久しぶりに最近のマンガ、舞台が現代モノで自分的ヒットに巡り会えたかも…。
以下、最終巻まで読み通してみての感想です。
ホラーの話題→事故物件の話題→遺品整理業者さんや葬儀屋さんの掲示板書き込み→と辿ってこのマンガに行き着いたので、凄惨な描写にビックリはしませんでした。
実際の画像も画像見てるだけなら驚きはしないけど、死後から発見されるに至るまで時間がかかった場合、そこに生きていた人の痕跡をああいった形で見せられるのは何とも形容し難い息苦しさがあります。現場ではさらに匂いなど五感の全てで人の死を感じ取るのですから、スプラッターやホラーを見慣れた人でもそれらを観るときとはまた違った死への恐怖や生への畏怖の念を感じると思います。
人生の終末の在り方、それを描こうとしたのがこのマンガだったのでは。
でも途中から三輪君の個人的なストーリーにすり替わってしまい、リアリティある淡々とした進行が面白かったのに、いかにもマンガや映画のようなスペクタクル展開になってしまったのが自分としては残念だったかな。主人公が置き去りにされてしまったような感じ。
ミステリアスに登場した三輪君の生い立ちの謎解きなのは良いんだけど、当初は主人公・岡崎君の目を通して描く「死とは何か、それを受け止めるためには」という身近なテーマであったであろうものが、「幻魔大戦」を彷彿とさせる現実離れしたものに…。
読者自身がその答えを各々で見つけるべし、という問いかけにしては突飛過ぎる気もします。
ただ、「これからどうなるの!?」という「読ませる魅力」のようなものはあるし、最初から幻魔大戦のようなスピリチュアルなSFとしてとらえるぶんには漫画として面白いと思いますし支離滅裂に見えるラストも許せます。そもそも筆者の意図としては主人公は三輪君だったのかも知れませんし。
私としては、せっかくの素晴らしい画力によるリアリティを、当初のテーマで長く続けて欲しかったですかね。
打ち切り説や筆者死亡説まで出たくらい「終わり方が不自然」と思っている方が多いのも頷けますが、連載時期を調べてみると途中で東日本大震災が起きてますよね。そしてそれを思わせる天災などから、人の命・生死に関して漫画業界というメディアにも思った以上の影響があったために編集側の都合でおいそれと孤独死や自殺レベルの話を書いていられなくなってしまったのかも知れないなと思いました。
でもやはり、願わくば「身近な死」をあの説得力でまた描いて欲しいものです。
汚部屋、貧困、虐待、自殺、孤独死…そういう苦しみが身近である事実は、失礼ながら散々そういうものを取り上げているゴシップ志向の女性週刊誌やレディコミでは伝わってきません。
読者の心にスッと入ってくるこの画力で、また面白いテーマを扱って頂きたいと今後に期待してます。
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デス・スウィーパー(1) (カドカワデジタルコミックス) Kindle版
自殺、孤独死、殺人…、死者のいた現場を清掃し遺品を処理する仕事、それがスウィーパーズ。『ホットマン』『刑事が一匹』のきたがわ翔が描く死の現実。あなたはこの事実を直視できるか!
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2008/8/1
- ファイルサイズ42031 KB
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登録情報
- ASIN : B0093GDE5A
- 出版社 : KADOKAWA (2008/8/1)
- 発売日 : 2008/8/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 42031 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
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- 本の長さ : 191ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 196,321位Kindle マンガ
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月25日に日本でレビュー済み
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8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっとした好奇心で読み始めました。
簡単に内容を説明するならば、いわゆる「特殊清掃業」の仕事を描いた漫画です。
死を真っ向から描いた作品であることからグロテスクな描写も多いため、その衝撃的な部分ばかりがクローズアップされがちな本作ですが、職業を知るという意味で見ても非常に興味深いと思いました。
兄が自殺をする前のシグナルをきちんと受け取れなかった主人公が、自分の中でそれをどうにか消化したいと半ば押しかける形で遺品整理・清掃会社で働き始めたのにも関わらず、実際に現場に行ってもほぼ使えない子状態というのが見ていてイライラしたのが残念でした。
人間誰しもに必ず訪れる「死」。
高齢化社会で、独居老人も多いという今の日本では、益々この作品に出てくるような特殊清掃という仕事の需要が増えてくるのかも知れません。
誰かが死んでも、腐敗して臭いが酷くなるまで誰も気付かないなんていう世界じゃなくなると良いなと思わずにいられませんでした。
簡単に内容を説明するならば、いわゆる「特殊清掃業」の仕事を描いた漫画です。
死を真っ向から描いた作品であることからグロテスクな描写も多いため、その衝撃的な部分ばかりがクローズアップされがちな本作ですが、職業を知るという意味で見ても非常に興味深いと思いました。
兄が自殺をする前のシグナルをきちんと受け取れなかった主人公が、自分の中でそれをどうにか消化したいと半ば押しかける形で遺品整理・清掃会社で働き始めたのにも関わらず、実際に現場に行ってもほぼ使えない子状態というのが見ていてイライラしたのが残念でした。
人間誰しもに必ず訪れる「死」。
高齢化社会で、独居老人も多いという今の日本では、益々この作品に出てくるような特殊清掃という仕事の需要が増えてくるのかも知れません。
誰かが死んでも、腐敗して臭いが酷くなるまで誰も気付かないなんていう世界じゃなくなると良いなと思わずにいられませんでした。
2015年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人のやりたがらない仕事は、誰かがやらなくてはならない。好きを仕事にするのも悪くはありませんが、ほとんどの仕事はこういうものだと思いました。
kindle版だけというのがもったいないです。
kindle版だけというのがもったいないです。
2008年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
道路の脇で小動物が死んでいても半日も経てば、垂れた血さえきれいさっぱりなかったことになる現在。たいていの人は死骸や遺体に触れる機会はそんなにないだろう。
でも、「たいてい」以外の人は毎日といっていいほどそれに触れる。近づく。係わる。
私たちが触れることのない死というラインを超えた人たちと係わる者を描いたこの本。
隠された死と向き合う人たちが描かれています。
多くを語りません。読んでみて下さい。
貴方が死んだらどうなるか、生きているうちに知っておくのはどうでしょうか?
でも、「たいてい」以外の人は毎日といっていいほどそれに触れる。近づく。係わる。
私たちが触れることのない死というラインを超えた人たちと係わる者を描いたこの本。
隠された死と向き合う人たちが描かれています。
多くを語りません。読んでみて下さい。
貴方が死んだらどうなるか、生きているうちに知っておくのはどうでしょうか?
2008年1月23日に日本でレビュー済み
主人公の兄が自殺して数日後に発見され、その腐乱死体を掃除する仕事人と出合った主人公が、死について色々考える感じのドキュメンタリー風なストーリーです。
安定した画力によって描かれる画面は「死」に関係するテーマを扱うに足るリアリティがありました。
(以下、軽くネタばれです)
死体は1巻で2.3体くらいしか出てこず、それも数カットあるかないかですが、その周囲描写が綿密です。
腐敗した布団、蛆虫、体液など、一時的なショッキングさよりも、あとからじわじわとくる「死体」の描写が受け手の実感に語りかける感じです。
逆に言うと、想像力がたくましかったり、感受性の強い方は気分が悪くなるかもしれないので、購入・購読前は十分に注意した方がいいかもしれません。
1巻ということで、まだ問題提起みたいな感じで、救いが少なく全体的に後味が悪いです。
しかし、掃除人は魅力的で、清掃会社も奥が深そうなので、これからどうなるか楽しみな漫画です。
安定した画力によって描かれる画面は「死」に関係するテーマを扱うに足るリアリティがありました。
(以下、軽くネタばれです)
死体は1巻で2.3体くらいしか出てこず、それも数カットあるかないかですが、その周囲描写が綿密です。
腐敗した布団、蛆虫、体液など、一時的なショッキングさよりも、あとからじわじわとくる「死体」の描写が受け手の実感に語りかける感じです。
逆に言うと、想像力がたくましかったり、感受性の強い方は気分が悪くなるかもしれないので、購入・購読前は十分に注意した方がいいかもしれません。
1巻ということで、まだ問題提起みたいな感じで、救いが少なく全体的に後味が悪いです。
しかし、掃除人は魅力的で、清掃会社も奥が深そうなので、これからどうなるか楽しみな漫画です。