著者は「日銀が金融緩和をして貨幣供給を増やせば物価は上がる」とする説を批判(183頁)していました。著者の指摘するとおり未だに物価は上がっていません。もっとも、「人気商品の価格は上がり、結果として総合指標である「物価指数」」も少しは上がりましょう」と、物価が上がる可能性があることを指摘しています。そのためには今以上に貨幣供給を増やさなければならないのである。が、物価が上がると景気が良くなるわけではありません。(物価が上昇して給料が変わらなければ不景気です。)デフレだからと言って景気が悪くなるわけではありません。(物価が下がり給料が変わらなければ好景気です。)リフレ派の主張は間違いと思いますが、著者もデフレを否定している点で同じ間違いを犯していると思われます。
著者は「高齢富裕層から若い世代への所得移転の促進」を推進しています。そうすれば消費が増えると考えているようです。が、消費が増えると景気が良くなるわけではありません。(従来品より便利で価格が変わらない品物があれば、高齢者は買うでしょう。消費は変わらないけれど、暮らしは便利になります。)良いものを作ることが大事です。
第二次大戦後のソ連は人口増加を背景として、経済は好調でした。その後、ソ連経済が破綻した事は皆さんご存知のとおりです。労働生産人口が増えただけでは景気は良くならないのです。労働生産性の向上も重要です。
リフレ派の主張は間違い(可処分所得が減少している。)と思いますが、著者の主張も間違いと思います。
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