ドクター・タチアナの男と女の生物学講座 (日本語) 単行本 – 2004/2/24
オリヴィア・ジャドソン
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
渡辺 政隆
(翻訳)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
その他 の形式およびエディションを表示する
他の形式およびエディションを非表示にする
-
本の長さ405ページ
-
言語日本語
-
出版社光文社
-
発売日2004/2/24
-
ISBN-104334961657
-
ISBN-13978-4334961657
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
1分以内にKindleで Dr Tatiana's Sex Advice to All Creation をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
動物も昆虫もみんなセックスで悩んでいる。セックスと進化のスリリングな関係。
内容(「MARC」データベースより)
気鋭の女性生物学者が、ドクター・タチアナなる一見怪しげなセックスカウンセラーを仕立て上げ、各界の動物たちからの性に関する悩みの相談に答えるという形式で、進化生物学が提供する興味津々のテーマを紹介する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ジャドソン,オリヴィア
1970年ロンドン生まれ。サイエンスライター、ロンドン大学インペリアルカレッジ研究員。米国スタンフォード大学卒業後、英国オックスフォード大学大学院修了。専門は進化生物学。「エコノミスト」誌科学記者を経て現職。ロンドン在住
渡辺/政隆
1955年生まれ。東京大学大学院修了。専門は進化生物学、科学史、科学コミュニケーション。サイエンスライター、文部科学省科学技術政策研究所上席研究官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1970年ロンドン生まれ。サイエンスライター、ロンドン大学インペリアルカレッジ研究員。米国スタンフォード大学卒業後、英国オックスフォード大学大学院修了。専門は進化生物学。「エコノミスト」誌科学記者を経て現職。ロンドン在住
渡辺/政隆
1955年生まれ。東京大学大学院修了。専門は進化生物学、科学史、科学コミュニケーション。サイエンスライター、文部科学省科学技術政策研究所上席研究官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2004/2/24)
- 発売日 : 2004/2/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 405ページ
- ISBN-10 : 4334961657
- ISBN-13 : 978-4334961657
- Amazon 売れ筋ランキング: - 846,469位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
199 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ベスト500レビュアー
オリヴィア・ジャドソンの『ドクター・タチアナの男と女の生物学講座 セックスが生物を進化させた』 (光文社)を読んだ。10数年前に訳出された本。なにかの記事か本で最近になって、その存在を知り遅ればせながら手にした次第。
カバー袖に著者の写真が出ているが、凄い美人! NHKの小郷知子さんよりも美人だ? 目が大きくて!1970年生まれとあるから、訳出当時(2004年)以前の写真とすれば、30歳前後ごろのお写真。オックスフォード大学院で学び、専攻は進化生物学で、本書が「処女」作(!)。
以前、博士号も持っている女性、ジャネット・エンジェルが『コールガール、私は大学教師、そして売春婦』 (筑摩書房)という本を書いたことがある。美人だったかどうかの記憶はないが(?)、オリヴィアさんがこんな本をもし書いたら(昼間は大学で教え、夜はコールガールの体験記)、ベストセラー間違いなし?
ともあれ、ドクター・ジャクソンならぬ、ドクター・タチアナが、動物からのセックス相談(質問)に応えるという形で、「(架空)問答」が展開されている。
「タチアナ先生。私のボーイフレンドは、最高にハンサムなゴールデンポットーです。背中の毛はみごとな金色で、おなかは真っ白でフワフワ。においもすてき。手と足も、すごく上品です。でも、一つだけ困ったことがあります。どうして彼のペニスはあんなにトゲだらけなのでしょうか。タチアナ先生、教えてください」(ガボンの悩める少女)
ゴールデンポットーって猿の一種? ペニスがとげとげ? 知らない。
そういう質問に対してタチアナ先生ならぬ美女ビジョ先生はこんな風に答える。
「それは、それだけよけいにあなたを感じさせるために決まってるじゃない。それが大きな理由だということは、賭けてもいいくらい」「巨大なペニス」「の多くは、中世の拷問道具みたい」「トゲやコブや剛毛が生えており、異様な形状にねじれていたりするの。それに比べれば、ヒトのペニスは凡庸で、誇るべきは寸法だけね」「交尾相手を刺激して少しでもたくさんの精子を取り込ませられる雄や、自分よりも前に交尾した雄の精子を掻き出せるテクニシャンの雄のほうが、ライバルよりもたくさんの遺伝子を残せるはずです」「昆虫と同じように霊長類も、おおよその傾向として、雌が一匹の雄としか交尾しない種のペニスは、小さくてお粗末なのです。ゴリラをごらんなさい。あんなにでかい体なのに、すごい粗チンです」「しかもイボイボもトゲトゲもなし」…
といった回答が寄せられるのである。
ううむ。同じ女性で大学教授でもある萩野アンナ氏の『えろたま』 (中央公論新社)を以前読んだことがある。女性なのに、激しいセックス用語を縦横無尽に使っていたのにも匹敵する筆致といえようか。ちなみにアンナさんはこんな筆致。
「私のオフィスアワーは、チンポではなくパソコンを立ち上げるところから始まる」「万古はわざわざ隠さなくても、元々、女体山の奥深くに隠遁している」「アダルトスポーツジムで、AVを鑑賞しつつ、コキながらこぐ。これがホントのエロバイク、なんてね」「(人間なら100歳以上に相当する12歳のカンガルーが出産したことに対して)交尾に破れもせず、捻挫や心臓発作も起こさなかった老カンガルーはエライ、と私はカンガエルー」「名器といえば『ミミズ千匹』。珍珍の根元から先端まで、無数のミミズが絡みつき、のたくる感じに『とろける』という。膣内に発達したヒダが、無意識の繊毛運動を繰り返し、男子が積極的に動かなくても、ウネウネだけでウグッとくるらしい」……
ううむ、それにしても、ハーバード白熱講義ではないが、タチアナ先生による人間相手のセックス講座があれば、是非同時通訳付きで拝聴したいものだ。質問もしたい?
アダルトビデオだと、保健体育(性教育)の授業で、女(保健)体育教師がいろいろと図解であれこれ男女のアレコレを説明しても分からない童貞男子生徒相手に、「うん、もう仕方ないわね、じゃ、ズボン脱いで。私も…」「ほら、こんなに大きくなるでしょう」「そこが敏感なところよ」「いっぱい出たわね」と具体的な実地授業をするというのはよくあるパターンであるが…。こんな美人教師なら、言葉のやりとりだけでも十分刺激的な授業になるのではないか。
そのほか、24歳になったアフリカゾウが、「頭の中は、セックスのことでいっぱいで、毎晩、エロっぽい夢ばかり見ます。きれいな雌ゾウを見かけようものなら、もうたまりません。おまけに最悪なのは、ペニスが緑色に変わってしまったことです。ぼくは病気なのでしょうか」 (アンボセリの悩めるゾウ)と質問。
「制御不能の攻撃性、異常なまでの性欲、自分の性的状態に対する病的なまでの不安等、20代半ばにさしかかった男性には、どれもみな正常な徴候です。何も心配することはありません」…しかし…という回答(回答の詳細は本書参照のこと)。
そのほか、ダニの近親相姦の問題点や動物の乱婚の実態など…。
動物(アニマル)がいいなら、人間の中にもこんな質問をする人もいるかもしれない。
「タチアナ先生、僕は頭の中は、セックスのことでいっぱいで、毎晩、エロっぽい夢ばかり見ます。先生のようなきれいな女性を見かけようものなら、もうたまりません。おまけに最悪なのは、ペニスの先っちょが最近パクッと割れてしまったことです。ぼくは病気なのでしょうか」とか?
するとタチアナ先生が、アニマル相手とは違って、優しく「そうなの? 研究室にいらっしゃい」と言ったり? いかん、みうらじゅんや睦月影郎の読みすぎか?
ともあれ,この本を読むと、竹内久美子先生の『浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会』 (晶文社・文春文庫)などの一連の作品も想起させられる。
また上野千鶴子先生の『身の下相談にお答えします』 (朝日新聞出版)に於ける性問答(人生相談)も想起させられる。
以前、夕刊フジが朝日連載中の上野氏のこの性相談の刺激的な回答について記事にしていたのを紹介したことがある。
2012年12月12日付「夕刊フジ」(発売は11日)で知ったのだが、12月8日付(別刷「be」欄)で、15歳の男子中学生が「毎日、自分で処理はしているのですが、どうしても本物の女の子の体に触れてみたくてたまりません」「ぼくの悩みは性欲が強すぎて、今年受験だというのに、エッチなことばかり考えて勉強が手に付かないことです」と訴えたところ、上野先生は「知らないことは知っているひとに教えてもらうに限ります。経験豊富な熟女に、土下座してでもよいから、やらせてください、とお願いしてみてください」などと答えたという。そして「(熟女の)ご指導に従って十分な経験を積んだら、ほんとうに好きな女の子に、お願いしましょうね。コンドームの準備は忘れずに」と。
まぁ、タチアナ先生は、動物相手の架空問答集だが、こちらは一応リアルな世界での性問答集故に、未成年にセックスを奨励するのは児童福祉法違反云々との声もある云々と記事は追及していたが、それはさておき、タチアナ先生とウエノ先生…みてくれはともかく、過激な性問答の中身は「五十歩百歩」といえようか…。
上野氏の本は、やはり『スカートの下の劇場 ひとはどうしてパンティにこだわるのか』(河出書房新社)などは面白く読んだ記憶が微かに残っている。
カバー袖に著者の写真が出ているが、凄い美人! NHKの小郷知子さんよりも美人だ? 目が大きくて!1970年生まれとあるから、訳出当時(2004年)以前の写真とすれば、30歳前後ごろのお写真。オックスフォード大学院で学び、専攻は進化生物学で、本書が「処女」作(!)。
以前、博士号も持っている女性、ジャネット・エンジェルが『コールガール、私は大学教師、そして売春婦』 (筑摩書房)という本を書いたことがある。美人だったかどうかの記憶はないが(?)、オリヴィアさんがこんな本をもし書いたら(昼間は大学で教え、夜はコールガールの体験記)、ベストセラー間違いなし?
ともあれ、ドクター・ジャクソンならぬ、ドクター・タチアナが、動物からのセックス相談(質問)に応えるという形で、「(架空)問答」が展開されている。
「タチアナ先生。私のボーイフレンドは、最高にハンサムなゴールデンポットーです。背中の毛はみごとな金色で、おなかは真っ白でフワフワ。においもすてき。手と足も、すごく上品です。でも、一つだけ困ったことがあります。どうして彼のペニスはあんなにトゲだらけなのでしょうか。タチアナ先生、教えてください」(ガボンの悩める少女)
ゴールデンポットーって猿の一種? ペニスがとげとげ? 知らない。
そういう質問に対してタチアナ先生ならぬ美女ビジョ先生はこんな風に答える。
「それは、それだけよけいにあなたを感じさせるために決まってるじゃない。それが大きな理由だということは、賭けてもいいくらい」「巨大なペニス」「の多くは、中世の拷問道具みたい」「トゲやコブや剛毛が生えており、異様な形状にねじれていたりするの。それに比べれば、ヒトのペニスは凡庸で、誇るべきは寸法だけね」「交尾相手を刺激して少しでもたくさんの精子を取り込ませられる雄や、自分よりも前に交尾した雄の精子を掻き出せるテクニシャンの雄のほうが、ライバルよりもたくさんの遺伝子を残せるはずです」「昆虫と同じように霊長類も、おおよその傾向として、雌が一匹の雄としか交尾しない種のペニスは、小さくてお粗末なのです。ゴリラをごらんなさい。あんなにでかい体なのに、すごい粗チンです」「しかもイボイボもトゲトゲもなし」…
といった回答が寄せられるのである。
ううむ。同じ女性で大学教授でもある萩野アンナ氏の『えろたま』 (中央公論新社)を以前読んだことがある。女性なのに、激しいセックス用語を縦横無尽に使っていたのにも匹敵する筆致といえようか。ちなみにアンナさんはこんな筆致。
「私のオフィスアワーは、チンポではなくパソコンを立ち上げるところから始まる」「万古はわざわざ隠さなくても、元々、女体山の奥深くに隠遁している」「アダルトスポーツジムで、AVを鑑賞しつつ、コキながらこぐ。これがホントのエロバイク、なんてね」「(人間なら100歳以上に相当する12歳のカンガルーが出産したことに対して)交尾に破れもせず、捻挫や心臓発作も起こさなかった老カンガルーはエライ、と私はカンガエルー」「名器といえば『ミミズ千匹』。珍珍の根元から先端まで、無数のミミズが絡みつき、のたくる感じに『とろける』という。膣内に発達したヒダが、無意識の繊毛運動を繰り返し、男子が積極的に動かなくても、ウネウネだけでウグッとくるらしい」……
ううむ、それにしても、ハーバード白熱講義ではないが、タチアナ先生による人間相手のセックス講座があれば、是非同時通訳付きで拝聴したいものだ。質問もしたい?
アダルトビデオだと、保健体育(性教育)の授業で、女(保健)体育教師がいろいろと図解であれこれ男女のアレコレを説明しても分からない童貞男子生徒相手に、「うん、もう仕方ないわね、じゃ、ズボン脱いで。私も…」「ほら、こんなに大きくなるでしょう」「そこが敏感なところよ」「いっぱい出たわね」と具体的な実地授業をするというのはよくあるパターンであるが…。こんな美人教師なら、言葉のやりとりだけでも十分刺激的な授業になるのではないか。
そのほか、24歳になったアフリカゾウが、「頭の中は、セックスのことでいっぱいで、毎晩、エロっぽい夢ばかり見ます。きれいな雌ゾウを見かけようものなら、もうたまりません。おまけに最悪なのは、ペニスが緑色に変わってしまったことです。ぼくは病気なのでしょうか」 (アンボセリの悩めるゾウ)と質問。
「制御不能の攻撃性、異常なまでの性欲、自分の性的状態に対する病的なまでの不安等、20代半ばにさしかかった男性には、どれもみな正常な徴候です。何も心配することはありません」…しかし…という回答(回答の詳細は本書参照のこと)。
そのほか、ダニの近親相姦の問題点や動物の乱婚の実態など…。
動物(アニマル)がいいなら、人間の中にもこんな質問をする人もいるかもしれない。
「タチアナ先生、僕は頭の中は、セックスのことでいっぱいで、毎晩、エロっぽい夢ばかり見ます。先生のようなきれいな女性を見かけようものなら、もうたまりません。おまけに最悪なのは、ペニスの先っちょが最近パクッと割れてしまったことです。ぼくは病気なのでしょうか」とか?
するとタチアナ先生が、アニマル相手とは違って、優しく「そうなの? 研究室にいらっしゃい」と言ったり? いかん、みうらじゅんや睦月影郎の読みすぎか?
ともあれ,この本を読むと、竹内久美子先生の『浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会』 (晶文社・文春文庫)などの一連の作品も想起させられる。
また上野千鶴子先生の『身の下相談にお答えします』 (朝日新聞出版)に於ける性問答(人生相談)も想起させられる。
以前、夕刊フジが朝日連載中の上野氏のこの性相談の刺激的な回答について記事にしていたのを紹介したことがある。
2012年12月12日付「夕刊フジ」(発売は11日)で知ったのだが、12月8日付(別刷「be」欄)で、15歳の男子中学生が「毎日、自分で処理はしているのですが、どうしても本物の女の子の体に触れてみたくてたまりません」「ぼくの悩みは性欲が強すぎて、今年受験だというのに、エッチなことばかり考えて勉強が手に付かないことです」と訴えたところ、上野先生は「知らないことは知っているひとに教えてもらうに限ります。経験豊富な熟女に、土下座してでもよいから、やらせてください、とお願いしてみてください」などと答えたという。そして「(熟女の)ご指導に従って十分な経験を積んだら、ほんとうに好きな女の子に、お願いしましょうね。コンドームの準備は忘れずに」と。
まぁ、タチアナ先生は、動物相手の架空問答集だが、こちらは一応リアルな世界での性問答集故に、未成年にセックスを奨励するのは児童福祉法違反云々との声もある云々と記事は追及していたが、それはさておき、タチアナ先生とウエノ先生…みてくれはともかく、過激な性問答の中身は「五十歩百歩」といえようか…。
上野氏の本は、やはり『スカートの下の劇場 ひとはどうしてパンティにこだわるのか』(河出書房新社)などは面白く読んだ記憶が微かに残っている。
2013年4月1日に日本でレビュー済み
きちんとした内容なのに買ったことを後悔する本てたまにあるけどそんな一冊。著者はビル・ハミルトンのもとで行動生態学を学び、サイエンスジャーナリストとしても実績のある人物。しかし本書は、セックスカウンセラーのタチアナ博士が動物の性のお悩み相談に答える体で書かれていて、ゴシップ的興味をそそるようなあざとい表現が多い。あとカウンセラーだから仕方ないが、やたら説教臭い。
中身がまっとうである例をあげると、同性愛の進化について、もし同性愛が生物学的適応として進化した表現型であるならと断った上で(そして今のところはっきりした証拠はないと述べた上で)血縁選択説、多面発現説、ヘテロ接合体有利の頻度依存選択説、著者自身のゲノミックコンフリクト説を10ページかけて説明しているという具合。補足と出典で80ページある。
私は好きではないが、タチアナ博士の語り口が気にならず、生殖の多様性に興味がある人なら楽しめる。Kindle版が1000円未満か…それなら買ってみてもいいかも。
中身がまっとうである例をあげると、同性愛の進化について、もし同性愛が生物学的適応として進化した表現型であるならと断った上で(そして今のところはっきりした証拠はないと述べた上で)血縁選択説、多面発現説、ヘテロ接合体有利の頻度依存選択説、著者自身のゲノミックコンフリクト説を10ページかけて説明しているという具合。補足と出典で80ページある。
私は好きではないが、タチアナ博士の語り口が気にならず、生殖の多様性に興味がある人なら楽しめる。Kindle版が1000円未満か…それなら買ってみてもいいかも。
2004年4月3日に日本でレビュー済み
渡辺政隆さんの巻末の訳者あとがきにもある通りあまりに「トンデモ」風な書名にひいてしまいそうになるがこれは本当にまじめな労作である.(渡辺さんの訳はいつもどおりとてもよいです)
巻末に省略されずに載せてある参照論文(これも訳者あとがきにあるとおり光文社えらい!)の読み込みとその整理振りが本文にしっかり現れていて,この手の話は結構読んでいる私でもはじめて聞くような動物行動生態がこれでもかこれでもかというほどてんこ盛りである.
特に最新の行動生態の知見も多く紹介されており中身が濃い.
ところどころに行動生態の究極因について学説のまとめと(きちんと私見であると断りつつ)ジャドソンさんの意見も付されていてお勉強にもなります.
語り口はとても凝っておりそれも一興.
なお余談ながらジャドソンさんは2004年3月来日しており先日その講演を聞く機会がありましたが,スライドがまるで学会発表用みたいなしっかりしたものでとても好感を持ちました.(容姿も本の著者近影にあるとおりのチャーミングな方でした)
巻末に省略されずに載せてある参照論文(これも訳者あとがきにあるとおり光文社えらい!)の読み込みとその整理振りが本文にしっかり現れていて,この手の話は結構読んでいる私でもはじめて聞くような動物行動生態がこれでもかこれでもかというほどてんこ盛りである.
特に最新の行動生態の知見も多く紹介されており中身が濃い.
ところどころに行動生態の究極因について学説のまとめと(きちんと私見であると断りつつ)ジャドソンさんの意見も付されていてお勉強にもなります.
語り口はとても凝っておりそれも一興.
なお余談ながらジャドソンさんは2004年3月来日しており先日その講演を聞く機会がありましたが,スライドがまるで学会発表用みたいなしっかりしたものでとても好感を持ちました.(容姿も本の著者近影にあるとおりのチャーミングな方でした)
2006年9月14日に日本でレビュー済み
はじめ書店で見たときは手にしなかったが、買って正解だった。
いろいろな生物がセックスに関する質問をして、それにタチアナ先生が週刊誌の人生相談みたいに答えるという形式をとっている。セックスの最中に相手を食べてしまうカマキリや、色情狂の彼女に困惑するライオンなど、題材だけでもおもしろい。それが、なぜそういう行動をとるのかが、ユーモアを交えてしっかりときちんと解説してあって、知的な面でも非常におもしろく読めた。
最終章だけ、Q&Aではなく、タチアナ先生が司会をつとめるテレビ番組の様子を描いている。禁欲を説くワムシのローズ嬢や、倒錯したセックスを語る大腸菌さん……。生物に興味がないひとにもおもしろいし、興味を持つようにさせる、そんないい本だ。
いろいろな生物がセックスに関する質問をして、それにタチアナ先生が週刊誌の人生相談みたいに答えるという形式をとっている。セックスの最中に相手を食べてしまうカマキリや、色情狂の彼女に困惑するライオンなど、題材だけでもおもしろい。それが、なぜそういう行動をとるのかが、ユーモアを交えてしっかりときちんと解説してあって、知的な面でも非常におもしろく読めた。
最終章だけ、Q&Aではなく、タチアナ先生が司会をつとめるテレビ番組の様子を描いている。禁欲を説くワムシのローズ嬢や、倒錯したセックスを語る大腸菌さん……。生物に興味がないひとにもおもしろいし、興味を持つようにさせる、そんないい本だ。
他の国からのトップレビュー

Kerry
5つ星のうち5.0
Everything you ever wanted to know about sex and more
2009年6月25日に英国でレビュー済みAmazonで購入
I first read this book a few years ago after I accidentally bought it from a book club (one of those where they send you an 'editor's choice' every month, and I'd forgotten to cancel it). When it arrived though the title sounded intriguing and the blurb on the cover sounded fascinating, so I started to read it. I was glad I did.
From a young age I've always been fascinated by 'why' and 'how' and understanding the reasoning for things, and I'll happily watch some wildlife expert ramble on about some animal I've never heard of before on TV, marvelling at stunning photography and film and the presenter's knowledge of the animal. Having studied psychology at undergraduate level, including social psychology and family groupings and types of relationships, I found Dr Tatiana's advice provided some useful background to the biological basis of some aspects of human social and sexual behaviour (and in fact I used examples from Dr Tatiana in essays during my degree), and a fascinating glimpse into what animals get up to behind closed doors so to speak.
I haven't studied science/biology for a long time now, but Dr Tatiana provides a comprehensive overview of the full range of sexual behaviours across the animal kingdom for those studying biology/evolutionary biology, psychology and related subjects, complete with an extensive bibliography and references at the end of the book (as well as additional explanation where needed in the text), while providing an informative and entertaining read for anyone who just has an interest in the subject. No previous knowledge is required, the long words are explained, and if Dr Tatiana proves anything, it's that there's no such thing as 'normal' sexual behaviour - there are some strange animals out there! But then again, they'd probably think our sexual behaviour's somewhat odd too...
I've just bought another copy of this for a friend, as think (hope) he'll appreciate the humour of the book, and being one of those people who knows a vast amount about nothing in particular, he'll hopefully end up with some more facts, backed by biology, to add to his repository of knowledge, even if it's only that as a species we're a bit of an oddity, and that if they could talk, the animals around would be asking us why on earth we have sex when we know there's no chance of conception, why human females don't display some sort of sign that they're at their most fertile, and why human males limit their chances of passing on their genes to the next generation by staying (largely) with only one partner and continuing to have sex even after she's no longer able to conceive. A fascinating read!
From a young age I've always been fascinated by 'why' and 'how' and understanding the reasoning for things, and I'll happily watch some wildlife expert ramble on about some animal I've never heard of before on TV, marvelling at stunning photography and film and the presenter's knowledge of the animal. Having studied psychology at undergraduate level, including social psychology and family groupings and types of relationships, I found Dr Tatiana's advice provided some useful background to the biological basis of some aspects of human social and sexual behaviour (and in fact I used examples from Dr Tatiana in essays during my degree), and a fascinating glimpse into what animals get up to behind closed doors so to speak.
I haven't studied science/biology for a long time now, but Dr Tatiana provides a comprehensive overview of the full range of sexual behaviours across the animal kingdom for those studying biology/evolutionary biology, psychology and related subjects, complete with an extensive bibliography and references at the end of the book (as well as additional explanation where needed in the text), while providing an informative and entertaining read for anyone who just has an interest in the subject. No previous knowledge is required, the long words are explained, and if Dr Tatiana proves anything, it's that there's no such thing as 'normal' sexual behaviour - there are some strange animals out there! But then again, they'd probably think our sexual behaviour's somewhat odd too...
I've just bought another copy of this for a friend, as think (hope) he'll appreciate the humour of the book, and being one of those people who knows a vast amount about nothing in particular, he'll hopefully end up with some more facts, backed by biology, to add to his repository of knowledge, even if it's only that as a species we're a bit of an oddity, and that if they could talk, the animals around would be asking us why on earth we have sex when we know there's no chance of conception, why human females don't display some sort of sign that they're at their most fertile, and why human males limit their chances of passing on their genes to the next generation by staying (largely) with only one partner and continuing to have sex even after she's no longer able to conceive. A fascinating read!

Lucy
5つ星のうち4.0
Scientifically interesting
2020年2月15日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Interesting and still relevant though now a couple of decades old. I found the jokey 'Dr Tatiana' conceit a bit confusing and unnecessary, but that just maybe because it was published in 2002 and that's not really amusing any more. Lots of good and interesting science in it though.

Gill F.
5つ星のうち5.0
A fascinating book if you are interested in evolutionary biology ...
2016年11月25日に英国でレビュー済みAmazonで購入
A fascinating book if you are interested in evolutionary biology. Each section is introduced by an animal writing a letter (written with wit and a sense of humour) to "agony aunt" Dr.Tatiana about a perceived sexual problem. The answers give clear and detailed explanations as to evolutionary reasons and advantages for the behaviour.

Rhe343
5つ星のうち5.0
Just buy it!
2019年1月27日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Fantastic book, interesting, witty, the first non-fictional book Ive ever actually enjoyed!

devoted bookworm
5つ星のうち5.0
Wonderfully funny!
2015年2月25日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Fantastically funny and easy to read. It was recommended to me by my lecturer and I have enjoyed every section of it. Everything is well explained and written in the form of an agony aunt replying to animals of all shapes and sizes.
現時点ではこのメニューの読み込みに問題があります。