とても読みやすく面白い。メディアの進歩により、人間の思考様式ー脳の働きは変化してきたが、インターネットがもたらした影響は極めてドラスティックな変化なのだと、戦慄を覚える。最近ネット中毒についていろいろ読んでいるが、薄っぺらな解説本とは違って、多くの論文や文学の引用がありずしりとした読みごたえがあり一読に値する。
しかし、軽薄な日本語版タイトルが残念。著者に失礼。某「読めない新書」を彷彿とさせるし、第一売れるのか、出版社には熟考してほしかった。
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ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること 単行本 – 2010/7/23
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グーグルで知らないことを検索し、ツイッターで日常をつぶやき、iPadで本を買って読む。さまざまなインターネットメディアを当たり前のように使う日常のなかで、実は私たちの脳は少しずつ変化しているのだ。『クラウド化する世界』 の著者がメディア論から神経科学までを使って暴きだす、まだ誰も知らない驚きの真実。
- ISBN-104791765559
- ISBN-13978-4791765553
- 出版社青土社
- 発売日2010/7/23
- 言語日本語
- 本の長さ364ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「グーグル化」でヒトはバカになる。グーグルで知らないことを検索し、ツイッターで日常をつぶやき、iPadで本を買って読む。さまざまなインターネットメディアを当たり前のように使う日常のなかで、実は私たちの脳は少しずつ変化しているのだ。『クラウド化する世界』の著者がメディア論から神経科学までを使って暴きだす、まだ誰も知らない驚きの真実。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カー,ニコラス・G.
著述家。『ガーディアン』紙などでコラムを連載するほか、多くの有力紙誌に論考を発表。テクノロジーを中心とした社会的、文化的、経済的問題を論じる。『エンサイクロペディア・ブリタニカ』の編集諮問委員会、ならびに世界経済フォーラムのクラウド・コンピューティング・プロジェクト運営委員会のメンバーである
篠儀/直子
名古屋大学大学院(西洋史学)・東京大学大学院(表象文化論)を満期退学後、東京大学などで非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
著述家。『ガーディアン』紙などでコラムを連載するほか、多くの有力紙誌に論考を発表。テクノロジーを中心とした社会的、文化的、経済的問題を論じる。『エンサイクロペディア・ブリタニカ』の編集諮問委員会、ならびに世界経済フォーラムのクラウド・コンピューティング・プロジェクト運営委員会のメンバーである
篠儀/直子
名古屋大学大学院(西洋史学)・東京大学大学院(表象文化論)を満期退学後、東京大学などで非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 青土社 (2010/7/23)
- 発売日 : 2010/7/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 364ページ
- ISBN-10 : 4791765559
- ISBN-13 : 978-4791765553
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,302位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 271位IT
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代のネット社会と、文筆と読書と印刷の歴史を、豊富な文献と深みのある思考力の内容に、とても驚きました!
ニーチェが病気の悪化から手書きの執筆をあきらめ、タイプライターにした話題で「執筆の道具は、われわれの思考に参加するのです」の言葉に、パソコンを利用して文章を書くことが日常化した今、私たちの思考に変化を及ぼしているのかも知れない。
名著『声の文化と文字の文化』の著者で古典学者ウォルター・J・オングの「書くことは意識を高める」や、読むことが及ぼす神経科学の傑作『プルーストとイカ』の発達心理学者メアリアン・ウルフの最先端の考え方を参考にされた内容が、とても嬉しかった。
文字の発達、粘土板、グーテンベルグの印刷技術の成功とビジネス的な挫折、その歴史は興味深かった。
インターネットの普及で、これまでの出版、音楽、流通の産業界に及ぼす変化と影響に触れられ、時代を読み解かれています。
ネット社会になって、長文を読む能力の喪失、それによる思考力の低下の懸念が述べられています。
本書のタイトル『ネット・バカ』というよりも、原題の『THE SHALLOWS』が納得するように思えた読後感です。
ニーチェが病気の悪化から手書きの執筆をあきらめ、タイプライターにした話題で「執筆の道具は、われわれの思考に参加するのです」の言葉に、パソコンを利用して文章を書くことが日常化した今、私たちの思考に変化を及ぼしているのかも知れない。
名著『声の文化と文字の文化』の著者で古典学者ウォルター・J・オングの「書くことは意識を高める」や、読むことが及ぼす神経科学の傑作『プルーストとイカ』の発達心理学者メアリアン・ウルフの最先端の考え方を参考にされた内容が、とても嬉しかった。
文字の発達、粘土板、グーテンベルグの印刷技術の成功とビジネス的な挫折、その歴史は興味深かった。
インターネットの普及で、これまでの出版、音楽、流通の産業界に及ぼす変化と影響に触れられ、時代を読み解かれています。
ネット社会になって、長文を読む能力の喪失、それによる思考力の低下の懸念が述べられています。
本書のタイトル『ネット・バカ』というよりも、原題の『THE SHALLOWS』が納得するように思えた読後感です。
2022年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
邦題が変なので油断してはならない、中身は心理学にも踏み込むハードな内容。
日本ではOffice97で実装されたHyperlinkが登場する。HTMLのアンカータグ、URLリンク、のほうが日本人にはわかりやすい。また、OSのマルチタスクが出てくる。このようにIT初心者、若い人には読みにくいかも。マイナス1.
オートメーションバカに続いて購入してしまったが、この本は邦題が変。さらにIT時代なのに無駄にページが多い。マイナス1.
あえて書こう、著者はITに詳しくないのか、ITにはあって本にはない特性を評価していない。たとえばjpg画像に埋め込まれるEXIFタグ、構造化言語xml/jsonの優れた点。テクノロジーの不安あおったほうが本は売れるのかもしれんけどね。マイナス1.
トルストイやプルーストを読む行為について語るが、著者は一部の変なファン、ハルキの本を読む私が大好き、みたいなファンの存在を知らない。がんばれ著者。マイナス1.
まとめ
良いところもあったので☆☆
日本ではOffice97で実装されたHyperlinkが登場する。HTMLのアンカータグ、URLリンク、のほうが日本人にはわかりやすい。また、OSのマルチタスクが出てくる。このようにIT初心者、若い人には読みにくいかも。マイナス1.
オートメーションバカに続いて購入してしまったが、この本は邦題が変。さらにIT時代なのに無駄にページが多い。マイナス1.
あえて書こう、著者はITに詳しくないのか、ITにはあって本にはない特性を評価していない。たとえばjpg画像に埋め込まれるEXIFタグ、構造化言語xml/jsonの優れた点。テクノロジーの不安あおったほうが本は売れるのかもしれんけどね。マイナス1.
トルストイやプルーストを読む行為について語るが、著者は一部の変なファン、ハルキの本を読む私が大好き、みたいなファンの存在を知らない。がんばれ著者。マイナス1.
まとめ
良いところもあったので☆☆
2013年2月19日に日本でレビュー済み
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ネットメディアの内容の質が新聞やテレビと比べられてどっちが優れているだとか劣っているだとかどこがどう違っているといった議論はしばしばなされるが
私たちがネットを使うことに重点をおいて、それによって私たちの思考の在り方そのものが変わり得るのだということを示した点は斬新に感じた。
ここでは知識人を前提にして考えてみるが、知識人と呼ばれる人々が各々の思考スキーマを形成する段階で本の存在はとても大きかったと言える。
長い歴史、少なくともネットが普及するまでは、筆者の指摘通りグーテンベルクが出版技術を開発してから本が普及し深い思考が得られて初めて知識人になりえたのである。
古代ギリシアの哲学者はこれに含まれないがグーテンベルクの印刷革命までは第四章で書かれている通り口承の知識であり知識人とは別に考えたい。
さてここでネットの出現である。
ネットは使う我々にとってはとても魅力的に移り、検索ボタン一つでなんでも調べられることで我々はなんでも知っているかのような錯覚に陥るが実際は逆である。
ネットで検索する方法は知っているがその各々の事項についてそれらを自分の考えで有機的に結び付けたりする試行錯誤は行われない。
ネットのもたらす影響は本の出現で深い読みができるようになったのと同様になんらかの形で表れてくるに違いない、ネットは私たちにはとても魅力的なのだから。
それが良いか悪いかというのはネット化していく過程でその都度検証されるべきだが
少なくともその思考の過渡期にいる我々はネットが私たちにもたらす影響をよく認識しておかなければならない。
私たちがネットを使うことに重点をおいて、それによって私たちの思考の在り方そのものが変わり得るのだということを示した点は斬新に感じた。
ここでは知識人を前提にして考えてみるが、知識人と呼ばれる人々が各々の思考スキーマを形成する段階で本の存在はとても大きかったと言える。
長い歴史、少なくともネットが普及するまでは、筆者の指摘通りグーテンベルクが出版技術を開発してから本が普及し深い思考が得られて初めて知識人になりえたのである。
古代ギリシアの哲学者はこれに含まれないがグーテンベルクの印刷革命までは第四章で書かれている通り口承の知識であり知識人とは別に考えたい。
さてここでネットの出現である。
ネットは使う我々にとってはとても魅力的に移り、検索ボタン一つでなんでも調べられることで我々はなんでも知っているかのような錯覚に陥るが実際は逆である。
ネットで検索する方法は知っているがその各々の事項についてそれらを自分の考えで有機的に結び付けたりする試行錯誤は行われない。
ネットのもたらす影響は本の出現で深い読みができるようになったのと同様になんらかの形で表れてくるに違いない、ネットは私たちにはとても魅力的なのだから。
それが良いか悪いかというのはネット化していく過程でその都度検証されるべきだが
少なくともその思考の過渡期にいる我々はネットが私たちにもたらす影響をよく認識しておかなければならない。
VINEメンバー
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インターネットによって我々の認知能力や社会行動がどのように変わりうるのかを説いたサイエンスエッセイ。論題そのものは手垢にまみれたものであはるが、脳科学と歴史学から多くの論拠を引き出しており、裾野の広いメディア論に仕上がっている。
著者はまず議論の前提として、人間の脳の可塑性を強調する。物理的なものであれ概念的なものであれ、人間の脳は使用する道具によって機能的にも構造的にも規定されうることを、さまざまな臨床事例や基礎研究を紹介しながら示している。次に、人間を取り巻く道具の歴史を追っている。言語、文字、図形、数字、そしてそれらを記録する石板や羊皮紙などの媒体の変遷や、印刷技術や機械時計がもたらしたブレークスルーなどの話は純粋に技術史として興味をそそられる。書誌学の概略もつかめてよい。(個人的には竹簡・木簡など東洋世界のそれにももっと触れてほしかったところだが。)これに前段の脳科学の知見を絡めれば、人間の精神もまた、どのような面で進化と衰退を経てきたのかが自ずと浮かびあがってくる。著者の比喩を借りて要約すれば、人間の歴史とは、知識をその場で消費するしかなかった原始的な「狩猟採集社会」から、知識を蓄積できる近代的な「農耕社会」へと移行するプロセスであったようだ。
そして時代はインターネットの登場によって「狩猟採集社会」に戻ろうとしている。しかし、人間が「農耕社会」から得た恩恵は単なる知識の貯蔵だけではない。情報の記録と検索ならネットに勝るものは無いが、人間の脳は知識の記憶によってそれ以上のものを生み出すスキーマを形成するらしいからだ。もちろん、情報化社会では求められる知識やそれを生み出すスキーマも変わる部分があるだろうが、長い「農耕社会」で手にした知的装置そのものは失う訳にはいかない。ネットに何を頼り、何を任せないようにするべきか。歴史と科学がそれを教えてくれると気付かされる一冊だった。
著者はまず議論の前提として、人間の脳の可塑性を強調する。物理的なものであれ概念的なものであれ、人間の脳は使用する道具によって機能的にも構造的にも規定されうることを、さまざまな臨床事例や基礎研究を紹介しながら示している。次に、人間を取り巻く道具の歴史を追っている。言語、文字、図形、数字、そしてそれらを記録する石板や羊皮紙などの媒体の変遷や、印刷技術や機械時計がもたらしたブレークスルーなどの話は純粋に技術史として興味をそそられる。書誌学の概略もつかめてよい。(個人的には竹簡・木簡など東洋世界のそれにももっと触れてほしかったところだが。)これに前段の脳科学の知見を絡めれば、人間の精神もまた、どのような面で進化と衰退を経てきたのかが自ずと浮かびあがってくる。著者の比喩を借りて要約すれば、人間の歴史とは、知識をその場で消費するしかなかった原始的な「狩猟採集社会」から、知識を蓄積できる近代的な「農耕社会」へと移行するプロセスであったようだ。
そして時代はインターネットの登場によって「狩猟採集社会」に戻ろうとしている。しかし、人間が「農耕社会」から得た恩恵は単なる知識の貯蔵だけではない。情報の記録と検索ならネットに勝るものは無いが、人間の脳は知識の記憶によってそれ以上のものを生み出すスキーマを形成するらしいからだ。もちろん、情報化社会では求められる知識やそれを生み出すスキーマも変わる部分があるだろうが、長い「農耕社会」で手にした知的装置そのものは失う訳にはいかない。ネットに何を頼り、何を任せないようにするべきか。歴史と科学がそれを教えてくれると気付かされる一冊だった。








