たまたま知り合った投資でかなり稼いでいる人に勧められて読んでみました。
その人によく「君の性格かなり投資に向いてると思うよ。教えるからやってみれば?」としばらく声をかけられ続けて最近になりやっと重い腰を上げてとりあえず試してみるかなってな感じでテクニカル分析やらの入門書と一緒にレビューの数が気になってこの本を買いました。
本の内容は自分で読んでみてください。
空気読めない、人付き合い悪い、流行りものに興味無し、アスペルガー、ADHD等とかで悩んでいる人が居れば自分の居場所が見るかるかも。
この本を読んでいると、むしろ普通の人が頑張って目指すべきところが自分には生まれ持ってのデフォルトであることに気が付きました。
実際知り合いに教えてもらいながら投資を始めましたが何の苦労も感じないまま2ヶ月で元手を20%ぐらい増やすことができました。
たまたま時期や運が良かっただけかも知れませんが自分はアスペルガーでやはり人付き合いが苦手で会社も生活のために行っているだけで、やはり将来的に経済面等で不安がありましたが、なんだか自分の居場所というか心地よい作業を見つけて不安等が少し軽減されて精神的に楽になれました。きっかけをくれた人のようにフェラーリやランボルギーニは要らないけれど、アスペルガーだからなのかテクニカル分析とか結構好きでご飯食べるのも忘れて何時間でもやってられるし趣味と収入同時に手に入る自分の居場所見つけた感じでとても幸せです^^;
デイトレード (日本語) 単行本 – 2002/10/19
オリバー ベレス
(著),
グレッグ カプラ
(著),
Oliver Velez
(原著),
Greg Capra
(原著),
林 康史
(翻訳),
藤野 隆太
(翻訳)
&
3
その他
グレッグ カプラ
(著)
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本の長さ293ページ
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言語日本語
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出版社日経BP
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発売日2002/10/19
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ISBN-104822242978
-
ISBN-13978-4822242978
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商品の説明
出版社からのコメント
「迷いの罠」から逃れるために、ぜひ一読を。
全米最強のトレーダー養成機関「プリスティーン」が、勝者のセオリーを初公開! デイトレーダーとして株式相場で成功するための心構えを凝縮した一冊です。最大の特徴は、皆が本当は気付きつつも忘れてしまいがちな事を、表現を変えながら執拗に繰り返し述べている点。本書によって、迷いの罠から逃れ、より信念を持って売買できるようになるはずです。例えば「株式を取引するのではなく、人を取引せよ」という教訓。これは、株式を買うたびに必ず誰かがその株式を売り、株式を売るたびに必ず誰かがその株式を買っていることを指摘しています。問題は「どちらが、より賢いのか」という点であり、マーケットの機微を知って、賢い側に立てるように自分を鍛えることが重要だと、筆者は強調しています。
全米最強のトレーダー養成機関「プリスティーン」が、勝者のセオリーを初公開! デイトレーダーとして株式相場で成功するための心構えを凝縮した一冊です。最大の特徴は、皆が本当は気付きつつも忘れてしまいがちな事を、表現を変えながら執拗に繰り返し述べている点。本書によって、迷いの罠から逃れ、より信念を持って売買できるようになるはずです。例えば「株式を取引するのではなく、人を取引せよ」という教訓。これは、株式を買うたびに必ず誰かがその株式を売り、株式を売るたびに必ず誰かがその株式を買っていることを指摘しています。問題は「どちらが、より賢いのか」という点であり、マーケットの機微を知って、賢い側に立てるように自分を鍛えることが重要だと、筆者は強調しています。
内容(「BOOK」データベースより)
全米最強のトレーダー養成機関「プリスティーン」の創業者が自らの経験から掴みとった勝者のセオリーを日本初公開。
内容(「MARC」データベースより)
勝者は希望を売り、敗者は希望を買う-。全米最強のトレーダー養成機関「プリスティーン」の創業者が、自らの経験から掴みとった勝者のセオリーを日本初公開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ベレス,オリバー
トレーダー教育と投資情報提供を手がけるプリスティーン・キャピタル・マネジメント社の共同創業者。同社が運営するWebサイト「Pristine.com」は、バロンズ社により「オンライン・トレーダーのためのNo.1サイト」に選ばれている。購読者に向けてマーケット情報を提供するとともに、現役のデイトレーダーとしてオンライン市場で日々しのぎを削っており、そのキャリアは10年以上になる。米国オンライン・トレーディング業界で最も定評のあるスピーカー(講演者)でもある
カプラ,グレッグ
トレーダー教育と投資情報提供を手がけるプリスティーン・キャピタル・マネジメント社の共同創業者。同社が運営するWebサイト「Pristine.com」は、バロンズ社により「オンライン・トレーダーのためのNo.1サイト」に選ばれている。購読者に向けてマーケット情報を提供するとともに、現役のデイトレーダーとしてオンライン市場で日々しのぎを削っており、そのキャリアは10年以上になる。米国オンライン・トレーディング業界で最も定評のあるスピーカー(講演者)でもある
林/康史
大阪大学法学部卒。東京大学修士(法学)。現在、一橋大学大学院法学研究科博士課程。メーカー、生命保険会社を経て、大和投資信託。現在、運用本部長付主席研究員。一橋大学大学院国際企業戦略研究科で「短期売買・取引」の講義を担当(非常勤講師)。東北財経大学(中国大連)客員教授を兼任
藤野/隆太
慶応義塾大学経済学部卒。米ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院修士(MIPP)。大手金融機関を経て、プライスウォーターハウスクーパース・フィナンシャル・アドバイザリー・サービス。現在、マネージャー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
トレーダー教育と投資情報提供を手がけるプリスティーン・キャピタル・マネジメント社の共同創業者。同社が運営するWebサイト「Pristine.com」は、バロンズ社により「オンライン・トレーダーのためのNo.1サイト」に選ばれている。購読者に向けてマーケット情報を提供するとともに、現役のデイトレーダーとしてオンライン市場で日々しのぎを削っており、そのキャリアは10年以上になる。米国オンライン・トレーディング業界で最も定評のあるスピーカー(講演者)でもある
カプラ,グレッグ
トレーダー教育と投資情報提供を手がけるプリスティーン・キャピタル・マネジメント社の共同創業者。同社が運営するWebサイト「Pristine.com」は、バロンズ社により「オンライン・トレーダーのためのNo.1サイト」に選ばれている。購読者に向けてマーケット情報を提供するとともに、現役のデイトレーダーとしてオンライン市場で日々しのぎを削っており、そのキャリアは10年以上になる。米国オンライン・トレーディング業界で最も定評のあるスピーカー(講演者)でもある
林/康史
大阪大学法学部卒。東京大学修士(法学)。現在、一橋大学大学院法学研究科博士課程。メーカー、生命保険会社を経て、大和投資信託。現在、運用本部長付主席研究員。一橋大学大学院国際企業戦略研究科で「短期売買・取引」の講義を担当(非常勤講師)。東北財経大学(中国大連)客員教授を兼任
藤野/隆太
慶応義塾大学経済学部卒。米ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院修士(MIPP)。大手金融機関を経て、プライスウォーターハウスクーパース・フィナンシャル・アドバイザリー・サービス。現在、マネージャー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より

登録情報
- 出版社 : 日経BP (2002/10/19)
- 発売日 : 2002/10/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 293ページ
- ISBN-10 : 4822242978
- ISBN-13 : 978-4822242978
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- - 1位証券・金融市場
- - 4位金融・ファイナンス (本)
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2018年7月15日に日本でレビュー済み
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2018年10月29日に日本でレビュー済み
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この本は初心者からその少し上のレベルの人には、基本的な事(実は深く大事な事を書いている)しか書いていない様に思われる為、物足りなさを感じるかもしれませんね。
やはり、いろいろなトレードで失敗を重ねてきたが、今だ頑張ってマーケットの世界に留まっている人たちだと、この本は心に刻む言葉が多いと思います。
書かれている基本的な事が、具体的に自分が失敗したトレードの原因、対処方法をメンタル的に明確に言い当てているところだと思います。
逆に言うと、基本的な事を心に刻まず、その基本的な事の一つである損切りの大切さを認識しスパスパ実行さえ出来ない様なトレード手法では、このマーケットで生き残れない可能性が大だという事です。
有意義な本です。
やはり、いろいろなトレードで失敗を重ねてきたが、今だ頑張ってマーケットの世界に留まっている人たちだと、この本は心に刻む言葉が多いと思います。
書かれている基本的な事が、具体的に自分が失敗したトレードの原因、対処方法をメンタル的に明確に言い当てているところだと思います。
逆に言うと、基本的な事を心に刻まず、その基本的な事の一つである損切りの大切さを認識しスパスパ実行さえ出来ない様なトレード手法では、このマーケットで生き残れない可能性が大だという事です。
有意義な本です。
ベスト1000レビュアー
全米最強のトレーダー養成機関「プリスティーン」の創業者が自らの経験から掴みとった勝者のセオリーを日本初公開。本書はデイトレードという題名ですが 手法の本では無くメンタルに関する本です。以前から興味があったのですが、ブックオフで定価の半値で格安販売されていたので衝動買い。
重要なので再び書きますが、本書はデイトレードという題名ですが 手法の本では無くメンタルに関する本です。著者は株式投資家なので株投資に関する話も多く、相場の例えが少し古かったり アメリカでのトレード という点はありますが、それ以外の内容に関しては推奨できる内容です。
世の中にある投資本の大半は、本書から拝借している内容も多々あると思います。特に自己心理分析やメンタル面に関する事は、本書の影響を受けているとも感じます。
よって、読者によっては「他の本に書かれているメンタルに関する内容に似ていた」「メンタル系の投資家が動画で言っている事と似ている」と感じるかもしれません。
何度も読み返して身に染み込ませたいと思える本です。最初の1回読んだだけでは「知った」段階です。2回目から理解した、3回目には役立った、となります。
副題に「マーケットで勝ち続けるための発想術」とありますが、発想術,つまり考え方です。勝ち続けるための考え方が書かれており、大衆思考でトレードするから負けるのであり投資家思考でトレードすべきだ,という内容になっている。
投資家思考、要するに目先の事だけに惑わされないで、自分で構築した勝つパターンを飽きずに淡々と行い続ける。派手さは無くて単調でツマラナイとしても利益が得られるのなら飽きずに続ける事など、こうした安定した収益を得られるトレーダーになるために必要な「投資家として哲学」が多く詰まっています。
厚めの本ですが少し著者のエッセイ風でスラスラと読めます。内容は自己心理分析を主体としています。本書を読んで感じたことは「もっと早く読んでおけばよかった!」という想いです。
それほど、投資家としての哲学が書かれています。ただし、本書を読んでイマイチだと感じたり役に立たないと思ったりする人はトレード経験が浅い人であり、更に多くのトレード経験を積んでから再び読み直してみてください。
本書は、トレードで大損した経験のある人、トレードで何が正しいのか迷っている人、トレードで連敗が続き自信喪失になっている人、に適しています。既に勝てている人よりも途中で試行錯誤している人のほうが役立つと思います。既に勝てるようになった人は「もっと早く読んでおけば良かった」と思う人が多くなるでしょう。
その一方で、初心者や経験の浅い人は「勝てる手法」を求めているので「勝ち続けるための手法が書かれていると期待して読むと見事に裏切られます」 精神論が苦手だ、勝てる手法を期待したのに書いていない、長期トレードなら損切りは不要でしょ、損切りばかりしていては利益が少なくなる、デイトレードという題名なのに肝心な手法が書いていない、本書を読んでも勝てるようにならない、と不満が出るだろう。
本書は、何度も往復ビンタを受けたり相場にボコボコにされ多額の資金を失った経験のある人や強制ロスカットで全損した人にとって共感できる点が多々ある。本書を読んで感動したとき、勝ちトレーダーへの道を歩み始める事でしょう。
メンタル?自己心理分析?それよりも「勝てる手法こそが最重要!」という人はマダマダ経験値が少ないと思います。トレードを継続するには資金だけでなくモチベーションが重要です。そして「ヤル気」を継続させる体力や集中力も必要になる。トレードでも仕事と同じで疲労します。
資金,モチベーション,体力,時間の捻出,が続かないので多く人が挫折する職種です。数ある技術職の中でも最も継続が困難な職種の1つです。勝てるようになるコツを掴むまでトレード練習を続ければ良いのに、大半の人が練習せずにリアル口座でトレードするが 負けると落ち込んで気持ちが萎えてしまいモチベーションの維持ができず トレードを諦めて元の生活に戻る。
ただ、個人的には気になった点もある。本書の中には「10回トレードして1度も利益を得られないなら別の仕事を探すかトレードを止めたほうが良い」というような事が書かれているが、これは「上か下かの相場で僅かな利益も得られずに全て損になるなら早いうちに諦めたほうが身のためだ」という事なのだろうが、これは個人的には少し残念に思う。
書かれている全ての内容が称賛に値するわけでは無く、あくまで著者の考え方が主体なので、あまり勝てなかった著者が次第に勝てるようになって熟練トレーダーとして成功した考え方を披露しているような内容です。
損切りの重要性が声高に書かれているが、FXでは通貨ペアごとの平均値幅を考慮してトレンド転換など有利なエントリーすれば、極端な上昇相場や極端な下降相場でもない限り損切り回数は大幅に減ります。
不利で中途半端な位置でもエントリーしてしまうから含み損になる。レンジ相場が続くFXでは株と異なり有利な位置でエントリーできれば勝てるようになります。
ただし、著者は株式投資家であり、株式市場は株券が紙くず同然にもなる可能性あるので、FXより凄まじい急騰や急落もある事から損切りの重要性を繰り返し唱えている点は理解できる。個人的には☆4.3で四捨五入して4です。
気になった事を書いておきます。本当に熟練したトレーダーは1回のトレードで巨額を狙うのではなく、少額でもコツコツと得る事を選択する。このコツコツと利益を得る事を目指した先にボーナスとして大変動での多額の利益が得られる事もある。
マーケットは買い派のほうが多いので、特に下降トレンドで利益が取れるかどうかでトレーダーの資質がわかる。トレンドが形成されれば大衆は従う傾向があるのでトレンドは継続しやすい。また、大衆が大きく動き出すと買い上がる傾向がある。
マーケットは「上昇トレンド、横ばいトレンド、下降トレンド」があるが、大まかに分けると主にコノ3つの現象しかないので、それぞれのトレンドに適応できるテクニックを持つことが必要になる。横ばいトレンドの中にも、上昇傾向と下降傾向がある。
「ナゼ?」を追い求めているうちはマダマダ修練や我慢が足りないと理解する事。「ナゼ上手くできないんだ!」「ナゼ含み損が増えるんだ!」「ナゼ自分がトレードする時間に変動しないんだ!」など。勝てるようになると次第に疑問は減っていく。「相場とは、こういうものなんだ」と理解するようになる。
経験の浅いトレーダーが最初に取り組むべき事は「真似るに値する優れた勝者」を早く見つける事である。優れた勝者を真似ているうちに、やがて自分なりのトレード法が見つかるだろう。
トレードにおける勝者とは、勝つことよりも「いかに上手く負けるか」という事である。少額の損失で撤退する判断が、優れた勝者に共通している事である。
「プロトレーダーは希望を売り初心者は希望を買う」というのは納得。「安く買って高く売る手法はデイトレードとして効率が悪い。上がりを待ってからショートするのがデイトレードで効率的な手法」と書いている点は共感できる。
ただし、テクニカルを使って上がると判断した場合は、やはりロングで利益を得る事も必要です。確かに効率面でショートはオイシイ事もあり 良いかもしれませんが、自分がトレードする時間に合った ポジションで利益を得るのが得策だと思います。
・熟練トレーダーになるには?
己を知る、敵を知る、早いうちに投資の教育を受ける、自分の貴重な資金を守る、トレードを複雑に考えないでシンプルにする、知識より多くの失敗から学ぶ、トレード日記をつける、何もしない事が最良の選択になる時もある、潔く撤退するする判断力、損しても言い訳はしない
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」この言葉がトレードでは重要度を増す。トレードにおける己とは自分の性格やライフスタイルを重視する事です。多くの人は意外と自分の本当の性格を知りません。自分では短気だと思っていたが,実は少しの時間も待てなかったりする。また、セッカチだと思っていたら,落ち着きが無くウロウロしていたりする。親や兄弟姉妹もしくは友人から見た性格こそが正しい場合がある。
兼業トレーダーでも時間に余裕があってチャートが見れるのか、それとも勤務時間中はチャートが全く見れないのか。チャートが全く見れない場合,帰宅後にトレードするか、長い時間足を主体にして指値やOCOを多用するトレードにするか。これだけでも大きく違ってきます。
トレードにおける敵とは、自分の感情や本能の摂理になります。プロトレーダーが敵なのではなく、自分の中の感情をコントロールできない事で負ける場合が多いのです。含み損になるとイライラする、上昇トレンドでは押し目まで待てない、下降トレンドでは戻りまで待てない、転換パターンを確認するまで待てない、こうした自己都合優先の判断が損失を増大させている事実に早く気づいてください。
買ったら下がる,売ったら上がる、これも本能の摂理によるものです。この本能は人間が生存するために必要な行動を起こさせるのですが、これがトレードでは邪魔になる。多数派に追随する事は本能における良い影響です。
しかし、これに過去のレンジ相場の経験が加わり「これだけ大きく変動したのだから、そろそろ反転するだろう」という思惑が起きるので、トレンドが変動中でも「この辺で反転するかもしれない」と考えて無茶な逆張りをしてしまう。
特に5章の7つの大罪は「やってはいけない事」のトレードルールにもなるのでオススメです。
「トレーディングにおける7つの大罪」
第1の大罪 直ぐに損切りできない事
(間違えたと思ったら損切する。含み損の保持は非効率)
第2の大罪 利益を勘定する事
(多額の含み益や多額の含み損が良くも悪くもトレーダーに多大な感情的な負担をもたらす)
第3の大罪 時間軸を変更する事
(短い時間足でトレードしていたのに含み損になったので含み損を損切せずに時間足を上げてトレードする)
第4の大罪 より多くを知ろうとすること
(知識ばかり学び実践を疎かにする、なるべくシンプル化を心がける)
第5の大罪 過度に自己満足に陥る事
(一時的に儲けても調子に乗らずに気を引き締める事、相場をナメると足元をすくわれます)
第6の大罪 間違った勝ち方をする事
(多額の含み損を抱えていたが戻って多額の利益になったなど。正しい勝ち方は自分のルールに則ってトレードしたものである事)
第7の大罪 正当化
(失敗を人のせいにする、損失になったのは著者の手法が悪いのであって自分は悪くないと考える人。トレードは自己責任であると心に刻む事)
確かに株の場合,銘柄によってはジリジリ上げた後に急騰し、そして急落する傾向がある。だから、ファンドのプロトレーダーはショート戦略を仕掛けてくる。数時間かけてキレイな上昇トレンドを形成していたのにイキナリ急落が起きる。
そして、そのまま戻らない場合もあるが、FXは需要と供給の作用が働き レンジが大半になるので大きく変動しても戻る確率が高い。
レンジ相場の期間が長いと含み損の大半が救済されてしまう事で、多くの人にとって 損切りがナカナカ上達し難い要因になっています。そして、レンジから抜ける大変動が発生すると救済されないで 更に含み損が増えてしまう。
こうした大衆思考のままトレードを行い続けると、僅かな損切りを受け入れないまま レンジ感覚で「直ぐに戻る!」と甘く考えてポジションを保持してしまい、次第に増え続ける多額の含み損に耐えられなくなり 今度は多額の損失を受け入れて損切りする。
そして、チャートを良く観察すれば次第に勝てるようになっていく。どれだけの人たちが、毎日のように本気でチャートに向き合っているだろうか。トレードで成功したいと願うなら、趣味や娯楽の時間を削って自分の時間を捻出してまでトレードの修練を積むべきである。
しかし、大半の人は飽きたり損をすると直ぐに諦めてしまう。稼げるトレーダーは一朝一夕には上達しない。トレード経験を積んで次第に上達していく技術職です。
ギャンブルは運が大きく作用するが、トレードは技術職なので修練を積めば上達していく。後は優秀な勝者を真似て修練を重ね、やがてオリジナル手法を構築できれば勝てるようになる。
ただし、「多額を稼いでいるトレーダーの手法だけ知れば勝てるようになる」のではなく、その手法を使ってトレードの修練を続けた先に自分のオリジナル手法へと昇華する事です。
多くの人は勝者の手法を知れば勝てるようになると勘違いしている。知っただけでは直ぐに勝てるようにならない。実際に勝者の手法でトレードしても、我慢と忍耐ができなかったり メンタルが未熟だったり 損をすると直ぐに怒ったり 自分の性格やライフスタイルに適していなければ上達しない場合もある。
諦めない人だけが成功トレーダーになる。諦めてしまった人は、いつまでも同じ仕事にシガミツイテいるのに、今の仕事の不平不満ばかり言っている。趣味や娯楽の時間を削りトレード経験を積んで行った先に成功が待っている。トレードの練習を趣味にできればシメタもの。本業以外の時間をトレードの練習に費やせば、やがてコツを掴んでトレードが上達していくのです。
ーーー2020年5月24日ーーー
トレードで成功するためには孤独を迎合する必要がある。多くの人は兼業でトレードしていますが、誰にも頼れず,一人でチャートに向き合っていと思います。
一般的な職種なら、就職すれば先輩が仕事を教えてくれます。もちろん、給料を貰いながらタダで仕事を教えてくれますし、わからない事は先輩に質問すれば答えてくれます。その先輩の仕事を真似て技術が上達していくのです。
初心者は数多くの失敗をします。トレードは技術職ですから修行期間が必要です。就職して仕事がデキルようになるまでかかった期間は必要だと 最初に思っておいたほうが良いです。
一般社会では 就職しても仕事がデキルようになるまで給料が支払われますが、これは会社が自分に対して先行投資してくれているからです。しかし、投資の世界では練習中は無給ですし 技術力が低いうちに資金を入れてリアル口座トレードすれば負ける確率が高くなります。
会社に勤務している場合は仕事の成果が出なくても給料が得られるが、投資ではトレードの技術力が低いうちは無給もしくは資金が減ります。こうした一般社会との差が、トレーダーに「早く稼ぎたい」と先を急がす要因にもなっています。
しかし、トレードの世界では基本的に一人始めて一人で上達していく事を余儀なくなされる。まるで全く未経験の分野に手を出して自営業を始めるようなもの。手取り足取り教えてくれる先輩はいませんので、途中でトレードで成功する事を諦める脱落者が後を絶ちません。
指導者や管理者がいない自由な職種なので、自分のモチベーション維持が極めて重要になってきます。しかし、損失を出すとモチベーションが下がります。連敗すると更にモチベーションは下がります。どうしたら、損失を出さずに勝てるのか?という不安から、多くの人は 成功トレーダーが書いている本を買います。
しかし、彼ら成功トレーダーの手法は異なります。テクニカルも、ボリンジャーバンド,移動平均線,フィボナッチ,MACD,RSI,それぞれで勝てている人もいます。また、トレードする時間足も、日足だけの人、4時間足だけの人、15分足の人、1分足の人、など実に様々です。
本を書いている人や勝っている人の手法は本人に最も適しており正解なのですが、他の人が真似ても適しているとは限りません。どの時間足でトレードすれば勝てるのかも分からない、という不安が出て来るでしょう。全ての時間足で試して、利益が出る時間足が適している時間足だと思います。
しかし、例えば4時間足で利益が出ている人がピューと長いヒゲ部分も取りたい、と思って5分足や1分足を見るようになるとブレて次第に勝てなくなる。すると、他の手法を探したり試したりして遠回りになる。長い時間足で勝てるようなったら完璧を目指さずに、勝てている手法を続けるべきなのです。
その他にも、スキャルピング手法を学んで練習したが 思っていたよりも利益が少ないと感じてスイング手法に変更したり、その逆にスイング手法でナカナカ利益を伸ばせないのでスキャルピング手法に変更したりする人がいます。
デイトレやスキャルピングでのトレードが次第に面倒くさくなってスイングに変える人もいます。スイングとスキャルピングは真逆とも思えるほどトレード方法が異なります。同じトレードでも技術や考え方が異なるのです。
よって、手法を変えたからといって直ぐに利益が増えるようになるとは限らないという事です。手法を変えた場合は「その手法の初心者レベル」になります。今まで使っていた手法やテクニカルから変えても直ぐには勝てるようにならない現象が起きます。
「もっと多くの利益が欲しい」「以前より勝てなくなった」からといって安易に手法を変えず、現在の手法や使っているテクニカルのタイミング精度を高めるようにトレード実践を続けて 多くの検証を行って自信をつけていくほうが得策です。
こうした正解が曖昧な世界では、直ぐ目に見える成果が欲しくなって巷にある様々な手法を試したり長時間のトレードをしてしまいますが、これがトレーダーにとって精神をすり減らして過度なストレスを抱える行為になりがちです。そうなると更に焦りが増して「手法探しの迷宮」から抜け出せなくなってしまいます。
「手法探しの迷宮」に入り込んでしまう人やナカナカ勝てない人の特徴として「全く損しないで多額の利益を得る完璧な手法」を探しているように感じます。損切りしないで勝てる手法は「ドコかにあるかもしれない」と思ってしまう。
この完璧思考は一般社会では極めて重要です。品質の良い商品やサービスを提供する事が企業の価値を高めるからです。しかし、トレードにおいて完璧思考は「諸刃の剣」にもなります。完璧なトレードを求める事が、「手法探しの迷宮」に入り込んで遠回りする要因になっている。
兼業でトレードしている友人や知人を教えていて気付いた事があります。それは、本業の仕事とトレードでは世界観が大きく違いすぎて、この思考の切り替えができない人もいるという事でした。
例えば、本業の仕事では「きめ細かな気配り」や「完璧な仕事を目指す」「常に仕事を見つけて改善する」事を求められますが、トレードでは真逆の世界観や考え方が必要で、安値で買ったらポジションを弄らずに利益が増えるまで待つ、高値で売ったらポジションを弄らずに利益が増えるまで待つ、という「何もしない事」が必要になります。
本業の仕事のような思考のままですと、短い時間足のチャートを常に見続けてポジションを変更したり、有利な位置でエントリーできても僅かな利益で決済したりしがちです。有利な位置まで待っている時間や利益が増えるまで待っている時間も「仕事をサボっている」ような気になり、短い時間足のチャートを常に凝視しながら不要な行動をしてしまうのです。
特に勤務先で「仕事中は1分たりとも立ち止まるな」という厳しい教育を受けた人は、有利な位置まで待っている時間や利益が増えるまで待っている「何もしていない時間」がサボっているような気がして不要な行動をしがちなのです。
この世界観が大きく違うために、ナカナカ利益を増やせないまま年数ばかりが経過している人もいます。兼業トレーダーの場合、トレードする時間は意識的に思考の切り替えが必要になります。この思考の切り替えが上手くできなかったりして、年数ばかり費やしてもナカナカ上達しない人もいます。
また、目線の錯覚に惑わされてしまう人は、「上昇トレンドなら買いだけしかしない」「下降トレンドなら売りだけしかしない」と決めてトレードしたほうが良いのですが、強いトレンド相場であっても 逆張りでもソコソコの利益を得られてしまうので目線の錯覚が継続したまま含み損を保持しがちです。ご注意ください。
人間は何もしない時間に不安を覚えます。特に会社の中で真面目に仕事を頑張ってきた人ほど、この傾向がスゴク強いと思います。モーレツな仕事ぶりで些細な事にも直ぐ気がついたりガムシャラに仕事をしてきた人は、この「何もしない時間」に罪悪感を持ちます。
「何か改善する事があるか探す」「自分にもデキル仕事はあるか探す」「少しでも手が開けば掃除をする」など、勤務時間の殆どを立ち止まる事も無く常に動いている。これが真面目に働くという事であり、一般社会では模範とされている勤務態度だからです。
本業の仕事と同じ価値観をトレードに持ち込むと、不利な位置や中途半端な位置でもポジポジしてしまう。このような人も、こうした「一般社会の常識」をトレード時にも持ち続けているのだと思います。有利な位置まで待つ時間や利益が増えるまで待つ時間はトレードにおいて最も重要です。
この待つ時間には、マンガを読んでも良いし動画をみても良いし別の事をしても良いですが、数分から十数分おきにチャートを監視する必要がありますので心の底からマンガや動画を楽しめません。待つ時間の単なる「暇つぶし」ですので、有利な位置まで待つ時間やポジション保持中の待つ時間は 相場の値動きが気になっています。
一般的な職種において「何もしないで待つ」という事は殆どありません。勤務時間中の会社内で何もしないで待っていれば「勤務態度が悪いダメ社員」や「仕事ができない使えない奴」のレッテルを貼られ、場合によっては解雇されてしまうでしょう。
しかし、トレードでは「有利な位置まで待つ」「利益が増えるまで待つ」事が最も重要な仕事になります。この世界観が真逆ともいえるほど異なるために多くの兼業トレーダーが本業の月給金額すら超えられずに苦戦しています。
真面目過ぎる人は、この待つ時間を「それは仕事で無く遊んでいる!」と思うかもしれませんが、この待つ時間こそが利益を増やす最大の仕事だと私は考えます。机に座ってエントリーしたり決済する時間は意外と短く、実は待つ時間のほうが長い事も多々あるのです。
FXトレードにおいて「有利な位置になるまで待つ時間やエントリーしたら利益が増えるまで待つ時間」はスゴク無駄に感じてしまう人もいるでしょうけど、この「エントリー後は特に注文を弄らずに待つ時間」こそがトレードでは正しい行動になる場合が意外と多いのです。
この「待つ」事が真面目に仕事を頑張ってしまう人にはスゴク難しいのです。社会人だが完璧な仕事ができるようにならず上司に叱られてばかりいる人のほうが、真面目な人よりもトレードが早く上達する可能性が高いのです。
また、これまでと同じ通貨ペアでトレードしていても相場の「地合い」が変化したり 自分の生活リズムと相場の変動と少しズレが生じて勝てなくなる場合があります。トレードしていると些細なズレから勝てなくなる事がありますが、そういう時に多くの人は慌てたり焦ったりして直ぐに別の手法を試したりしがちです。
「今までの手法が使えなくなった」というよりも「様々な要因でタイミングが合わなくなった」という現象になっている事がありますので、直ぐに別の手法を探さずにトレードのタイミングを修正してみてください。
トレードで勝てない時は、不利な位置や中途半端な位置でトレードしているか、私生活で気ががりな事があったり、連敗が続くとメンタルが落ち込んでいる場合が多いものです。そして、次第に焦りが増して冷静にトレードできていない事があります。落ち着きを取り戻すまで何日か休んでから、再びトレードするようにしてください。
教えている人の中には私よりFXトレード経験年数が多い人が何人かいますが、彼らに話を聞いてみると タイミングのズレから「手法探しの迷宮」に入り込んで何年も遠回りしてしまった人が多いのです。別の手法を探したり試したりせず、勝てていた手法を継続しながら その時々の相場の「地合い」に適したタイミングに合わせてトレードする「修正」程度に留めたほうが良いのです。
多くの人は勝てなくなると安易に手法を変えてしまう。その勝てている人の手法をソックリ真似をして「これもダメだ」「どれも勝てない」「自分には合わない」「ありきたりな内容だった」「この著者は胡散臭い」「この著者はインチキだ」と嘆いたりする。
「本を読んでも勝てない!」「この著者は本当に勝てているのか?胡散臭いな」という疑念が大きくなり、やがて疑心暗鬼になって「トレードで勝てている奴はいない」「トレードで勝てているというのは嘘だ」と思い込む。
・人様に教えていると様々な質問が来ます。最も多いものを書きます。
「どの位の期間で勝てるようになるのか?」
「この後に上がりますか?それとも下がりますか?」
「この後のトレンド転換は何時に起きますか?」
「トレンドライン(斜線と水平線)では勝てない!」
「移動平均線では勝てない!」
「押し目かどうか判断できない、戻りかどうか判断できない」
上記のような考えがあるうちは、マダマダ経験値が低いので更に多くのトレード経験を積んでください。成功トレーダーになるための最重要な心構えは「トレードは技術職であり経験を多く積む事」と「トレードに完璧を求めない事」です。経験を積んでいくと次第に理解できるようになります。
直ぐに答えを求めようとせず、地道にコツコツと経験を積みましょう。トレードで勝てない要因の1つが、トレードを技術職だと認識していない事です。多くの知識を学べば勝てるようになるわけでは無いので、一般的な勉強のように知識量で勝てるようになる事を目指さないでください。
私の周囲でもトレードを何かパチンコの延長のようなものだと思っている人は意外と多いですし、書籍代だけで数万円も使ったり十数万から数十万円もかけて塾やスクールに入会する人もいます。多くの書籍や高額の塾やスクールよりも、素直な気持ちで「トレンドに乗る」事が最も重要なのです。
トレードは技術職であると認識して「トレード職人」になる気概を持って、経験を研鑽していく事が重要なのです。数日ほど上昇し続けていても移動平均線が下にあれば上昇トレンドは続きますし、数日ほど下降し続けても移動平均線が上にあれば下降トレンドは続きます。シンプル化と素直さが大事なのです。
しかし、多くの人は「早く稼ぎたい」「早く利益を得たい」という欲求が強く、トレードの練習もせずに パチンコと同様にイキナリ資金を使ってリアル口座でトレードしようとします。トレードはギャンブルではなく技術職です。ギャンブル的な要素はありますが、確率変動などの運よりも技術力を高めた先にトレーダーとしての成功が待っている職種です。
「それでは技術力を高めれば良いんだな」と思ってデモ練習をしても、トレードはパチンコやオンラインゲームの様に楽しいものではありません。ローソク足の値動きを目で追っているのは何かの試練のようにも感じます。
しかし、近年のパチンコはアニメとコラボした台も多くなり、画面でキャラクターが動くし声を出して楽しませてくれますので、時間の経過を忘れるほど楽しめます。
「パチンコやパチスロのほうが面白い」「オンラインゲームのほうが面白い」と言う人がいますが、トレードはビジネスであり職業です。チャートを見ていても面白くない!という理由で辞めてしまうのモッタイナイです。
一方、トレードでは相場状況によっては値幅の狭いレンジが続き、油断していると一気に大変動しているという事も多々あり、相場の値動きに翻弄されてしまいます。値動きの翻弄されている場合は短い時間足ばかり見過ぎているという事です。
本書は技術よりもトレーダーとしての思考を変える事で、早く成功トレーダーになる道が開けると指摘している。トレードの世界は一般社会とは世界観や考え方が逆であり、それが多くのトレーダー惑わしたり翻弄します。
世界観や考え方が逆であるということは、実際のトレードにおいても自分の思惑とは 反対のポジションを取れば良いのですが、トレンド相場よりもレンジ相場の期間のほうが長い事からレンジ相場の感覚が継続したままトレンド相場に対応してしまって失敗する。
「これだけ上がったから下がるだろう」「これだけ下がったから上がるだろう」と安易に判断せず、トレンドライン(水平線と斜線)やテクニカルを使ってトレンドの強さをシッカリと判断してください。
トレーダーとしての基礎部分である「トレーダー思考」を身につけなければ、継続して利益を得られるトレーダーにはならないと著者は考えている。「トレーダーとしての基礎部分?そんなの既に知っているよ!」と思う人が多いかもしれませんが、この基礎部分とはトレード入門書に書かれた基礎テクニックでは無いです。「トレーダーとしての正しい考え方を身につける」事を優先したほうが、厳しいトレードの世界で勝ち続ける秘訣なのです。
トレードの世界でも一時的に大成功しただけの「一発屋」は多くいますが、彼らはメンタルが稚拙だったので全て溶かしてしまった。しかし、継続して勝ち続けている人は考え方そのものが大きく違います。初心者でもトレンドに乗れば稼げしまう事が良くあります。ビギナーズラックというものです。
しかし、このビギナーズラックは何度も続かないので、次第に迷いや不安が生じて来る。正しいトレードは正しい思考が生み出すものであり、本書は読者の心に変革をもたらす。最初にすべきは、テクニックよりもマーケットの「見方と考え方を変える事」なのです。このトレーダーとしての基礎部分である考え方を得てから、トレードの修練を始めるほうが良い結果になる。
初心者の頃は「トレードで最重要なのは勝てる手法を知る事」だと思いがちですが、実際にトレード経験を重ねていくとメンタルが重要だと気が付くようになります。値動きに翻弄される、損切りができない、ニュース情報に振り回される、という現象もメンタルが影響しています。
勝てる手法を知っただけではトレードで勝ち続ける事が難しいと感じ始める。「勝てている人と何が違うのだ!」「勝ち続けるには何が必要なんだ!」と迷ったとき、本書の参考にしてみてください。やってはいけない事を知っていても、多くの人は「やってはいけない事」を実際には やっているから勝てないのです。
一時的に勝つトレーダーでは無く、これからも常に勝ち続けるトレーダーの考え方をインストールしてください。値幅の狭いレンジでポジポジしたり コツコツ稼いでドカンと負ける事もメンタルが影響しています。トレーダーとして正しい思考を得る事が重要なのです。トレードは精神修行でもあります。
精神修行で鍛えられた事で勝ち組に入れるのです。ただし、本書を読まなくても巨額を失う経験を何度もすれば、このような稼げるトレーダーとして考え方の境地に辿り着く人もいますが、ドチラが良いのかは明白です。
確かに他のレビューにもあるように「経験を積めば身につく考え方」という意見は正しいですが、この考え方に辿り着くまでスゴク年月がかかりますし資金も多く失います。
結果的には、本書を読んでも それが自分に腑に落ちてシッカリと認識していれば巨額の損失は防げると思いますが、ただ読んで知っただけでは大きな試練を経ないと身につかない思考でもあります。本書を読めば、勝ち続けている勝ち組トレーダーと、勝てない人の違いは何なのか。常勝トレーダーとは如何なる人たちなのか、どうすれば彼らのようになれるのか理解できるようになるでしょう。
【目次】
第1章 トレーディングの勝者への誘い―熟練したトレーダーの世界を理解する
第2章 優れたトレーダーへの精神修行―トレーディング行動を修正する鍵
第3章 「逆境」と「損失」―トレーディングで成功するための必要条件
第4章 真の勝者を目指すトレーニング―失ったマネーと時間を取り戻すために
第5章 トレーディングにおける7つの大罪―いかに戦い、打ち勝つか
第6章 熟練トレーダーへの道―成功をつかむための12の法則
第7章 究極のトレーダーの秘密―すべてのトレーダーが知るべき15の掟
第8章 10の教訓―究極のトレーダーになるために
第9章 究極のトレーダーから最後の言葉
重要なので再び書きますが、本書はデイトレードという題名ですが 手法の本では無くメンタルに関する本です。著者は株式投資家なので株投資に関する話も多く、相場の例えが少し古かったり アメリカでのトレード という点はありますが、それ以外の内容に関しては推奨できる内容です。
世の中にある投資本の大半は、本書から拝借している内容も多々あると思います。特に自己心理分析やメンタル面に関する事は、本書の影響を受けているとも感じます。
よって、読者によっては「他の本に書かれているメンタルに関する内容に似ていた」「メンタル系の投資家が動画で言っている事と似ている」と感じるかもしれません。
何度も読み返して身に染み込ませたいと思える本です。最初の1回読んだだけでは「知った」段階です。2回目から理解した、3回目には役立った、となります。
副題に「マーケットで勝ち続けるための発想術」とありますが、発想術,つまり考え方です。勝ち続けるための考え方が書かれており、大衆思考でトレードするから負けるのであり投資家思考でトレードすべきだ,という内容になっている。
投資家思考、要するに目先の事だけに惑わされないで、自分で構築した勝つパターンを飽きずに淡々と行い続ける。派手さは無くて単調でツマラナイとしても利益が得られるのなら飽きずに続ける事など、こうした安定した収益を得られるトレーダーになるために必要な「投資家として哲学」が多く詰まっています。
厚めの本ですが少し著者のエッセイ風でスラスラと読めます。内容は自己心理分析を主体としています。本書を読んで感じたことは「もっと早く読んでおけばよかった!」という想いです。
それほど、投資家としての哲学が書かれています。ただし、本書を読んでイマイチだと感じたり役に立たないと思ったりする人はトレード経験が浅い人であり、更に多くのトレード経験を積んでから再び読み直してみてください。
本書は、トレードで大損した経験のある人、トレードで何が正しいのか迷っている人、トレードで連敗が続き自信喪失になっている人、に適しています。既に勝てている人よりも途中で試行錯誤している人のほうが役立つと思います。既に勝てるようになった人は「もっと早く読んでおけば良かった」と思う人が多くなるでしょう。
その一方で、初心者や経験の浅い人は「勝てる手法」を求めているので「勝ち続けるための手法が書かれていると期待して読むと見事に裏切られます」 精神論が苦手だ、勝てる手法を期待したのに書いていない、長期トレードなら損切りは不要でしょ、損切りばかりしていては利益が少なくなる、デイトレードという題名なのに肝心な手法が書いていない、本書を読んでも勝てるようにならない、と不満が出るだろう。
本書は、何度も往復ビンタを受けたり相場にボコボコにされ多額の資金を失った経験のある人や強制ロスカットで全損した人にとって共感できる点が多々ある。本書を読んで感動したとき、勝ちトレーダーへの道を歩み始める事でしょう。
メンタル?自己心理分析?それよりも「勝てる手法こそが最重要!」という人はマダマダ経験値が少ないと思います。トレードを継続するには資金だけでなくモチベーションが重要です。そして「ヤル気」を継続させる体力や集中力も必要になる。トレードでも仕事と同じで疲労します。
資金,モチベーション,体力,時間の捻出,が続かないので多く人が挫折する職種です。数ある技術職の中でも最も継続が困難な職種の1つです。勝てるようになるコツを掴むまでトレード練習を続ければ良いのに、大半の人が練習せずにリアル口座でトレードするが 負けると落ち込んで気持ちが萎えてしまいモチベーションの維持ができず トレードを諦めて元の生活に戻る。
ただ、個人的には気になった点もある。本書の中には「10回トレードして1度も利益を得られないなら別の仕事を探すかトレードを止めたほうが良い」というような事が書かれているが、これは「上か下かの相場で僅かな利益も得られずに全て損になるなら早いうちに諦めたほうが身のためだ」という事なのだろうが、これは個人的には少し残念に思う。
書かれている全ての内容が称賛に値するわけでは無く、あくまで著者の考え方が主体なので、あまり勝てなかった著者が次第に勝てるようになって熟練トレーダーとして成功した考え方を披露しているような内容です。
損切りの重要性が声高に書かれているが、FXでは通貨ペアごとの平均値幅を考慮してトレンド転換など有利なエントリーすれば、極端な上昇相場や極端な下降相場でもない限り損切り回数は大幅に減ります。
不利で中途半端な位置でもエントリーしてしまうから含み損になる。レンジ相場が続くFXでは株と異なり有利な位置でエントリーできれば勝てるようになります。
ただし、著者は株式投資家であり、株式市場は株券が紙くず同然にもなる可能性あるので、FXより凄まじい急騰や急落もある事から損切りの重要性を繰り返し唱えている点は理解できる。個人的には☆4.3で四捨五入して4です。
気になった事を書いておきます。本当に熟練したトレーダーは1回のトレードで巨額を狙うのではなく、少額でもコツコツと得る事を選択する。このコツコツと利益を得る事を目指した先にボーナスとして大変動での多額の利益が得られる事もある。
マーケットは買い派のほうが多いので、特に下降トレンドで利益が取れるかどうかでトレーダーの資質がわかる。トレンドが形成されれば大衆は従う傾向があるのでトレンドは継続しやすい。また、大衆が大きく動き出すと買い上がる傾向がある。
マーケットは「上昇トレンド、横ばいトレンド、下降トレンド」があるが、大まかに分けると主にコノ3つの現象しかないので、それぞれのトレンドに適応できるテクニックを持つことが必要になる。横ばいトレンドの中にも、上昇傾向と下降傾向がある。
「ナゼ?」を追い求めているうちはマダマダ修練や我慢が足りないと理解する事。「ナゼ上手くできないんだ!」「ナゼ含み損が増えるんだ!」「ナゼ自分がトレードする時間に変動しないんだ!」など。勝てるようになると次第に疑問は減っていく。「相場とは、こういうものなんだ」と理解するようになる。
経験の浅いトレーダーが最初に取り組むべき事は「真似るに値する優れた勝者」を早く見つける事である。優れた勝者を真似ているうちに、やがて自分なりのトレード法が見つかるだろう。
トレードにおける勝者とは、勝つことよりも「いかに上手く負けるか」という事である。少額の損失で撤退する判断が、優れた勝者に共通している事である。
「プロトレーダーは希望を売り初心者は希望を買う」というのは納得。「安く買って高く売る手法はデイトレードとして効率が悪い。上がりを待ってからショートするのがデイトレードで効率的な手法」と書いている点は共感できる。
ただし、テクニカルを使って上がると判断した場合は、やはりロングで利益を得る事も必要です。確かに効率面でショートはオイシイ事もあり 良いかもしれませんが、自分がトレードする時間に合った ポジションで利益を得るのが得策だと思います。
・熟練トレーダーになるには?
己を知る、敵を知る、早いうちに投資の教育を受ける、自分の貴重な資金を守る、トレードを複雑に考えないでシンプルにする、知識より多くの失敗から学ぶ、トレード日記をつける、何もしない事が最良の選択になる時もある、潔く撤退するする判断力、損しても言い訳はしない
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」この言葉がトレードでは重要度を増す。トレードにおける己とは自分の性格やライフスタイルを重視する事です。多くの人は意外と自分の本当の性格を知りません。自分では短気だと思っていたが,実は少しの時間も待てなかったりする。また、セッカチだと思っていたら,落ち着きが無くウロウロしていたりする。親や兄弟姉妹もしくは友人から見た性格こそが正しい場合がある。
兼業トレーダーでも時間に余裕があってチャートが見れるのか、それとも勤務時間中はチャートが全く見れないのか。チャートが全く見れない場合,帰宅後にトレードするか、長い時間足を主体にして指値やOCOを多用するトレードにするか。これだけでも大きく違ってきます。
トレードにおける敵とは、自分の感情や本能の摂理になります。プロトレーダーが敵なのではなく、自分の中の感情をコントロールできない事で負ける場合が多いのです。含み損になるとイライラする、上昇トレンドでは押し目まで待てない、下降トレンドでは戻りまで待てない、転換パターンを確認するまで待てない、こうした自己都合優先の判断が損失を増大させている事実に早く気づいてください。
買ったら下がる,売ったら上がる、これも本能の摂理によるものです。この本能は人間が生存するために必要な行動を起こさせるのですが、これがトレードでは邪魔になる。多数派に追随する事は本能における良い影響です。
しかし、これに過去のレンジ相場の経験が加わり「これだけ大きく変動したのだから、そろそろ反転するだろう」という思惑が起きるので、トレンドが変動中でも「この辺で反転するかもしれない」と考えて無茶な逆張りをしてしまう。
特に5章の7つの大罪は「やってはいけない事」のトレードルールにもなるのでオススメです。
「トレーディングにおける7つの大罪」
第1の大罪 直ぐに損切りできない事
(間違えたと思ったら損切する。含み損の保持は非効率)
第2の大罪 利益を勘定する事
(多額の含み益や多額の含み損が良くも悪くもトレーダーに多大な感情的な負担をもたらす)
第3の大罪 時間軸を変更する事
(短い時間足でトレードしていたのに含み損になったので含み損を損切せずに時間足を上げてトレードする)
第4の大罪 より多くを知ろうとすること
(知識ばかり学び実践を疎かにする、なるべくシンプル化を心がける)
第5の大罪 過度に自己満足に陥る事
(一時的に儲けても調子に乗らずに気を引き締める事、相場をナメると足元をすくわれます)
第6の大罪 間違った勝ち方をする事
(多額の含み損を抱えていたが戻って多額の利益になったなど。正しい勝ち方は自分のルールに則ってトレードしたものである事)
第7の大罪 正当化
(失敗を人のせいにする、損失になったのは著者の手法が悪いのであって自分は悪くないと考える人。トレードは自己責任であると心に刻む事)
確かに株の場合,銘柄によってはジリジリ上げた後に急騰し、そして急落する傾向がある。だから、ファンドのプロトレーダーはショート戦略を仕掛けてくる。数時間かけてキレイな上昇トレンドを形成していたのにイキナリ急落が起きる。
そして、そのまま戻らない場合もあるが、FXは需要と供給の作用が働き レンジが大半になるので大きく変動しても戻る確率が高い。
レンジ相場の期間が長いと含み損の大半が救済されてしまう事で、多くの人にとって 損切りがナカナカ上達し難い要因になっています。そして、レンジから抜ける大変動が発生すると救済されないで 更に含み損が増えてしまう。
こうした大衆思考のままトレードを行い続けると、僅かな損切りを受け入れないまま レンジ感覚で「直ぐに戻る!」と甘く考えてポジションを保持してしまい、次第に増え続ける多額の含み損に耐えられなくなり 今度は多額の損失を受け入れて損切りする。
そして、チャートを良く観察すれば次第に勝てるようになっていく。どれだけの人たちが、毎日のように本気でチャートに向き合っているだろうか。トレードで成功したいと願うなら、趣味や娯楽の時間を削って自分の時間を捻出してまでトレードの修練を積むべきである。
しかし、大半の人は飽きたり損をすると直ぐに諦めてしまう。稼げるトレーダーは一朝一夕には上達しない。トレード経験を積んで次第に上達していく技術職です。
ギャンブルは運が大きく作用するが、トレードは技術職なので修練を積めば上達していく。後は優秀な勝者を真似て修練を重ね、やがてオリジナル手法を構築できれば勝てるようになる。
ただし、「多額を稼いでいるトレーダーの手法だけ知れば勝てるようになる」のではなく、その手法を使ってトレードの修練を続けた先に自分のオリジナル手法へと昇華する事です。
多くの人は勝者の手法を知れば勝てるようになると勘違いしている。知っただけでは直ぐに勝てるようにならない。実際に勝者の手法でトレードしても、我慢と忍耐ができなかったり メンタルが未熟だったり 損をすると直ぐに怒ったり 自分の性格やライフスタイルに適していなければ上達しない場合もある。
諦めない人だけが成功トレーダーになる。諦めてしまった人は、いつまでも同じ仕事にシガミツイテいるのに、今の仕事の不平不満ばかり言っている。趣味や娯楽の時間を削りトレード経験を積んで行った先に成功が待っている。トレードの練習を趣味にできればシメタもの。本業以外の時間をトレードの練習に費やせば、やがてコツを掴んでトレードが上達していくのです。
ーーー2020年5月24日ーーー
トレードで成功するためには孤独を迎合する必要がある。多くの人は兼業でトレードしていますが、誰にも頼れず,一人でチャートに向き合っていと思います。
一般的な職種なら、就職すれば先輩が仕事を教えてくれます。もちろん、給料を貰いながらタダで仕事を教えてくれますし、わからない事は先輩に質問すれば答えてくれます。その先輩の仕事を真似て技術が上達していくのです。
初心者は数多くの失敗をします。トレードは技術職ですから修行期間が必要です。就職して仕事がデキルようになるまでかかった期間は必要だと 最初に思っておいたほうが良いです。
一般社会では 就職しても仕事がデキルようになるまで給料が支払われますが、これは会社が自分に対して先行投資してくれているからです。しかし、投資の世界では練習中は無給ですし 技術力が低いうちに資金を入れてリアル口座トレードすれば負ける確率が高くなります。
会社に勤務している場合は仕事の成果が出なくても給料が得られるが、投資ではトレードの技術力が低いうちは無給もしくは資金が減ります。こうした一般社会との差が、トレーダーに「早く稼ぎたい」と先を急がす要因にもなっています。
しかし、トレードの世界では基本的に一人始めて一人で上達していく事を余儀なくなされる。まるで全く未経験の分野に手を出して自営業を始めるようなもの。手取り足取り教えてくれる先輩はいませんので、途中でトレードで成功する事を諦める脱落者が後を絶ちません。
指導者や管理者がいない自由な職種なので、自分のモチベーション維持が極めて重要になってきます。しかし、損失を出すとモチベーションが下がります。連敗すると更にモチベーションは下がります。どうしたら、損失を出さずに勝てるのか?という不安から、多くの人は 成功トレーダーが書いている本を買います。
しかし、彼ら成功トレーダーの手法は異なります。テクニカルも、ボリンジャーバンド,移動平均線,フィボナッチ,MACD,RSI,それぞれで勝てている人もいます。また、トレードする時間足も、日足だけの人、4時間足だけの人、15分足の人、1分足の人、など実に様々です。
本を書いている人や勝っている人の手法は本人に最も適しており正解なのですが、他の人が真似ても適しているとは限りません。どの時間足でトレードすれば勝てるのかも分からない、という不安が出て来るでしょう。全ての時間足で試して、利益が出る時間足が適している時間足だと思います。
しかし、例えば4時間足で利益が出ている人がピューと長いヒゲ部分も取りたい、と思って5分足や1分足を見るようになるとブレて次第に勝てなくなる。すると、他の手法を探したり試したりして遠回りになる。長い時間足で勝てるようなったら完璧を目指さずに、勝てている手法を続けるべきなのです。
その他にも、スキャルピング手法を学んで練習したが 思っていたよりも利益が少ないと感じてスイング手法に変更したり、その逆にスイング手法でナカナカ利益を伸ばせないのでスキャルピング手法に変更したりする人がいます。
デイトレやスキャルピングでのトレードが次第に面倒くさくなってスイングに変える人もいます。スイングとスキャルピングは真逆とも思えるほどトレード方法が異なります。同じトレードでも技術や考え方が異なるのです。
よって、手法を変えたからといって直ぐに利益が増えるようになるとは限らないという事です。手法を変えた場合は「その手法の初心者レベル」になります。今まで使っていた手法やテクニカルから変えても直ぐには勝てるようにならない現象が起きます。
「もっと多くの利益が欲しい」「以前より勝てなくなった」からといって安易に手法を変えず、現在の手法や使っているテクニカルのタイミング精度を高めるようにトレード実践を続けて 多くの検証を行って自信をつけていくほうが得策です。
こうした正解が曖昧な世界では、直ぐ目に見える成果が欲しくなって巷にある様々な手法を試したり長時間のトレードをしてしまいますが、これがトレーダーにとって精神をすり減らして過度なストレスを抱える行為になりがちです。そうなると更に焦りが増して「手法探しの迷宮」から抜け出せなくなってしまいます。
「手法探しの迷宮」に入り込んでしまう人やナカナカ勝てない人の特徴として「全く損しないで多額の利益を得る完璧な手法」を探しているように感じます。損切りしないで勝てる手法は「ドコかにあるかもしれない」と思ってしまう。
この完璧思考は一般社会では極めて重要です。品質の良い商品やサービスを提供する事が企業の価値を高めるからです。しかし、トレードにおいて完璧思考は「諸刃の剣」にもなります。完璧なトレードを求める事が、「手法探しの迷宮」に入り込んで遠回りする要因になっている。
兼業でトレードしている友人や知人を教えていて気付いた事があります。それは、本業の仕事とトレードでは世界観が大きく違いすぎて、この思考の切り替えができない人もいるという事でした。
例えば、本業の仕事では「きめ細かな気配り」や「完璧な仕事を目指す」「常に仕事を見つけて改善する」事を求められますが、トレードでは真逆の世界観や考え方が必要で、安値で買ったらポジションを弄らずに利益が増えるまで待つ、高値で売ったらポジションを弄らずに利益が増えるまで待つ、という「何もしない事」が必要になります。
本業の仕事のような思考のままですと、短い時間足のチャートを常に見続けてポジションを変更したり、有利な位置でエントリーできても僅かな利益で決済したりしがちです。有利な位置まで待っている時間や利益が増えるまで待っている時間も「仕事をサボっている」ような気になり、短い時間足のチャートを常に凝視しながら不要な行動をしてしまうのです。
特に勤務先で「仕事中は1分たりとも立ち止まるな」という厳しい教育を受けた人は、有利な位置まで待っている時間や利益が増えるまで待っている「何もしていない時間」がサボっているような気がして不要な行動をしがちなのです。
この世界観が大きく違うために、ナカナカ利益を増やせないまま年数ばかりが経過している人もいます。兼業トレーダーの場合、トレードする時間は意識的に思考の切り替えが必要になります。この思考の切り替えが上手くできなかったりして、年数ばかり費やしてもナカナカ上達しない人もいます。
また、目線の錯覚に惑わされてしまう人は、「上昇トレンドなら買いだけしかしない」「下降トレンドなら売りだけしかしない」と決めてトレードしたほうが良いのですが、強いトレンド相場であっても 逆張りでもソコソコの利益を得られてしまうので目線の錯覚が継続したまま含み損を保持しがちです。ご注意ください。
人間は何もしない時間に不安を覚えます。特に会社の中で真面目に仕事を頑張ってきた人ほど、この傾向がスゴク強いと思います。モーレツな仕事ぶりで些細な事にも直ぐ気がついたりガムシャラに仕事をしてきた人は、この「何もしない時間」に罪悪感を持ちます。
「何か改善する事があるか探す」「自分にもデキル仕事はあるか探す」「少しでも手が開けば掃除をする」など、勤務時間の殆どを立ち止まる事も無く常に動いている。これが真面目に働くという事であり、一般社会では模範とされている勤務態度だからです。
本業の仕事と同じ価値観をトレードに持ち込むと、不利な位置や中途半端な位置でもポジポジしてしまう。このような人も、こうした「一般社会の常識」をトレード時にも持ち続けているのだと思います。有利な位置まで待つ時間や利益が増えるまで待つ時間はトレードにおいて最も重要です。
この待つ時間には、マンガを読んでも良いし動画をみても良いし別の事をしても良いですが、数分から十数分おきにチャートを監視する必要がありますので心の底からマンガや動画を楽しめません。待つ時間の単なる「暇つぶし」ですので、有利な位置まで待つ時間やポジション保持中の待つ時間は 相場の値動きが気になっています。
一般的な職種において「何もしないで待つ」という事は殆どありません。勤務時間中の会社内で何もしないで待っていれば「勤務態度が悪いダメ社員」や「仕事ができない使えない奴」のレッテルを貼られ、場合によっては解雇されてしまうでしょう。
しかし、トレードでは「有利な位置まで待つ」「利益が増えるまで待つ」事が最も重要な仕事になります。この世界観が真逆ともいえるほど異なるために多くの兼業トレーダーが本業の月給金額すら超えられずに苦戦しています。
真面目過ぎる人は、この待つ時間を「それは仕事で無く遊んでいる!」と思うかもしれませんが、この待つ時間こそが利益を増やす最大の仕事だと私は考えます。机に座ってエントリーしたり決済する時間は意外と短く、実は待つ時間のほうが長い事も多々あるのです。
FXトレードにおいて「有利な位置になるまで待つ時間やエントリーしたら利益が増えるまで待つ時間」はスゴク無駄に感じてしまう人もいるでしょうけど、この「エントリー後は特に注文を弄らずに待つ時間」こそがトレードでは正しい行動になる場合が意外と多いのです。
この「待つ」事が真面目に仕事を頑張ってしまう人にはスゴク難しいのです。社会人だが完璧な仕事ができるようにならず上司に叱られてばかりいる人のほうが、真面目な人よりもトレードが早く上達する可能性が高いのです。
また、これまでと同じ通貨ペアでトレードしていても相場の「地合い」が変化したり 自分の生活リズムと相場の変動と少しズレが生じて勝てなくなる場合があります。トレードしていると些細なズレから勝てなくなる事がありますが、そういう時に多くの人は慌てたり焦ったりして直ぐに別の手法を試したりしがちです。
「今までの手法が使えなくなった」というよりも「様々な要因でタイミングが合わなくなった」という現象になっている事がありますので、直ぐに別の手法を探さずにトレードのタイミングを修正してみてください。
トレードで勝てない時は、不利な位置や中途半端な位置でトレードしているか、私生活で気ががりな事があったり、連敗が続くとメンタルが落ち込んでいる場合が多いものです。そして、次第に焦りが増して冷静にトレードできていない事があります。落ち着きを取り戻すまで何日か休んでから、再びトレードするようにしてください。
教えている人の中には私よりFXトレード経験年数が多い人が何人かいますが、彼らに話を聞いてみると タイミングのズレから「手法探しの迷宮」に入り込んで何年も遠回りしてしまった人が多いのです。別の手法を探したり試したりせず、勝てていた手法を継続しながら その時々の相場の「地合い」に適したタイミングに合わせてトレードする「修正」程度に留めたほうが良いのです。
多くの人は勝てなくなると安易に手法を変えてしまう。その勝てている人の手法をソックリ真似をして「これもダメだ」「どれも勝てない」「自分には合わない」「ありきたりな内容だった」「この著者は胡散臭い」「この著者はインチキだ」と嘆いたりする。
「本を読んでも勝てない!」「この著者は本当に勝てているのか?胡散臭いな」という疑念が大きくなり、やがて疑心暗鬼になって「トレードで勝てている奴はいない」「トレードで勝てているというのは嘘だ」と思い込む。
・人様に教えていると様々な質問が来ます。最も多いものを書きます。
「どの位の期間で勝てるようになるのか?」
「この後に上がりますか?それとも下がりますか?」
「この後のトレンド転換は何時に起きますか?」
「トレンドライン(斜線と水平線)では勝てない!」
「移動平均線では勝てない!」
「押し目かどうか判断できない、戻りかどうか判断できない」
上記のような考えがあるうちは、マダマダ経験値が低いので更に多くのトレード経験を積んでください。成功トレーダーになるための最重要な心構えは「トレードは技術職であり経験を多く積む事」と「トレードに完璧を求めない事」です。経験を積んでいくと次第に理解できるようになります。
直ぐに答えを求めようとせず、地道にコツコツと経験を積みましょう。トレードで勝てない要因の1つが、トレードを技術職だと認識していない事です。多くの知識を学べば勝てるようになるわけでは無いので、一般的な勉強のように知識量で勝てるようになる事を目指さないでください。
私の周囲でもトレードを何かパチンコの延長のようなものだと思っている人は意外と多いですし、書籍代だけで数万円も使ったり十数万から数十万円もかけて塾やスクールに入会する人もいます。多くの書籍や高額の塾やスクールよりも、素直な気持ちで「トレンドに乗る」事が最も重要なのです。
トレードは技術職であると認識して「トレード職人」になる気概を持って、経験を研鑽していく事が重要なのです。数日ほど上昇し続けていても移動平均線が下にあれば上昇トレンドは続きますし、数日ほど下降し続けても移動平均線が上にあれば下降トレンドは続きます。シンプル化と素直さが大事なのです。
しかし、多くの人は「早く稼ぎたい」「早く利益を得たい」という欲求が強く、トレードの練習もせずに パチンコと同様にイキナリ資金を使ってリアル口座でトレードしようとします。トレードはギャンブルではなく技術職です。ギャンブル的な要素はありますが、確率変動などの運よりも技術力を高めた先にトレーダーとしての成功が待っている職種です。
「それでは技術力を高めれば良いんだな」と思ってデモ練習をしても、トレードはパチンコやオンラインゲームの様に楽しいものではありません。ローソク足の値動きを目で追っているのは何かの試練のようにも感じます。
しかし、近年のパチンコはアニメとコラボした台も多くなり、画面でキャラクターが動くし声を出して楽しませてくれますので、時間の経過を忘れるほど楽しめます。
「パチンコやパチスロのほうが面白い」「オンラインゲームのほうが面白い」と言う人がいますが、トレードはビジネスであり職業です。チャートを見ていても面白くない!という理由で辞めてしまうのモッタイナイです。
一方、トレードでは相場状況によっては値幅の狭いレンジが続き、油断していると一気に大変動しているという事も多々あり、相場の値動きに翻弄されてしまいます。値動きの翻弄されている場合は短い時間足ばかり見過ぎているという事です。
本書は技術よりもトレーダーとしての思考を変える事で、早く成功トレーダーになる道が開けると指摘している。トレードの世界は一般社会とは世界観や考え方が逆であり、それが多くのトレーダー惑わしたり翻弄します。
世界観や考え方が逆であるということは、実際のトレードにおいても自分の思惑とは 反対のポジションを取れば良いのですが、トレンド相場よりもレンジ相場の期間のほうが長い事からレンジ相場の感覚が継続したままトレンド相場に対応してしまって失敗する。
「これだけ上がったから下がるだろう」「これだけ下がったから上がるだろう」と安易に判断せず、トレンドライン(水平線と斜線)やテクニカルを使ってトレンドの強さをシッカリと判断してください。
トレーダーとしての基礎部分である「トレーダー思考」を身につけなければ、継続して利益を得られるトレーダーにはならないと著者は考えている。「トレーダーとしての基礎部分?そんなの既に知っているよ!」と思う人が多いかもしれませんが、この基礎部分とはトレード入門書に書かれた基礎テクニックでは無いです。「トレーダーとしての正しい考え方を身につける」事を優先したほうが、厳しいトレードの世界で勝ち続ける秘訣なのです。
トレードの世界でも一時的に大成功しただけの「一発屋」は多くいますが、彼らはメンタルが稚拙だったので全て溶かしてしまった。しかし、継続して勝ち続けている人は考え方そのものが大きく違います。初心者でもトレンドに乗れば稼げしまう事が良くあります。ビギナーズラックというものです。
しかし、このビギナーズラックは何度も続かないので、次第に迷いや不安が生じて来る。正しいトレードは正しい思考が生み出すものであり、本書は読者の心に変革をもたらす。最初にすべきは、テクニックよりもマーケットの「見方と考え方を変える事」なのです。このトレーダーとしての基礎部分である考え方を得てから、トレードの修練を始めるほうが良い結果になる。
初心者の頃は「トレードで最重要なのは勝てる手法を知る事」だと思いがちですが、実際にトレード経験を重ねていくとメンタルが重要だと気が付くようになります。値動きに翻弄される、損切りができない、ニュース情報に振り回される、という現象もメンタルが影響しています。
勝てる手法を知っただけではトレードで勝ち続ける事が難しいと感じ始める。「勝てている人と何が違うのだ!」「勝ち続けるには何が必要なんだ!」と迷ったとき、本書の参考にしてみてください。やってはいけない事を知っていても、多くの人は「やってはいけない事」を実際には やっているから勝てないのです。
一時的に勝つトレーダーでは無く、これからも常に勝ち続けるトレーダーの考え方をインストールしてください。値幅の狭いレンジでポジポジしたり コツコツ稼いでドカンと負ける事もメンタルが影響しています。トレーダーとして正しい思考を得る事が重要なのです。トレードは精神修行でもあります。
精神修行で鍛えられた事で勝ち組に入れるのです。ただし、本書を読まなくても巨額を失う経験を何度もすれば、このような稼げるトレーダーとして考え方の境地に辿り着く人もいますが、ドチラが良いのかは明白です。
確かに他のレビューにもあるように「経験を積めば身につく考え方」という意見は正しいですが、この考え方に辿り着くまでスゴク年月がかかりますし資金も多く失います。
結果的には、本書を読んでも それが自分に腑に落ちてシッカリと認識していれば巨額の損失は防げると思いますが、ただ読んで知っただけでは大きな試練を経ないと身につかない思考でもあります。本書を読めば、勝ち続けている勝ち組トレーダーと、勝てない人の違いは何なのか。常勝トレーダーとは如何なる人たちなのか、どうすれば彼らのようになれるのか理解できるようになるでしょう。
【目次】
第1章 トレーディングの勝者への誘い―熟練したトレーダーの世界を理解する
第2章 優れたトレーダーへの精神修行―トレーディング行動を修正する鍵
第3章 「逆境」と「損失」―トレーディングで成功するための必要条件
第4章 真の勝者を目指すトレーニング―失ったマネーと時間を取り戻すために
第5章 トレーディングにおける7つの大罪―いかに戦い、打ち勝つか
第6章 熟練トレーダーへの道―成功をつかむための12の法則
第7章 究極のトレーダーの秘密―すべてのトレーダーが知るべき15の掟
第8章 10の教訓―究極のトレーダーになるために
第9章 究極のトレーダーから最後の言葉
2019年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろと投資の本を読んでみた。
最初は目新しく高レビューをつけたこともあったが、結局はどれも同じ内容。
自分も含め他の人も、劇的な投資手法を知りたがっているだろうけど、
どの本にもそんなことは書かれていない。この本も同じ。
10冊本があったら、10冊同じことを書いている。それ以上でもそれ以下でもない。
だから、すべての本の評価はどれも同じ。
最初に読んでいたら、★3とか4をつけたかもしれないが、今となっては
目新しいものが書かれていなかった。得るものなし。
読みやすいかどうかで言えば、読みにくかった。それだけ。
最初は目新しく高レビューをつけたこともあったが、結局はどれも同じ内容。
自分も含め他の人も、劇的な投資手法を知りたがっているだろうけど、
どの本にもそんなことは書かれていない。この本も同じ。
10冊本があったら、10冊同じことを書いている。それ以上でもそれ以下でもない。
だから、すべての本の評価はどれも同じ。
最初に読んでいたら、★3とか4をつけたかもしれないが、今となっては
目新しいものが書かれていなかった。得るものなし。
読みやすいかどうかで言えば、読みにくかった。それだけ。
2019年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一冊目として読んでもちんぷんかんぷんになります。
ただ、多くの方がおすすめしているように、この本には無限の価値があると思います。
まだ経験が浅い投資初心者の私ですが、無駄に勤勉な性格から20冊近くトレード指南本を読み、それでも重なる損失に何度も挫けそうになりました。
そこから救い出してくれたのがこの本です。
誰もが期待しているような必勝法を記載している本ではありません。内容も同じことが繰り返し記載されていたり、また時代背景の違いから来るイメージしにくさや表現の難解さなど、読破のハードルは決して低くはありません。
ですがこの本には繰り返し読み、そのたびに新たな発見や自分への戒めが得られます。
最早私にとってのバイブルです。
投資家にとって力のあるトレーダーを自分から率先して増やすこと、その為に自分の手法などの有利な情報を明かすことは良いこととは言えませんし、私もそうしないと心に決めています。
それでもこの一冊だけはお勧めしたい。お勧めする義務があるとすら感じる。
それほどの一冊です。
ただ、多くの方がおすすめしているように、この本には無限の価値があると思います。
まだ経験が浅い投資初心者の私ですが、無駄に勤勉な性格から20冊近くトレード指南本を読み、それでも重なる損失に何度も挫けそうになりました。
そこから救い出してくれたのがこの本です。
誰もが期待しているような必勝法を記載している本ではありません。内容も同じことが繰り返し記載されていたり、また時代背景の違いから来るイメージしにくさや表現の難解さなど、読破のハードルは決して低くはありません。
ですがこの本には繰り返し読み、そのたびに新たな発見や自分への戒めが得られます。
最早私にとってのバイブルです。
投資家にとって力のあるトレーダーを自分から率先して増やすこと、その為に自分の手法などの有利な情報を明かすことは良いこととは言えませんし、私もそうしないと心に決めています。
それでもこの一冊だけはお勧めしたい。お勧めする義務があるとすら感じる。
それほどの一冊です。