刊行予定を知らされてから、実に30年待たせられました。
この辺の絡みは、巻末の解説に詳しく、当時の事情がわかります。
小説としては、硬派のファンタジーになります。
蛮人コナンなどよりは文明よりですが、タイタンという野蛮な世界がよくわかります。
もともとはゲームブックでラスボスを貼っていた3人の闇の魔術師、そして主人公ら
所々の描写でゲームブックのネタがあったりと、ニヤニヤしながら読んでおります。
もちろん、知らない人にも、とくになろう系などに飽きた人に読んでほしいものです。
単純な善と悪にならず、石を投げれば世界征服を企む魔術師に当たりそうな世界観らしく、
悪対悪らの戦争とそれを止めるべく癖の強い主人公一行、魅力的な悪のキャラクターたち、
また挿絵がいい仕事をしています。
現在、この小説に絡むゲームブックが、ファイティング・ファンタジーコレクションとして予約受付しております。
5冊セットで高いようですが、中古価格が高騰しておるので、実際にはかなりお得になっています。
ぜひ合わせて読んでみてほしいものです。
なお本ですが、文庫より文字が大きく、老眼には大変ありがたいものになっております。
トロール牙峠戦争 (FIGHTING FANTASY) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2021/3/25
スティーブ・ジャクソン
(著)
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本の長さ340ページ
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言語日本語
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出版社新紀元社
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発売日2021/3/25
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ISBN-104775319175
-
ISBN-13978-4775319178
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登録情報
- 出版社 : 新紀元社 (2021/3/25)
- 発売日 : 2021/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 340ページ
- ISBN-10 : 4775319175
- ISBN-13 : 978-4775319178
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年4月5日に日本でレビュー済み
去年の5月頃、巣籠もり需要で約30年振りにダンボール箱の封印を解き、中に詰め込まれた「アナログバーチャルリアリティー」書籍の世界へと耽溺ダイブ!そしてやはりこれら「IFルートパラレルストーリー」の中でも「ソーサリー!」こそは、まさに自分にとって永劫の神宿りゲーであった。
社会人としてフェアプレイで戦闘を潜り抜けつつも、大人パワーでブーム時に理解不能だった地理の繋がりをアハ体験叶った全体像マップを臆面もなくカンニングしつつ一気に四部作をクリアした訳だが、短時間、巻末の呪文の書が覗き見られたり、挿し絵から誘導されたり、宗旨替えを迫られたりetc.と、ファンタジー謎解きとして、おおよそ考え付くありとあらゆるギミックがこれでもかと詰め込まれており、しかも選択肢のバランス感覚(どこまで細かくするかの取捨、及び自身の分岐行為の不自然、理不尽さの払拭)が絶妙!大筋大樹の幹から「カーレ北門四行詩拾い集め」「七匹の大蛇の屠殺」「死のスローベンドア裏ルート踏破」等、最善手枝葉に別れ再び回帰する、ちょっとずつの御褒美でプレイヤーをジワジワとフラグ立てジャンキーに仕立て上げ、手の平でJIGさせる、サンタみたいに恰幅良く人懐こい、島国ロープレマスターの実に老獪で悪辣な手法。
どうやっても倒せず、我知らず変な笑いが漏れてくる、眠れぬラムや名も無き大魔王の影武者ら、尽きせぬクリーチャーの魅力でどんどん先を読み進めたくなると同時に、目の端に留まり、そのシチュエーションがあまりに魅力的であったが故に、我知らず脇道項目に逸れたくなり、いつの間にやらカクハバードで心地よく迷子に酔いしれる事もしばしば。正直、1巻こそマジシャン要素以外は凡庸で単純な印象だが、最終巻の「パラグラフ・ジャンプの鬼懸かりっぷり」に大嵐渦中の如く翻弄されつつも、目眩く禁断の呪法『ZED』の本領に超★感★嘆、突破を諦める意志が微塵にも湧いてこず、ページを捲る手が止まらない、これぞまさに本物の『魔法の書』!!
そんな奇跡の紡ぎ手たるスティーブ・ジャクソン御大直々の手に成る、幻の一大アランシア世界戦記が、こちとらの“死に戻り”ジャンル熱が再燃して、その関連情報を漁り始めた(神田古書店街の、そのテのブツを扱っていそうな所を丹念に巡るも全く見当たらず、店員に直接尋ねても「ゲームブック」という単語概念すら知らない若人のなんと多いことか。かろうじて書泉グランデに、新書の創土社製リバイバル版等が僅かばかり置かれていたが、お目当ての社会思想社や創元推理文庫は無念にも皆無。あと、国会図書館で「恐怖の幻影(なぜオレは新刊発売当時、イアン・ミラーの究極幻想イラストをスルーしていたのか!)」や「ハウス・オブ・ヘル(ホビージャパンver.が、あの安田均邦訳では全く意味不明に唐突に現れてしまっていた最重要合い言葉をどう処理しているのか、異様に気になるw)」を堪能する夢は【コロナ禍による入館抽選】の壁に見事に阻まれた)矢先に、企画が蘇り青天の霹靂的にまさかの刊行を果たしたのだから、まさに渡りに舟、これはもう何も言わずに所有欲を満たす為、粛々と突撃する以外に採るべき道はなかったのだ。
但し唯一ネックとなるのが、税別2500円と、かつてのRPG文庫本とは比較にならない程高価である事だが、幸いにして貰い物のQUOカードが大量に余っていたので、今回ばかりはamazonではなく町の書店にて予約査収。
結果、発売日から貪り読み、本日無事に読了達成!結論として、虚構モノとして凄まじく面白かったのは間違いないが、さりながら「チートステータス巨獣にインチキで攻撃が通った事にすればする程死地に近付く『やられれば助かるのに』システム」、或いは、キャンペーンシナリオの大ボリュームを最大限に活かし切った、自身の記憶蓄積を意図的に活用推奨するループ時空間超越の圧巻嘆息、更に、己の意に反してサイコロ目で強制的に行く先を決められてしまう等々『この分野の暗黙の了解に対する、先駆者自身による裏切り掟破り』とも取れる天才的&悪魔的な閃きが、正直この形態では十二分に発揮されていないと感じられた、例えラストにどんでん返しが待ち受けていたとしても。
以下、ネタバレ含む感想
1 最も気になったのは、イベント・構成のページ配分、ディテール描写のバランスの悪さ。
社会人としてフェアプレイで戦闘を潜り抜けつつも、大人パワーでブーム時に理解不能だった地理の繋がりをアハ体験叶った全体像マップを臆面もなくカンニングしつつ一気に四部作をクリアした訳だが、短時間、巻末の呪文の書が覗き見られたり、挿し絵から誘導されたり、宗旨替えを迫られたりetc.と、ファンタジー謎解きとして、おおよそ考え付くありとあらゆるギミックがこれでもかと詰め込まれており、しかも選択肢のバランス感覚(どこまで細かくするかの取捨、及び自身の分岐行為の不自然、理不尽さの払拭)が絶妙!大筋大樹の幹から「カーレ北門四行詩拾い集め」「七匹の大蛇の屠殺」「死のスローベンドア裏ルート踏破」等、最善手枝葉に別れ再び回帰する、ちょっとずつの御褒美でプレイヤーをジワジワとフラグ立てジャンキーに仕立て上げ、手の平でJIGさせる、サンタみたいに恰幅良く人懐こい、島国ロープレマスターの実に老獪で悪辣な手法。
どうやっても倒せず、我知らず変な笑いが漏れてくる、眠れぬラムや名も無き大魔王の影武者ら、尽きせぬクリーチャーの魅力でどんどん先を読み進めたくなると同時に、目の端に留まり、そのシチュエーションがあまりに魅力的であったが故に、我知らず脇道項目に逸れたくなり、いつの間にやらカクハバードで心地よく迷子に酔いしれる事もしばしば。正直、1巻こそマジシャン要素以外は凡庸で単純な印象だが、最終巻の「パラグラフ・ジャンプの鬼懸かりっぷり」に大嵐渦中の如く翻弄されつつも、目眩く禁断の呪法『ZED』の本領に超★感★嘆、突破を諦める意志が微塵にも湧いてこず、ページを捲る手が止まらない、これぞまさに本物の『魔法の書』!!
そんな奇跡の紡ぎ手たるスティーブ・ジャクソン御大直々の手に成る、幻の一大アランシア世界戦記が、こちとらの“死に戻り”ジャンル熱が再燃して、その関連情報を漁り始めた(神田古書店街の、そのテのブツを扱っていそうな所を丹念に巡るも全く見当たらず、店員に直接尋ねても「ゲームブック」という単語概念すら知らない若人のなんと多いことか。かろうじて書泉グランデに、新書の創土社製リバイバル版等が僅かばかり置かれていたが、お目当ての社会思想社や創元推理文庫は無念にも皆無。あと、国会図書館で「恐怖の幻影(なぜオレは新刊発売当時、イアン・ミラーの究極幻想イラストをスルーしていたのか!)」や「ハウス・オブ・ヘル(ホビージャパンver.が、あの安田均邦訳では全く意味不明に唐突に現れてしまっていた最重要合い言葉をどう処理しているのか、異様に気になるw)」を堪能する夢は【コロナ禍による入館抽選】の壁に見事に阻まれた)矢先に、企画が蘇り青天の霹靂的にまさかの刊行を果たしたのだから、まさに渡りに舟、これはもう何も言わずに所有欲を満たす為、粛々と突撃する以外に採るべき道はなかったのだ。
但し唯一ネックとなるのが、税別2500円と、かつてのRPG文庫本とは比較にならない程高価である事だが、幸いにして貰い物のQUOカードが大量に余っていたので、今回ばかりはamazonではなく町の書店にて予約査収。
結果、発売日から貪り読み、本日無事に読了達成!結論として、虚構モノとして凄まじく面白かったのは間違いないが、さりながら「チートステータス巨獣にインチキで攻撃が通った事にすればする程死地に近付く『やられれば助かるのに』システム」、或いは、キャンペーンシナリオの大ボリュームを最大限に活かし切った、自身の記憶蓄積を意図的に活用推奨するループ時空間超越の圧巻嘆息、更に、己の意に反してサイコロ目で強制的に行く先を決められてしまう等々『この分野の暗黙の了解に対する、先駆者自身による裏切り掟破り』とも取れる天才的&悪魔的な閃きが、正直この形態では十二分に発揮されていないと感じられた、例えラストにどんでん返しが待ち受けていたとしても。
以下、ネタバレ含む感想
1 最も気になったのは、イベント・構成のページ配分、ディテール描写のバランスの悪さ。
2021年4月3日に日本でレビュー済み
『トロール牙峠戦争』です。
ファイティング・ファンタジーシリーズの舞台であるタイタン世界での、悪魔の三人の対立を描いた小説作品、ということです。
対立しているのは主にバルサス・ダイアとザラダン・マーで、ザゴールはこれ単なる引きこもりで、押し込み強盗に宝を持っていかれる哀れな老人じゃないかとしか思えなかった理もしますが。
といってもバルサスもザラダンもNPC的な存在で、主人公はその二人の野望からサラモニスを守ろうとする冒険者、ということになります。
で、その主人公の冒険の物語としては、つまらなくはないですが、そこまで面白いというほどのものでもないというのが率直な感想です。これだったら日本のなろう系ライトノベルの方が数段洗練されている。また、キャラクター的な観点からいっても、主人公サイドの登場人物にはそれほど思い入れがわかないので、微妙としか言いようが無い。まあこれが小説ではなくゲームだったら、読者が自分の分身として選択肢を選びながら冒険をするのでまた別の楽しさになるのでしょうけど。
だが、この作品に読者が求めているのは、そういうところではないと思います。
キャラでいえば、NPC的な悪魔の三人やヤズトロモを見たいのであり、バルサスとザラダンがけっこうマジで軍隊同士をぶつけ合って戦争しているのが、設定を出し惜しみしな感じがして贅沢。
そしてなんといっても世界設定がタイタン舞台であること。だから既視感のある小ネタがあちこちに散りばめられていること。そして、世界観として、中世ヨーロッパ風といいながら妙に小綺麗なナーロッパとは違って、混沌として不潔でドロドロしている独特さ。
そういったものを求めて読む人が全員でしょうから、NPCと世界設定と世界観さえあれば文句もありません。★5
ファイティング・ファンタジーシリーズの舞台であるタイタン世界での、悪魔の三人の対立を描いた小説作品、ということです。
対立しているのは主にバルサス・ダイアとザラダン・マーで、ザゴールはこれ単なる引きこもりで、押し込み強盗に宝を持っていかれる哀れな老人じゃないかとしか思えなかった理もしますが。
といってもバルサスもザラダンもNPC的な存在で、主人公はその二人の野望からサラモニスを守ろうとする冒険者、ということになります。
で、その主人公の冒険の物語としては、つまらなくはないですが、そこまで面白いというほどのものでもないというのが率直な感想です。これだったら日本のなろう系ライトノベルの方が数段洗練されている。また、キャラクター的な観点からいっても、主人公サイドの登場人物にはそれほど思い入れがわかないので、微妙としか言いようが無い。まあこれが小説ではなくゲームだったら、読者が自分の分身として選択肢を選びながら冒険をするのでまた別の楽しさになるのでしょうけど。
だが、この作品に読者が求めているのは、そういうところではないと思います。
キャラでいえば、NPC的な悪魔の三人やヤズトロモを見たいのであり、バルサスとザラダンがけっこうマジで軍隊同士をぶつけ合って戦争しているのが、設定を出し惜しみしな感じがして贅沢。
そしてなんといっても世界設定がタイタン舞台であること。だから既視感のある小ネタがあちこちに散りばめられていること。そして、世界観として、中世ヨーロッパ風といいながら妙に小綺麗なナーロッパとは違って、混沌として不潔でドロドロしている独特さ。
そういったものを求めて読む人が全員でしょうから、NPCと世界設定と世界観さえあれば文句もありません。★5