バートン・C・ベル(vo) ディーノ・カザレス(g) クリスチャン・オールド・ウォルバース(b) レイモンド・ヘレーラ(dr)
米国ロサンゼルス出身インダストリアル・メタルバンドFear Factoryによる、2001年発売4th。アルバムタイトルの「Digimortal」は、「Digital」と「Immortal」(不死・不滅性)を掛け合わせた造語。
テクノロジーの進歩は人を死から解放するのか。個人の記憶や人格を一時的に何らかの記憶媒体に保存しておいて、クローンで培養された新たな肉体にそれをダウンロードできるようになれば、人は死を超越できるのではないか。そもそも人間の「魂」とは何なのか。それはデジタル化できるものなのか。といったコンセプトに基づくアルバム。
音楽的には、従来の彼らに比べてかなりわかり易くキャッチーになっている印象。大半の曲が3分台とコンパクトにまとまっており、コアなメタル好きだけでなくもっと幅広い対象に向けたアルバム。言ってしまえば売れ線を狙ったアルバムである。当時流行ってたニューメタル風の曲も少なくない。ヒップホップのアーティストと組んだ曲もある。
実際本作はビルボードで32位と、中々健闘している。
売れ線狙いとはいっても、バンドの軸はぶれているわけではない。コンセプトはバンド史上最も重く深いものだと思う。例えば #6 "Invisible Wounds" は新しい宿主の器となるためだけに培養されるクローン人間についての曲。もしそのクローンにも人格があったら…愛情も教育の機会も与えられず一生を暗い培養液の中で過ごす彼の心情について歌った曲。
幅広い層に、この哲学と倫理の根幹に問いかける物語が届いたのなら、この音楽性の変化も正解と言えるだろう。なおバンドは本作を最後に、いったん解散することになる。
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