「上質」か「手軽か」。ジョブズなきアップルがこれまでとった路線は前者であったと思います。しかし、先日、iPhoneの廉価バージョンを発売すると発表したばかりか、新聞の一面広告
では、商品のブランドイメージに訴える広告ではなく、長ったらしい売り文句がダラダラと連なっていました。本書では、著者はアップルにつき、要約すると以下のように述べています。
「ブランドを守るためには唯一無二の商品がなくてはならない」「価格を高めに保ち、アップルファンをしびれさせるオーラと個性を保つ」。このたびのアップルの方針はどこにでも
あるコモディティの売り方であり、「廉価版かよ」とアップルファンを失望させ、ブランド力を自ら低下させており、著者の提案とはまるで反対方向に進んでしまっているように思われ
ます。つまり、著者のいう「ティファニー」「オジー・オズボーン」「スターバックス」になりつつあるということになります。今後、アップルがそれらのような道を進むのか、それとも
起死回生の策によって再生を図るのか、今後の動向が楽しみでもあるし、そのような着眼点ができる気づきを与えてくれた本書には本当に感謝します。
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トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか 単行本 – 2010/7/6
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『ビジョナリー・カンパニー』ジム・コリンズ絶賛!
ダニエル・ピンク、トム・ケリー、ケン・ブランチャードらから続々賞賛の声!
■ダニエル・ピンク『ハイ・コンセプト』著者
「クロックスのシューズ、キンドル、そしてオジー・オズボーンから新聞業界・・・・・・。メイニーの紹介する成功物語も参考になるが、さらに役に立つのは大失敗事例から得られる教訓だ。それを読むだけでもこの本を買う価値はある」
■トム・ケリー 『発想する会社!』著者
「ビジネスにおけるジレンマを克服し、長期的成功に会社を導くための、古今のケーススタディが詰まったガイドブック。勝つ戦略をいかに選ぶかについての直球トークだ」
■ケン・ブランチャード『1分間マネジャー』著者
「本書は上質と手軽の間の綱引きが商品、ブランド、企業の命運を握っているということを示している。各企業の戦略をこれまでにない視点で斬った、新鮮で、わくわくするような一冊」
大成功して大失敗した商品、大成功しそうでしなかった商品、明暗を分けるのは<愛されるか><必要とされるか>どちらかを選ぶ勇気だ!
●iPhoneが「普通のケータイ」になってしまう?
●ベゾスも気づいていないキンドルの死角とは?
●COACH「手の届くラグジュアリー」で誤算
●お掃除ロボ、ルンバ大ヒットの理由
●スターバックスの市場は飽和したか?
●新聞業界は消滅を避けられない?
ダニエル・ピンク、トム・ケリー、ケン・ブランチャードらから続々賞賛の声!
■ダニエル・ピンク『ハイ・コンセプト』著者
「クロックスのシューズ、キンドル、そしてオジー・オズボーンから新聞業界・・・・・・。メイニーの紹介する成功物語も参考になるが、さらに役に立つのは大失敗事例から得られる教訓だ。それを読むだけでもこの本を買う価値はある」
■トム・ケリー 『発想する会社!』著者
「ビジネスにおけるジレンマを克服し、長期的成功に会社を導くための、古今のケーススタディが詰まったガイドブック。勝つ戦略をいかに選ぶかについての直球トークだ」
■ケン・ブランチャード『1分間マネジャー』著者
「本書は上質と手軽の間の綱引きが商品、ブランド、企業の命運を握っているということを示している。各企業の戦略をこれまでにない視点で斬った、新鮮で、わくわくするような一冊」
大成功して大失敗した商品、大成功しそうでしなかった商品、明暗を分けるのは<愛されるか><必要とされるか>どちらかを選ぶ勇気だ!
●iPhoneが「普通のケータイ」になってしまう?
●ベゾスも気づいていないキンドルの死角とは?
●COACH「手の届くラグジュアリー」で誤算
●お掃除ロボ、ルンバ大ヒットの理由
●スターバックスの市場は飽和したか?
●新聞業界は消滅を避けられない?
- 本の長さ275ページ
- 言語日本語
- 出版社プレジデント社
- 発売日2010/7/6
- ISBN-10483341936X
- ISBN-13978-4833419369
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
戦略とは捨てることなり。iphone、スターバックス、COACH、キンドル、フェデックス、新聞、格安航空会社、ATM…大成功してのち大失敗した商品、大成功しそうでしなかった商品、すべて「トレードオフ」で説明できる。
著者について
ケビン・メイニー Kevin Maney
USA Todayのテクノロジーコラムニストを振り出しに、Fortune、The Atlanticなどに執筆。2007年、コンデナスト社が鳴り物入りで創刊したビジネス誌、Condenast Portfolioの専属記者として迎えられた(同誌は09年に休刊)。主な著書に『貫徹の志 トーマス・ワトソン・シニア―IBMを発明した男』 (ダイヤモンド社)『メガメディアの衝撃―日本ひとり負けの構図』 (徳間書店)などがある。
USA Todayのテクノロジーコラムニストを振り出しに、Fortune、The Atlanticなどに執筆。2007年、コンデナスト社が鳴り物入りで創刊したビジネス誌、Condenast Portfolioの専属記者として迎えられた(同誌は09年に休刊)。主な著書に『貫徹の志 トーマス・ワトソン・シニア―IBMを発明した男』 (ダイヤモンド社)『メガメディアの衝撃―日本ひとり負けの構図』 (徳間書店)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
メイニー,ケビン
USA Todayのテクノロジーコラムニストを振り出しに、Fortune、The Atlanticなどに執筆。2007年、コンデナスト社が鳴り物入りで創刊したビジネス誌、Cond´e Nast Portfolioの専属記者として迎えられた(同誌は09年に休刊)
有賀/裕子
東京大学法学部卒業。ロンドン・ビジネススクール経営学修士(MBA)。通信会社勤務を経て、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
USA Todayのテクノロジーコラムニストを振り出しに、Fortune、The Atlanticなどに執筆。2007年、コンデナスト社が鳴り物入りで創刊したビジネス誌、Cond´e Nast Portfolioの専属記者として迎えられた(同誌は09年に休刊)
有賀/裕子
東京大学法学部卒業。ロンドン・ビジネススクール経営学修士(MBA)。通信会社勤務を経て、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : プレジデント社 (2010/7/6)
- 発売日 : 2010/7/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 275ページ
- ISBN-10 : 483341936X
- ISBN-13 : 978-4833419369
- Amazon 売れ筋ランキング: - 37,061位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 269位オペレーションズ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2013年7月14日に日本でレビュー済み
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2011年11月4日に日本でレビュー済み
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商品やサービスを開発・販売する際に、「上質」か「手軽」かという観点でとらえると、それらの成功が分かりやすいというアイディアをもとに、アップル、スターバックスなどの成功と凋落の要因を読み解いている。著者によると、 「上質」なもの、または、「手軽」なものは成功するが、どちらつかずのものは失敗するとしている。すべてをそんな単純に割り切れるかなあという疑問はあるが、視点としては面白い。商品やサービスの開発・マーケティングのる際に、ちょっと、この視点を考えてみるのは有益だと思われるし、また、自分が商品やサービスを購入する際に、今はどちらを求めているのかということを考えると良い買い物ができるのではないだろうか?
しかし、表紙に著者の名前より、「ビジョナリーカンパニー」の著者のジム・コリンズの名前が大きく書いておりそのあとに小さな文字で“絶賛”とかいてあるのはいただけない。
しかし、表紙に著者の名前より、「ビジョナリーカンパニー」の著者のジム・コリンズの名前が大きく書いておりそのあとに小さな文字で“絶賛”とかいてあるのはいただけない。
2019年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者は上質か手軽かのどちからで物事を分類していて、どちらかの両極を取るのが戦略として良いとしている。
筆者曰くiPhoneは"上質の頂点"らしいが、ではなぜiPhoneは100万円もしないのだろうか?
どう考えても"頂点"とやらも、他の機種の価格や品質に影響を受けており、全然上質の極致ではない。
筆者は上質か手軽のどちらかに振ることが大事だとしているが、現実で難しいのはどちらか選ぶことよりも、どれだけ上質にするか、どれだけ手軽にするかのグラデーションを考えることだ。
この本はそのことが全然考えられていない。
筆者曰くiPhoneは"上質の頂点"らしいが、ではなぜiPhoneは100万円もしないのだろうか?
どう考えても"頂点"とやらも、他の機種の価格や品質に影響を受けており、全然上質の極致ではない。
筆者は上質か手軽のどちらかに振ることが大事だとしているが、現実で難しいのはどちらか選ぶことよりも、どれだけ上質にするか、どれだけ手軽にするかのグラデーションを考えることだ。
この本はそのことが全然考えられていない。
2011年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「上質」か「手軽」かで、かなりのことが説明できるシンプルさがスゴイです。加えてケーススタディが最近のものが多く、共感できるものが多く、好印象です。迷ったら、まずは「上質」なのか「手軽」なのかを自問して、間違っても両方を取りに行くような強欲さは通用しないと肝に銘じます。
2010年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すべての製品・サービスは「手軽」か「上質」かという2軸上で突出していないと成功しない、また、ビジネスが軌道に乗るにつれと手軽と上質の両方を求めがちになるが、それは同じカテゴリー上での競争優位であり、この2つにおいて中途半端なサービスはビジネスにならないという分かっているようで実は良く理解していないことを明確にしてくれます。
今までのビジネスをすべて「手軽」「上質」のどちらに突出したものを持っているかによって再度眺めてみると著者の指摘通り中途半端なものはすべて市場から駆逐されています。
技術的にどれほど斬新なものであれ、すべては従来の代替サービスからみると不毛地帯から発信し、上質か手軽かに集中しなくては顧客視点で見た際には選択理由になりません。
マーケティングというのは専門職だけではなくすべてのビジネスパーソンに必要な視点であり、その分多くの手法・考え方が存在していて小難しく考えてしまいますが、本書のようにまず上質を狙うのか手軽を狙うのかというシンプルな構造を見逃しがちになっていることに気づかされました。
一概に手軽さと上質さだけでは単純に割り切れない事例もたくさんあることは事実ですが、それでも本書が指摘するシンプルな2軸構造でまず製品・サービスの方向性を決めることは非常に重要なことだと思います。導入部がややまどろっこしい部分をのぞけばお勧めの一冊です。
今までのビジネスをすべて「手軽」「上質」のどちらに突出したものを持っているかによって再度眺めてみると著者の指摘通り中途半端なものはすべて市場から駆逐されています。
技術的にどれほど斬新なものであれ、すべては従来の代替サービスからみると不毛地帯から発信し、上質か手軽かに集中しなくては顧客視点で見た際には選択理由になりません。
マーケティングというのは専門職だけではなくすべてのビジネスパーソンに必要な視点であり、その分多くの手法・考え方が存在していて小難しく考えてしまいますが、本書のようにまず上質を狙うのか手軽を狙うのかというシンプルな構造を見逃しがちになっていることに気づかされました。
一概に手軽さと上質さだけでは単純に割り切れない事例もたくさんあることは事実ですが、それでも本書が指摘するシンプルな2軸構造でまず製品・サービスの方向性を決めることは非常に重要なことだと思います。導入部がややまどろっこしい部分をのぞけばお勧めの一冊です。