面白かったんですが、「このミス1位」を売り文句にしてるのはマイナス要因かも。
帯に小さく「(一応このミス1位です)」にしといた方が良かったんじゃないか?
さておき、「十戒第五項目がなんでタイムトラベルに結びつくんだ?」で手にしました。
なぜ”あの日”が特異点になっているかが焦点になると思われるのですが
それに対する回答はないですね。
恐らく、その日にタイムトラベラーの中国人がノックスの眼前に現れる必要があり
歴史的整合性のために特異点になっているのではなかろうか。
(故に、双方向で行き交えるのはその日だけ)
そして第五項目は、後の人物の呼び水として機能すべく存在していると。
以下短評
・引き立て役~
メタな感じでええですね。「アクロイド殺し」の本歌取りみたいなカラクリもあったり。
ただ解説に”原書知らなくても楽しめる”的なことがあったと思うのですが、
他の人のレビューを見る限り、知らないから置いてけぼり感の方が多い印象?
あと法月氏は、ヴァン・ダインよりノックスの方が好きなんだろうな~と。
・バベルの牢獄
これ好き。書籍という媒体ならではの仕掛けも楽しい。
ただ、私が最初にこの技食らったのは、バカミス作品だったりするのですが……。
・論理蒸発
遠い未来では、こんなことも起こりうるのかも知れません。
そう言えば、野崎まどの「know」も”知”の密度を高めて、
脳内にブラックホールを作る話だったなぁ・・・。
さておき、ユアン・チンルウは元の時空に戻れたのか、その答えが分かる作品です。
最初のノックス・マシン以上に物理・量子力学の専門用語が飛び交い
また、引用される過去のミステリー作品の数も多く、筋を踏まえていくだけでも難儀ですが
このラストシーンは買いたいです。実に良い。
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