっては、良品だろう。でも、そんなユーザー、いるか???
対照的に、他の部分は至って頑丈。手で引くだけではなく、縦にしても横にしても持ち上げやすい取っ手も便利だ。黒を基調に赤をポイントとしたシンプルなデザインも格好いい。
しかし、上部の特定の箇所のナイロンがあっという間に破損しやすいという超脆弱ポイントは、結構致命的だと思われる。7千円も値上げされているのなら、なおさらである。