読んで良かったと思えたのは2章だけ。私コテコテの理系の出で、経済学とか疎いもので。
3つのプロセスの解説で出てくるのは正直どこかで聞いた話。企業のサービスを例に挙げてるんだけど、今更感が強くて、もう一年、いや半年早ければ、読み応えも違っただろうなぁという印象を受けました。
また、無理やり「枠を壊す」って韻を踏ませたようなところもちらほら。
例えば分解のところでアリババの例など出てくる。
でも読んでると構造を分解してどうこうというより、狙いを狭く絞って市場を取り、そこから得たデータ、知見をもとにビジネスを新しく広げている話。
それ自体は成長過程でよくある話であって、何が分解による成果なのかさっぱり。
そもそも、デフレーミング「戦略」って銘打ってるのに、戦略的な話がないというか、、、。
3つのプロセスがあるって言っておきながらプロセスごとに別の企業を例に挙げてあって、「今までこうだった企業が、こうこうこうなって、最終的に今これ、あるいはこうなりつつある。デフレーミング戦略の3つのプロセスで考えれば、ここがこれ、あそこがあれ」みたいなストーリーはないです。
戦略って言われたらこういう事を期待すると思うのだけど、、、私だけかしら。
後半はブロックチェーン、終身雇用、学び直し、コミュニティー崩壊など、デフレーミングがなんの関係あるのかわからないテーマで話が続きます。
「こんなことがあります、起こっています、私はこう思います」という話ばかりで、完全な蛇足。「展望」とありますが、合理的な考察の結果を踏まえたものではなく、ただの思い、願望が書かれているだけです。
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