「アップルシード」や「攻殻機動隊」が士郎正宗の代表作になるのは当然なんだけど、個人的に非常に強く偏愛しているのがこの作品。
前作から引き継がれなかったキャラや十分な説明なしにあっさり解決している環境問題などはあるものの、まったく気にならない。むしろ新登場した分隊メンバー(葉花は攻殻の択捉編に出てるけど)や、前作から一転して警察職員になったアンナ(とユニ)が実に魅力的だし、レオナに助けられた麗理香がゆくゆくは新設白バイ隊と絡んでくるのでは?なんて想像を膨らませる伏線もある。前作「F」は画の荒れもひどいし、どうあがいてもパトレイバーのパチモンという批判を免れないし、マシンを擬人化して異常に愛でるといういかにもな定型的キャラ造形はこの人にはしてほしくなかったので、今作でだいぶ警察官らしくなったレオナこそもっと読んでみたいと思える主人公である。
軽いといえば軽いんだけど、その一方で機械と人間の共生という士郎正宗らしいテーマが通底しており、決して読みやすいだけのおちゃらけ漫画ではない。士郎作品の中でも1コマに書き込まれた情報量が恐ろしく多く(そのかわりお約束の欄外注釈は少ない)、何度読み返してもいまだに新しい発見があるのは本当にすごい。軽さとテーマのバランス感覚も含め、読みやすくしかし読み飽きないという非常によくできた作品だと思うし、楽しみながら描いたんだろうなという雰囲気がよく伝わってくるのだ。だからこそ、この続きからまた漫画を描き始めてもいいんじゃないの?と思ってしまうわけ(あと「NEURO HARD」も…)。
前作未読の人やしろまさ初心者にも強くお勧めする。
ドミニオンC1―コンフリクト編 第1話 (Comic borne) (日本語) ペーパーバック – 1995/3/1
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士郎 正宗
(著)
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本の長さ148ページ
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言語日本語
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出版社青心社
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発売日1995/3/1
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ISBN-104878920661
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ISBN-13978-4878920660
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登録情報
- 出版社 : 青心社 (1995/3/1)
- 発売日 : 1995/3/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 148ページ
- ISBN-10 : 4878920661
- ISBN-13 : 978-4878920660
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 735,262位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 260,709位コミック
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月30日に日本でレビュー済み
続編と言って良いのだろうか?
確かにブアクが地球を去った後の世界なのだが、初代でのレオナの相棒がどこにも居ない。他のメンツは相変わらずなのだが(皆、分隊長格になっているけれど)、そこが少し気になった。おまけに細菌雲が除去されてしまった。元々、細菌雲に侵された舞台設定があっての、ブアクだったしグリーンピースでもあったので、少し肩透かしをくらった気分ではある。二人共、逃げ出す意味あったの?
個人的にはパラレルワールドとして読んだ方が良いと思う。
まぁ、良い意味でリアルにはなったし、旧作ではブアク一味だったアンナとユニのセクサロイドコンビがタンクポリスに加わっていて(しかもこれがアンドロイドの権利だのなんだのの話につながる辺りは流石としか)、面白いのは否定しないが、どうにもパトレイバー的になってしまっていて二番煎じ感がシロマサ作品にしては珍しく目立っている。そこがマイナスかなと。
確かにブアクが地球を去った後の世界なのだが、初代でのレオナの相棒がどこにも居ない。他のメンツは相変わらずなのだが(皆、分隊長格になっているけれど)、そこが少し気になった。おまけに細菌雲が除去されてしまった。元々、細菌雲に侵された舞台設定があっての、ブアクだったしグリーンピースでもあったので、少し肩透かしをくらった気分ではある。二人共、逃げ出す意味あったの?
個人的にはパラレルワールドとして読んだ方が良いと思う。
まぁ、良い意味でリアルにはなったし、旧作ではブアク一味だったアンナとユニのセクサロイドコンビがタンクポリスに加わっていて(しかもこれがアンドロイドの権利だのなんだのの話につながる辺りは流石としか)、面白いのは否定しないが、どうにもパトレイバー的になってしまっていて二番煎じ感がシロマサ作品にしては珍しく目立っている。そこがマイナスかなと。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
「ドミニオン」の続編に相当する作品で、大気汚染も科学技術のおかげである程度改善されマスクなしでも外出できるようになった関西地域(恐らく大阪から神戸付近)でのドタバタ刑事活劇。
警察用戦車の次期機種導入にまつわる企業間の対立と裏工作や、警察機構(この世界では自衛隊の一部とも融合しているが)独特のシステムや人事組織に伴うさまざまな問題(例えば女性警察官の婚期の話)、そして国際化やエリート官僚、老人問題など、実にさまざまなトラブルをライトコメディ調に描いている。前作と比較すると地域をある程度限定して関西方面として絞って描いたせいか、大阪弁が随所に見られ、お笑い度を盛り上げているのも○。
前作で敵同士だったアンドロイドが自分の配下に加わったり、一戦車長だった主人公が分隊長となって部下の統率に苦心するありさまなど、人間絡みの「成長」という隠れたテーマの視点から読んでも面白い。もちろん前作に目を通しておく、という前提の上での話しだが。
巻末には「次号は遠日発売」などと冗談交じりで書かれ、前後して「1997年以降に手をかける」という表現がある。それからもう10年近く経っているのだから、もうそろそろ「ドミニオン」の続きにも筆を走らせてほしいものだ(笑)
警察用戦車の次期機種導入にまつわる企業間の対立と裏工作や、警察機構(この世界では自衛隊の一部とも融合しているが)独特のシステムや人事組織に伴うさまざまな問題(例えば女性警察官の婚期の話)、そして国際化やエリート官僚、老人問題など、実にさまざまなトラブルをライトコメディ調に描いている。前作と比較すると地域をある程度限定して関西方面として絞って描いたせいか、大阪弁が随所に見られ、お笑い度を盛り上げているのも○。
前作で敵同士だったアンドロイドが自分の配下に加わったり、一戦車長だった主人公が分隊長となって部下の統率に苦心するありさまなど、人間絡みの「成長」という隠れたテーマの視点から読んでも面白い。もちろん前作に目を通しておく、という前提の上での話しだが。
巻末には「次号は遠日発売」などと冗談交じりで書かれ、前後して「1997年以降に手をかける」という表現がある。それからもう10年近く経っているのだから、もうそろそろ「ドミニオン」の続きにも筆を走らせてほしいものだ(笑)
VINEメンバー
何回目かになるけど、改めて士郎正宗のコミックを無性に読みたくなり、読んでみたが、やっぱり面白い。中でもこのドミニオンは、攻殻機動隊を別格にして、彼の作品の中でもかなり好きな方だ。
荒唐無稽ながら、ディテールにこだわり、メカの細部まで書き込む彼のいいところが出ている。あぁ、本当に面白い。
まだ完結していないはずだから、続き出して欲しいなぁ。
画集だけでは、本当に士郎正宗のコミックの禁断症状が出てしまう。
旧作、全部読みなおそう。
荒唐無稽ながら、ディテールにこだわり、メカの細部まで書き込む彼のいいところが出ている。あぁ、本当に面白い。
まだ完結していないはずだから、続き出して欲しいなぁ。
画集だけでは、本当に士郎正宗のコミックの禁断症状が出てしまう。
旧作、全部読みなおそう。
2009年1月2日に日本でレビュー済み
久々に読み返したらやっぱり面白かった…士郎正宗の本では比較的とっつき易く読みやすい本であるんでSFでポリス物が読みたい人には非常にオススメ。 内容も犯人の捜査から逮捕に至るまでを描いているが、その間にストーリー上関係のない話のやり取り、署のバックヤードの何気無い会話とかがあって活気良く感じ取れるのが何よりも魅力。 あと、前作では犯罪組織の構成員だったアンナとユニが警察に加わりドタバタが更に増量しているのも見所。 そして、いつになったら続刊がでるのか気になるところでもある…
VINEメンバー
近未来のヴィジュアルを描かせたら、この人に勝る人はいない
のではないかな。
アメリカで人気を博した押井守監督の『攻殻機動隊』にせよ
士郎正宗さんの圧倒的な世界観がなければ、描けなかった
でしょう。
ドミニオンは、警官が主人公ですが、踊る大走査線の前に
現場で苦悩する警官を描いているのも、よくものが見えている
人だなぁと思いました。
個人的には、環境汚染のために生体建材という汚染物質を吸収して
成長する建物の外壁という設定には、すごくインスピレーション
を感じました。
のではないかな。
アメリカで人気を博した押井守監督の『攻殻機動隊』にせよ
士郎正宗さんの圧倒的な世界観がなければ、描けなかった
でしょう。
ドミニオンは、警官が主人公ですが、踊る大走査線の前に
現場で苦悩する警官を描いているのも、よくものが見えている
人だなぁと思いました。
個人的には、環境汚染のために生体建材という汚染物質を吸収して
成長する建物の外壁という設定には、すごくインスピレーション
を感じました。
2004年6月15日に日本でレビュー済み
『ドミニオン』は前のエピソードもあるので、
そちらも合わせて読まないと、アンナとユニの関係と読めない行動パターンとレオナとの関係がいささかわかりずらい。
それを抜きにして、「下っ端だったレオナが出世して部下を持つようになってからの活躍」そのものも楽しめるが、シリーズ全体で通しで読みたい。
ベタベタな女同士の「恋のさやあて」をコミカルに描くのは、元々士郎氏がライトなコメディが好きだからだろう。
いやみにならないが、「ベタな展開」なのは、古いような気もするが、それはほんのスパイス程度なので、お気楽にメカ戦とかっとんだアンナ&ユニとレオナの活躍と、「おまわりさんは辛いのよ」なお話を楽しんで読むのがいい。
で、続きはいつ出るんだろう。
そちらも合わせて読まないと、アンナとユニの関係と読めない行動パターンとレオナとの関係がいささかわかりずらい。
それを抜きにして、「下っ端だったレオナが出世して部下を持つようになってからの活躍」そのものも楽しめるが、シリーズ全体で通しで読みたい。
ベタベタな女同士の「恋のさやあて」をコミカルに描くのは、元々士郎氏がライトなコメディが好きだからだろう。
いやみにならないが、「ベタな展開」なのは、古いような気もするが、それはほんのスパイス程度なので、お気楽にメカ戦とかっとんだアンナ&ユニとレオナの活躍と、「おまわりさんは辛いのよ」なお話を楽しんで読むのがいい。
で、続きはいつ出るんだろう。






