良い所
・シナリオ
当時は地味な作品だと思っていたので印象は薄かったですが、20年以上ぶりに改めてプレイするととても良かったです。探偵AVGではかなり珍しく殺人事件や傷害事件や誘拐事件を解決するわけではありません。極悪非道な人物もいません。神宮寺は盗まれた絵を追い、助手の洋子は迷子の母親探しです。凶悪事件じゃないだけに良い意味で冷静なプレイができ、細かなセリフや人間模様などもしっかり作られていることが良くわかります。しかもメインは回想シーンで進むのも当時にしてはなんともハイセンス。前作以上に神宮寺と洋子でザッピングになっているのも◎。登場人物が少なめなのでそれぞれの人をしっかり理解できるのもとても良い。前作とは大違いですね(笑)
・章仕立て
選択肢が増えたので難易度は前作よりやや高め。意地悪な箇所もいくつかあります。しかしある程度進めると回想シーンから現代に戻り、次の回想シーンから再スタートという形になります。その「ある程度」がかなり短めで細かく分ければ全部で20個ぐらいに分かれており、ちゃんとフラグが立てていることも認識できるので詰まってる感をあまり感じず、良い意味でサクサク進めます。「進んだぁ」と一息つけるのも良かったですね。
悪い所
・レスポンス
ファミコン神宮寺シリーズを4作連続でプレイしましたが、この4作目にしてわずかながらコマンド受付の反応が遅いです。少しづつ慣れてきますが、こーゆー細かいことにも気を配って製作して欲しかったところですね。
・再スタート位置
パスワードが当時でも前代未聞の数字4文字なのはとても評価できます。パスワードを入力して開始した場合は少し前の場面からスタートすることもあるが、そこは文字数の短さの利点を考えたら納得の範疇だと思っていました。しかしその少し前の場面がだいぶ前に戻されることがあるのがダメ。せっかく上記の章仕立てで区切られているのに、章毎に記録されるわけではないのは厳しい。場合によっては数で言えば3~4回分も戻されます。パスワード表示時に次回は○○辺りから再スタートと言われますが「そんなに戻るのか…」と思い、やめたくてもやめられなかったのはつらかったですね。
・ハッピーエンド
登場人物の誰も不幸になりません。超ハッピーエンドです。これはこれで悪いわけではないが、もしかしてスタッフは違う終わり方も考えてたのかなぁと。一番最初と、ラストの振りを見たらそう考えるのがベターでしょう。もしその終わり方をしていたらハッピーエンドじゃなくても感動的な評価になっていたのかもしれませんね。まぁファミコンソフトなのでハッピーエンドの方がいいのでしょうが(笑)
総評
ファミコン神宮寺シリーズの中でも印象が薄く、殺人事件ではないことは覚えていたので一番期待してなかったが、圧倒的に良かったです。特に直前にプレイした3作目の「危険な二人」は個人的にファミコンAVGの中でも相当駄作だと思ったので更に良さも際立ちました。とても同じ人が作ったシナリオとは思えませんね(笑)当たり前ですがAVGはシナリオが良いことが一番だと改めて思いましたね。
上記の通り悪い所は大したことはないことばかりです。もし神宮寺シリーズファンの方で未プレイな方は絶対にプレイするべきでしょう。神宮寺シリーズは数多く出過ぎてちょっと…という方はこのゲームから始めたらファンになるかもしれせん。決して過去3作から始めない方が良いことだけは断言します(笑)まぁ私もファミコンシリーズしかやってないので他の作品も気になってきてます。それぐらい良いゲームでした。
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