デッドヒートの完結編。
前半は仕事でナイロビ出張にメンバーに選ばれたカケルが、自分で工夫しながらロングスパートに磨きをかけていく。ポレポレ感たっぷりのゆるい展開が好きだった。
中盤から後半は、ついに東京オリンピックの代表に選ばれたタケルが、ロングスパートを武器にマラソンに挑んでいく。
レース中でも、父親の不機嫌な顔や、断言口調が回想され、父親譲りの直感がカケルの集中力と勝負勘を研ぎ澄ませていき、過酷なレースは手に汗握る展開だった。
温子との関係もどのような進展を見せるのか、ライバルの杉はどう出てくるのか、ドキドキしながら楽しめた。
東京オリンピックのレースの途中で、今までタケルがお世話になってきた人物たちのインタビューが出てくるのだが、タケルの今までの努力や性格、人柄を様々な角度から語っていたのもよかった。
決して言い訳しない
理由をつけて断らない
引き受けたら何があってもやり遂げる
要領よく立ち回ることをせず、損得勘定で動かない
目の前にあることに手を抜かない
優先順位を付けずに一所懸命にやる
「だからあいつの周りには人が集まる」という言葉に集約されるように、誰もがカケルを応援し、カケルに期待している。
取材に応じた全員がカケルの金メダルを信じていたという気持ちもよく分かったし、読後感もよかった。
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