数独の作者は、難問・超難問とされる作品に多くの手筋を巧妙に埋め込み読者[解答者]へ問いかけている。 この手筋の連鎖を解きほぐすことが数独のパズルとしての醍醐味であり、本当の面白さとなっている。
しかし、多くの数独問題集は、問題と解答のみが記載され、ごく一部でヒントとしてわずかな手筋を示しているだけで、作者と読者に距離感があり、特に作者の思いが込められた難問・超難問については、その思いを伝えきれていない。
この問題集では、作者と読者とのコミュニケーションが図れるように「問題ごとのロジック」として問題を解く順番に従った手筋が示されている。 この一連の手筋こそ、作者が読者に伝えたい「気付いて欲しい面白さ」であり、数独の本来の解答は、数字で埋まった最終盤面図ではなく、「作者が生み出した渾身の手筋を示すこと…」と教えてくれている。
まず、本書を手にして、手筋の表記方法を理解しなければならない。 一見、数独の問題を解くよりも難しそうに思えるが、[数独の]上級者であれば、それほど時間がかからず、この表記方法が実に優れたものであると気付くのではないか。
多くの問題を解き、多くの手筋を確認することで、不思議なことに自然と難しい手筋が身についてくるものである。 本書に出会って2か月余りで、それまで塩漬けとなり、なかば諦めていた ☆☆☆☆☆☆☆+ の超難問を次々と制覇できるようになり、多くの作者が仕掛けた罠を楽しんでいるところである。
数独を始めて難問・超難問を目前に足踏みをしている方には、最強の攻略本であり、「諦めるのはまだ早い」ことを教えてくれる必携の一冊としてお奨めしたい。
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