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ノーカントリー (字幕版)

 (3,203)8.12時間2分2007R15+
荒野で狩をしていたベトナム帰還兵のモスは、偶然ギャングたちの死体と麻薬絡みの大金200万ドルを発見。 その金を奪ったモスは逃走するが、ギャングに雇われた殺し屋シガーは、邪魔者を次々と殺しながら執拗に彼の行方を追う。事件の発覚後、保安官のベルは二人の行方を探るが、彼らの運命は予測もしない衝撃の結末を迎え・・・。
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Amazonオリジナル『シンデレラ』9月3日独占配信開始

「ピッチ・パーフェクト」の脚本家ケイ・キャノンが、有名なおとぎ話を大胆に作り変えた現代風ミュージカル映画「シンデレラ」。大きな夢を抱く野心家のヒロイン(カミラ・カベロ)が、ファビュラス・ゴッドマザーの魔法の力を借りて、夢を実現させようと奮闘。共演者は、イディナ・メンゼル、ミニー・ドライヴァー、ジェームズ・コーデン、ニコラス・ガリツィン、ビリー・ポーター、ピアース・ブロスナンと豪華な顔ぶれ。
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詳細

出演
ウディ・ハレルソンケリー・マクドナルド
プロデューサー
イーサン・コーエンスコット・ルーディンロバート・グラフ
提供
Paramount
レーティング
15歳以上対象
購入権
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フォーマット
Prime Video(オンラインビデオをストリーミング再生)
デバイス
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レビュー

5つ星のうち4.3

3203件のグローバルレーティング

  1. 61%のレビュー結果:星5つ
  2. 21%のレビュー結果:星4つ
  3. 10%のレビュー結果:星3つ
  4. 6%のレビュー結果:星2つ
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テラシマ1172019/05/19に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
個人的に大好き。
確認済みの購入
ノーカントリー大好きなんです。
原作も読みましたが、
日本での題名が『血と暴力の国(要は米国の事)』で、

『No Country for Old Men』は、
"老人には居場所の無い国"みたいな意味です。

めちゃくちゃ面白くて好きです。
バルデムさんのマッシュルームカットのどギツイ感じが大好き笑

最初の保安官を手錠で絞め○す時の顔と、床に着いたウエスタンブーツでもがいた靴の踵の跡…
なんかやっぱコーエン兄弟のああ云ったシーンて凄惨なんだよね。
印象に残ると言うか。。

ちなみに『アントン・シガー』の"シガー"ってのは、『砂糖』って意味の他に、
『麻薬』って意味があるんだけど、
どちらかと言うと、こちらが元なんじゃないかと思う。

カウボーイがメキシカンマフィアの犬(ピットブル?)から逃げる時の、川を渡ってからハンドガンのマガジンを抜いて、先ず振ってから、水気を飛ばして、最後に『フッ!』って息を吹き掛けてから瞬時に後ろに振り返って発砲するあの一連のシーンの緊迫感とか大好きなんです。

ところでジョシュ・ブローリン演じるモスは、
ベトナム帰還兵なんだけど、
2回派遣されている内の、
特に片方の年が、『ベトナム戦争が超激化』した年の内の一つで、
状況は超泥沼化してて、地獄絵図の状態になったような年で、
実際アメリカはここで『枯葉剤』も投入し始める。

そんな戦況から生きて帰ってこれて、
尚且つまだ他の年にも従軍していたモスは、『列記とした戦闘のエキスパート』だよ。

ショットガンは買ったはなから『カットオフ』するし、小回りが効くようにより柄を切り詰めて短くしたりね。

だからこそ唯一『シガー』に対抗出来たんだろう。

個人的にトミー・リー・ジョーンズが最後に奥さんに話している夢の話が好きで、
『あともう少し頑張っていたら、偉大な親父や祖父が到達出来た、闘い抜いた後の地』に行く事が出来たのに、
そこで夢が覚めた。
『その先には親父達が焚き火をして温めて待ってくれているのが分かっていたのに…』
てな話しが凄い好き。

トミー・リー・ジョーンズは父親達に到達する前に、自分からギブアップして闘いを辞めてしまった。

途中で話してる
『首輪を付けた老人が保護されて、年金受け取り詐欺をしていた夫婦が捕まったらしい』てな話しも印象的で、
『しかも被害者は殺されて庭の花壇に埋められる前に虐待もされていたらしい』って事件に、

『もう世の中が分からない』『着いていけない』って頭を抱えているんだけど、
トミー・リー・ジョーンズ扮する保安官は的確にシガーの跡を追跡出来てもいる。。

だからラストのラストに話す、
『マック叔父』の話は凄く重要なんだと思います。
『理不尽な"死"』や、『理不尽な暴力』と言うのは実はずっと昔からあった。
話に出てくるマック叔父は、家に居たところを数人の馬に乗ったアメリカ先住民(インディアン系?)の男達に向こうから突然散弾銃で撃たれた。
家の玄関先にそのまま倒れ込み、肺を撃ち抜かれていた事が分かっていたから、もう自分が助からないってのは分かっていた。
奥さんが必死で介抱する中も、マックは銃を腕に抱いて、先住民達から目を離さなかった。
その様子をただ黙って向こうから見ていた男達は先住民の言葉で何か言うと走り去って行った。

『その後マック叔父が死んでからも、夫人の方は再婚はしなかった。ただその場所に住み続けた』
ってのは、マック叔父も、奥さんも、
トミーリージョーンズ以上に『闘い続けた』って事なんだと思う。
要は『昔も今も』変わっていなくて、
『戦い続けるか、辞めるか』にあるんだと言うことじゃないかと思います。

まあラストに三つ巴の戦いになるかと思いきや、終わるんだけど、
そこがまた良い。
個人的には大好きな終わり方です。

ところで、『理不尽な暴力や事件』は何も今始まった訳じゃなく、
ずっと昔からあった事で、
事実アメリカは血を流して、暴力の果てに存在している…てのが本格なところでもあるんだけど、
実際日本でも江戸時代ぐらいの昔は、田んぼに普通に生首が落っこちてたり、
刀の切れ味試すだけにその辺の通行人斬り殺してた輩もいるぐらいだし、
平均寿命が短かった分犯罪や殺人を犯す人間の年齢もずっと若かったでしょう。
『昨今少年犯罪が激化する』なんて嘘、嘘。昔はもっと12歳〜16,7歳くらいの若者が、もっと派手に、人目に付かない場所でもっと凄い事をやっていたでしょう。しかも複数若しくは集団で。DNA検査なんて無いし、指紋検証も無いし、カメラなんて先ず無かった訳で、おまけに昔のお役所『お上』も、貧乏人やたかが百姓が一人二人殺されたからって、先ず動きません。
だからこそ昔は町や村ぐるみの結束力は硬かった訳で…
だから理不尽な『死』や理不尽な『暴力』は何もアメリカだけじゃなく、
日本以外にも何処にでもあった話し。

ただ、それでもシガーは異常なんだけどね。

個人的に凄い笑えて好きなシーンとして、シガーが途中で立ち寄ったガソスタみたいなところで、
質問を無視されたことに切れたのか、
店主のオッチャンの質問がウザかったのか分からないけど、

『お前いつも何時に寝る?』
『何時に店を閉める?』

『その頃にまた来る』

とか嫌すぎる会話してんのが爆笑してしまうんだけど、
これがもし自分だったら怖いよなあ。。笑

バルデムの一々する表情がめちゃくちゃ好きです笑
モーテルでのメキシコ人の追っ手達との銃撃戦は凄いですね。。

凄惨さが。。

ところで、ある程度英語を聴き取れる人は何となく分かると思うんですが、
ノーカントリーの『米語』は訛ってます笑
コーエン兄弟の作品、ファーゴなんかは良く同じで、
結構その土地の、映画の舞台になった話し方を良く再現してたりします。

『ファーゴ』の"ノースアメリカ"は英語で言う東北弁、ズーズー弁に近い。
「んだ〜、んだ〜。そんだなー。」
的な感じで話します。凄くゆっくりした、間延びした英語、実に田舎臭いんです。

ノーカントリーの舞台である、
テキサスの英語は、アメリカでも代表的な『南部訛り』。
日本で言うならば…『沖縄弁』。。でしょうか。
英語の中でも、かなり『クセが強い』ものとなります。

良く映画で、『テキサス』の人間、特に男の子なんかを『カッペ、カッペ』って田舎者扱いしたりするのは、
ある種こう言った、『特に強い訛り』にも由来しているのかも知れません。

・・・まあ実際、南部の方は特に砂漠地帯が広く、確かに何も無い土地が多いのですが。。
『ケンタッキー州』や『テキサス州』は、その代表例と言えるかと思います。

また西部で言うと、テキサス、ニュー・メキシコ、コロラド、アリゾナ、、
この辺りは昔はそもそもメキシコ領だった訳で、アメリカが大昔に戦争で分捕った土地なんです。

だから、州内の地名も、サン・フランシスコ、ロス・エンジェレス、サン・ホセ、サン・アントニオ、、、
なんか、特に『スペイン語』の土地名をそのまんま使っています。
メキシコからの移民問題も、より複雑なのが分かると思います。
元々は自分達の国だった場所に逃げ込んでるんです。

また、歴史的に、今でこそ少ないのですが、当時この『南部アメリカ』特有の訛り米語で話す特徴的な人達が居ました。

それが黒人さん達です。
アフリカ系アメリカ人。
黒人さん達は昔、南部の方で売られていた訳で、自然訛りも強くなったんだとか。今でこそ、かなりそれも少なくなったようですが。

だから元来『南部の人達』ってのは、元々『素行』が良く無い人達が集まっていた訳なんです。

北アメリカには『スイス』『ノルウェー』『イギリス』から来た人達が多く、北欧は特に教養があったとか。
『教会』やキリスト教者が多かった訳ですから。

一方、南は『人身売買』、
アフリカで先住民を『拉致』して、
本国で売り飛ばす。
ってな、事をやって心が痛まず、
平気で金儲けしようと集まった輩が多く、本来ガラの悪い人間が多く、
ハナから『宗教』とかは全く信じていない様な輩がワサワサ集まっていた訳です。

実際私も昔、南部の方に旅行に行った際、向こうのバスの運転手に
『おい、お前降りろ』とか言われて、
砂漠地帯のハイウェイのど真ん中で急に降ろされたりしました。
次に来たバスの運ちゃんがタダで乗せてくれて、
『ゴメンな、コッチの方は未だそう言う閉鎖的な人間が多いいんだ。。』
『血なんだろうな』
とか話してくれました。

『やっぱそう言うのって遺伝すんのかなあ??』とか思った事もあります。

ノーカントリーでも検問所のオッチャンが、
『ベトナム帰還兵』だって分かった瞬間態度変えてきたでしょ。
特にモスは白人だしね。

この辺を踏まえて見ても、ノーカントリーはとても感慨深い映画なんだと思っています。

だから吹き替えの時は綺麗な日本語にしちゃダメですね。
訛ってて欲しいです笑

ノーカントリーは結構因縁の深い映画なんだと思っています。
とても好きな映画です。
99人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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igamazon2018/11/24に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
最初☆1で投稿しましたが、1年経って☆5に改めます。すみませんでした・・・!  >旧件名:この映画の良さが全く分からない私は、もう映画を見るべきではないのかも知れない。。。
確認済みの購入
最初は、以下のようなコメントを書いたのです。でも、ふとしたときにこの映画の独特な緊張感のある各シーンを思い出している自分に気付き、時間をかけて少しずつ、あの映画は何が言いたかったんだろうなあと考えていました。やはり万人受けする映画とは思いませんが、人の心にズッシリと残るものが良い芸術だとするならば、これは紛れもない傑作だと思います。
(最初はレンタルで観ましたが、どうせ何度も観る確信を得たので、結局買いましたw)

>>>
色々と評価の高い映画ということで観ましたが、私には2時間ドブに捨てたとしか思えませんでした。。。
個人的にバードマンとかゼログラビティとか何が言いたいのかよく分からない映画が苦手なのですが、その最たる例でした。
途中までは何かすごい結末がありそう!という感じでワクワクしたのですが、最後は単に制作の時間がなくなったのか、やっつけかなあと思いました。
この映画を絶賛してる方も多いですが、何かよく分からないものを良いということが通である、みたいな感覚ではなく、本当に良いと思われたんですかね。。。?そうだとすると、私は映画を観るに値する感受性が無いのかも。。。と自信を喪失するくらいつまらなかったです笑
59人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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シガスカオ2018/08/10に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
シガーの存在感があり過ぎて笑えてしまった
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何度か観ているこの『ノーカントリー』だけど、何度見てもハビエル・バルデムが演ずるアントン・シガーの強烈さに圧倒される・・・・というか笑えてしまう。
映画の中での役割としては、シガーは差し詰め「暴力のみで世界を支配しようとする」キャラクターなのであろうけど、顔だけで十分支配しとるわ!w
ともかくも、コーエン兄弟による演出なのか原作は未読なので原作にそうした設定があるのか知らないけど、牛舎で牛を殺す圧縮空気ボンベ銃を人殺しに使う、だけでなくドアの鍵まで吹っ飛ばす道具として使うだなんて誰が考えたんだ?と思うほど秀逸なアイデアだと思うし、ホラー映画か?と見紛う(見紛えてないのかも?)ほどのこわーいアントン・シガーを、これでもかというくらいに色々な角度から楽しめる映画であることは間違いありません。
それはそれとして、映画としてはやや難解で、ストーリーも謎解きを色々と楽しめるように作っているようでもあり、テーマ的なところも哲学的な解釈が必要だったりするところが、いい塩梅になっていると思います。何つーか、如何にもアカデミー賞などのブランド映画賞好みの映画という感じ。映像も美しくてスキがないし画面の作り方がとても上手いです。
多分、00年代の映画としてはアメリカ映画では十指に入るほどの傑作だと思います。
40人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ふんごおんご2018/10/05に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
呆気に取られる終わり方
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え、ここで終わる!?という所で終わる。
普通そういう映画って、「なんじゃそりゃ」「訳わかんない」「つまんない」で片付けられてしまうんだけど、この映画はそうならない、何か圧倒されるような面白さがあった。
むしろこの難解な映画を理解しきれない自分の方が、未熟で恥ずかしく感じるような、妙な余韻に浸ってる。

殺し屋シガーを演じるハビエル・バルデムは「それでも恋するバルセロナ」で魅力的なスペイン人画家を演じ、スカーレット・ヨハンスンやペネロペ・クルスと同様に私もすっかり彼に恋したんだけど、……これ本当に同一人物なのか?と疑うほどの変わりよう。
髪型だけじゃなくて、顔が違う。すごい。怖い。
あのセクシーな色男はどこへ行ったの。

実は10年前にも一度この映画を観ていて、20歳そこそこだったその頃にはこの映画の良さがさっっぱり解らずに「退屈」という感想しか持たなかったんだけど、今観返すと感じ方が全然違う。
惹き込まれる実に面白い映画でした。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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さかたんしげるん2018/08/13に日本でレビュー済み
3.0/星5つ中
ただ純粋に殺しの哲学を楽しむ映画
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細かいストーリー展開や、登場人物の発言内容など、深入りしたくなる要素はありますが、この映画は純粋にアントン・シガーの殺しの哲学を楽しむことに価値があると思います。
逆に、それを踏まえずに見ると不完全燃焼というかスッキリせずよく分からない映画として酷評してしまうことになりそうです。
バルビス・バルデム演じるアントン・シガーの殺し屋としてのルールは何なのか、思いをはせることがこの映画の醍醐味です。
彼は決して手当たり次第に殺しているわけではなく、シガーとの異様な問答にしどろもどろしながらも殺されずに済んだ雑貨店の店主や、シガーを追跡して近くまで迫りながらも殺されずに済んだトミー・リー・ジョーンズや、シガーの顔を見たにも関わらず殺されなかった少年たちは、彼の殺しのルールには当てはまらなかったわけですので、非情な殺し屋にも何らかのルールがあることが伺えます。
それを考えると、次々と殺されていった人たちも、彼とのやりとりのなかで何か生き残る方策があったのではないかと思えます。
シガーと遭遇して自分は生き残れるか、それを考えてみるのも一興ですね。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Montina Max2019/02/16に日本でレビュー済み
2.0/星5つ中
主人公より追跡者が主役?(ネタバレあり)
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これはトミー・リー・ジョーンズの回想なのだろうか?冒頭でなにやらしゃべってると思ったら場面が切り替わって、
ギャング同士の抗争からのネコババ→逃走劇に変化。
その後はひたすら追跡者であるシガー(ハビエル・バルデム)の殺人ばっか見せられる。
主人公すら殺して金を回収し、さらに次の殺しへ、と続くのだが、途中でいい加減食傷気味になる。
まだ続くんかこれと思ったところで、いきなり急展開してシガーは行方をくらまし、
語り手であるトミー・リー・ジョーンズと妻の朝の会話で「こんな夢をみたよ」って。

は? なんだこれ? モヤるんすけど。ってのが素直な感想。
3回みてるのに印象に残るのはハビエル・バルデムの無慈悲な殺人ばっか。
なんだろうなああと思いつつクレジット見たらコーエン監督作品だった。
この映画が高評価な理由がまったく思いつかず、
やっぱり自分はコーエン作品と相性が悪いとつくづく思わされた。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ゆうくん2020/09/20に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
救いのなさでは屈指の現代犯罪映画の傑作
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1996年「ファーゴ」に続く監督コーエン兄弟による犯罪スリラーの傑作。2008年のアカデミー賞で8部門ノミネート、4部門受賞の衝撃にも表れる、米国の犯罪社会の宿痾を凶悪なる処刑人の姿を通して映した異色の作品だ。
特にハビエル・バルデム演じるシガーの冷酷無比の殺し屋振りが圧巻で、ジョシュ・ブローニン演じる二度のベトナム戦争経験を持つモスを追い詰める幾度のシーンの緊迫感は驚くべき戦慄を味わえる。
二人を追う連邦保安官ベルのトミー・リー・ジョーンズの演技が霞むほどの存在感はまさに圧巻だ。
米国の麻薬犯罪を扱う作品は数多いが、中でもR15規制の本作は、血の量こそ少なめだが追われる男の心理描写と冷徹なハンターの言動と行動が醸し出す独特の規律が実に克明で恐ろしい一級品だ。観客への迫り方は、ブラピとモーガン・フリーマン共演の「セブン」のテイストに近いだろう。
米国での原作名「血と暴力の国」と映画名「ノーカントリー・フォー・ザ・オールド・マン」は、かつて国を開いた国民や公権力の手に負えなくなるまで腐敗した犯罪社会に無力感が漂う米国を鋭く描く。
ラストシーンでのベル保安官の父親が「諦めるな」と説くのが唯一の救いだ。
西部開拓史でのネイティブアメリカン(インディアン)への虐待、黒人への奴隷制や南北戦争、禁酒法時代の混沌や二度の世界大戦、ベトナム戦争や中東戦争を経験してきた米国とは多くの障害との対決の歴史であり、これからも新たな敵から逃げてはならないと。
常に存在するシガーの様な悪魔と対峙する気骨を喪ったら、それは米国を放棄することだと諭す。
この主張にキチンと反応した米国映画界の魂は、いまだ健在と言う証左なのだろう。
サスペンス&スリラーから力を貰える作品はなかなか少ないが、コーエン兄弟の存在価値とは存外に米国社会にとって大きいと改めて感じさせる、ヒリヒリとした傑作です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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レイヴン2018/10/20に日本でレビュー済み
1.0/星5つ中
時間の無駄
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ネタバレを含みます

そもそも最初の警察官殺しですが警察署か交番か分かりませんが一人と言うのは有り得るのでしょうか?しかも殺される直前まで保安官と話していたのに。
その後の対応もまるで警察官殺しなんて知らないと言わんばかりの内容であり、そもそも複数の現場で全く同じ手口で鍵が抉じ開けられているのに無関心な保安官にも腹が立ちます。
無関係な市民が何人も同じ手口で死んでいるのにも関わらず、捜査範囲の拡大や、規制線を張らない警察は最早無能としか言えません。
様々な場所で手袋をしていない為に指紋はべっとりついているはずなのに調べもしない警察は居る意味があったのでしょうか?
極めつけはビルでの射殺です、これだけ派手な事をされながらも警察は動かず、精々動くのは無能保安官一人
いくら舞台が昔だとしてもあまりにもお粗末でしかありません、結局内容としては殺し屋すげー、と言う時間の無駄な映画です。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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